世界ジュニア2017 ペアSP

世界ジュニア2017 リザルト
台湾の台北にて開催。ペアSPは、現地時間2017年3月15日(水)に行われた。上位24名までがFSに進出できる。
カップル競技における、ジュニアの年齢の規定は、シーズン初めの7月1日より前に、女性が13歳以上、19歳未満、男性が13歳以上、21歳未満と決められている。

にて、ライストを見た。後日、Jスポーツの放送も見ている。Jスポーツの解説は岡部由起子さん、実況は小林千鶴さん。
全組の演技について、滑走順に感想を書いている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。
◎:何度でも見たい。
○:よかった。好き。
△:悪くない。まずまず。
×:イマイチ。
?:何とも判断が付きかねる。

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●第1グループ
1 Cleo HAMON / Denys STREKALIN クリオ・ハモン / デニス・ストレッカリン(フランス)

  • 楽曲:I Want You Back performed by Tony Succar ft. Tito Nieves
  • プログラム:△

2016年8月に結成。男性がウクライナ出身。
大きなミスはなかったが、要素がGOEマイナスか0点。でも、5RLi4のポジションが独創的だったり、StSq3で肩を組んで歩くみたいな振付が入ってたりと、なかなか素敵なプログラムだった。
女性が表情豊かでとってもチャーミング☆ 明るく楽しそうに演じていて、好感度大☆ どうか長く続けてほしい。
43.28。

2 Alexanne BOUILLON / Ton CONSUL アレクサンヌ・ブイヨン / トン・コンソル(スペイン)

  • 楽曲:The Man with the Golden Arm by Billy May
  • プログラム:△

2016年に結成。女性はカナダ出身。今季、ジュニアの国内選手権優勝。
大きなミスはなかったが、2A以外、全ての要素がGOEマイナスか0点。
スペインのペアって初めて見た。まだまだこれからって感じだけど、コーチがリチャード先生なので、どんどんうまくなっていけそう。周りにすごい組がたくさんいるもんね。頑張って☆
40.07。

3 Talisa THOMALLA / Robert KUNKEL タリサ・トマラ / ロバート・クンクル(ドイツ)

  • 楽曲:
    • Petite Fleur by Henri Rene and his Orchestra
    • Booty Swing by Parov Stelar
  • プログラム:○

今季、JGPタリン13位、JGPシュベルター16位。
あ、見た目が小学生と高校生のペアだ(笑)。
3TwBは着氷の流れがスムーズではなかったからか、GOEマイナス。いまだにツイストの良し悪しが、よく分からないんだよな〜(汗)。2Loはまずまず。スロー3Tはきれいに下りた。StSq2で、弾むような曲想をよく表現していた。FCCoSp4はズレたところがあった。
岡部さんが、「ステップで、同じ動きをしているのに、ユニゾンがあまり感じられないが、初々しくて逆にかわいい。一所懸命滑っていて、本当にかわいらしい」とほめて(?)いた(笑)。
大きなミスなく、演技をまとめてきた。JGPのときより成長が感じられる。素敵なプログラムに仕上がっていた。
47.30でPB更新。

4 三浦 璃来 / 市橋 翔哉(日本)

  • 楽曲:Miss Saigon by Claude-Michel Schoenberg
  • プログラム:○

昨季、結成したと思われる。今季、全日本ジュニア二連覇。
2Tw2はキャッチと着氷で少し乱れた。2AはOK。やわらかく美しい音楽に動きが合っている。5ALi3は良いと思ったのだが、GOEマイナス。スロー2Lzはまずまず。StSq3は、スピードがあって、滑りがきれい。ユニゾンも良い。FCCoSp4は足替え後、2人の回転が少しズレた。
大きなミスなく、流れも途切れず、良かったと思う。初めて彼らの演技を見たのだが、瑞々しくてさわやかなペアだなぁ。清涼感がある。
46.90。

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●第2グループ
5 Irma CALDARA / Edoardo CAPUTO イルマ・カルダーラ / エドアルド・カプート(イタリア)

  • 楽曲:Nostradamus by Maksmi Mrvica
  • プログラム:△

昨季、JGP2試合に出場し、どちらも10位、ジュニアの国内選手権優勝、ユース五輪9位。今季、JGPシュベルター15位、ジュニアの国内選手権優勝。
2Aは、男性の足がタッチした後、バランスを崩して手をついた。スロー3Fは両足着氷。5TLi3の上げ方がスムーズにいかなかった。CCoSp4は回転がずれ、足替えのときに2人の距離が離れてしまった。BiDs2は、岡部さんが「女性の体の張りがほしい」とのこと。
2Tw2がGOE 0点だった以外は、全ての要素で減点されてしまったが、動きに力強さを感じた。
岡部さん曰く、「2人が一緒に滑っている一体感が出てくると、見ごたえのあるペアになりそう。雰囲気はもっている」とのこと。
42.29でPB更新。

6 Nica DIGERNESS / Danny NEUDECKER ニカ・ディジャネス / ダニー・ニューデッカー(アメリカ)

  • 楽曲:Spartacus by Aram Khatchaturian
  • プログラム:△

今季、結成したばかりの組と思われる。今季、JGPモルドヴィア6位、JGPシュベルター13位、全米ジュニア優勝。
3Tw2のキャッチで女性が男性に少しなだれかかってしまった。2Aの予定だったが、女性がシングルになってしまい、ノーバリュー。スロー3Tは転倒。5ALi3のポジションやラインがきれい。FCCoSp4の回転が少しズレた。
音楽から少し遅れてのフィニッシュ。
ペアではステップで2人が大きく離れる構成をよく見かけるが、彼らのように2人の距離が近いと、ユニゾンの良さを感じやすいし見やすい。岡部さんによると、今後、2人の距離があまり離れないよう規制するルールが作られる予定らしい。個人的にもそのほうがありがたいわ〜。
ジャンプ系で大きなミスが出てしまったが、ポジションやラインが美しいなぁと感じた。滑りや音楽表現も素敵☆
岡部さんも、「これまで滑った組と比べて、一体感があるし、自分たちの見せ方がよく分かっている」と評価していた。
44.06。

7 Hailey Esther KOPS / Artem TSOGLIN ヘイリー・エスター・コップス / アルチョム・ツォグリン(イスラエル

女性はアメリカ出まれの14歳、男性はウクライナ出身の19歳。今季、JGPモルドヴィア9位、JGPシュベルター14位。
3Tw2は抱え込んじゃったけど、高さがあった。2Aで女性が転倒。5ALi4で女性の姿勢に張りがほしい。スロー3Fはまずまず。BiDs3で、最後、女性の頭が氷についてしまったが、流れは良かった。FCCoSp3の回転がずれた。
ツイストやスローに高さがあるので、クリーンに決まれば加点が多くもらえそう。
岡部さん曰く、「一体感がなかった。男性はパワフルなタイプ、女性はやわらかい滑りをするタイプなので、普通に滑っているだけではユニゾンが出てきにくい」とのこと。
キスクラにはチャイトさんが。相変わらずお美しい☆
45.80でPB更新。

8 Evelyn WALSH / Trennt MICHAUD エヴリン・ウォルシュ / トレント・ミショー(カナダ)

  • 楽曲:El Tango de Roxanne by Mariano Mores
  • プログラム:△

バイオを見るに、男性が昨季まで他のパートナーと組んでいたようなので、今季結成したばかりと思われる。今季、JGPタリン11位、JGPシュベルター5位、ジュニアの国内選手権優勝。
ジュニアの中で見ると大人っぽく見えるなぁ。
3Tw1は抱え込んでしまった。2Aは女性が着氷で乱れた。StSq4のホールド部分がアイスダンスカップルみたいで素敵☆ FCCoSp4の回転が合っている。
JGPのときと比べると、だいぶ安心して見ていられるようになった。ユニゾンが良くなったし、プログラムの表現も深まっている。
51.93でPB更新。

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●第3グループ
9 Su Yeon KIM / Hyungtae KIM スヨン・キム / ヒョンテ・キム(韓国)

  • 楽曲:Game of Thrones (soundtrack)
  • プログラム:△

兄妹ペア。今季結成したばかりと思われる。今季、JGPチェコ13位、JGPモルドヴィア8位、国内選手権2位、四大陸12位。
2Tw2は、高さがなかったが、キャッチと着氷はまずまず。2AはOK。スロー3Lzはまずまず。FCCoSp4は、2人のポジションや回転が合っていないところがある。5ALi3は、女性の姿勢に張りがほしい。
四大陸のときは、要素をこなすのに精いっぱいな感じだったが、本大会では表現にも気を配れるようになっており、曲想の力強さをきちんと表せていた。今季の成長ぶりが半端ない。すごい。JGPのときとはもやは別の組のようである。
岡部さん曰く、「ジャンプ系が強い。スピードが最後まで落ちなかった。女性の姿勢やポジションが洗練されると、さらに良くなる」とのこと。
49.20。

10 Lori-Ann MATTE / Thierry FERLAND ロリ=アン・マット / ティエリー・フェルラン(カナダ)

  • 楽曲:Too Darn Hot by Cole Porter
  • プログラム:△

女性は中国生まれの17歳、男性は19歳。昨季、結成したと思われ、ジュニアの国内選手権6位。今季、JGPチェコ6位、JGPモルドヴィア4位、ジュニアの国内選手権2位。
冒頭のポーズから楽しいプログラムって分かる。ワクワクする。
2Aで女性の着氷が乱れた。スロー3Lzも着氷が乱れた。StSq2で、男性が顔の表情まできちんと作って演じられている。FCCoSp4の回転がぴったりそろっている。
滑りもユニゾンも良くて、音楽表現も素敵なペア。あとはジャンプ系がクリーンに決まれば。
岡部さん曰く、「ユニゾンもなかなかいいし、ステップでも魅せてくれた。リフトの姿勢が男女ともに美しい」とのこと。
50.78でPB更新。

11 Aleksandra BOIKOVA / Dmitrii KOZLOVSKII アレクサンドラ・ボイコワ / ドミトリー・コズロフスキー(ロシア)

  • 楽曲:Flamenco by Didulia
  • プログラム:○

15歳と17歳。2015年11月に結成。JGPファイナル3位、国内選手権6位、ジュニアの国内選手権優勝。
2Aタノはバッチリ☆ しかもイーグルから! 3Tw3はよかった。スロー3Fで手をついた。BiDs3で最後女性の姿勢がちょっとつぶれたか。FCCoSp4の回転は速いが少しズレている。でもGOEプラス。
ここにきて、いきなり滑りもユニゾンもプログラムの難度も要素の質もどど〜んとレベルアップ。ロシア選手権よりさらに洗練されて大人っぽい演技に進化していた。
岡部さん曰く、「見ごたえがあり、あっという間に演技が終わってしまった。男性の腕が長いので、リフトに高さが出るし、スローやツイストでも優位に働く。ペアにぴったりの体形」とのこと。
61.27でPB更新。

12 Yumeng GAO / Zhong XIE ユーメン・ガオ / ズォン・シエ(中国)

  • 楽曲:Cavatina (from "The Deer Hunter") by Stanley Myers
  • プログラム:○

15歳と18歳。今季、結成したばかり。女性は前のパートナーと昨季の世界ジュニアに出場し、13位になっている。今季、JGPチェコ5位、JGPモルドヴィア5位、国内選手権3位。
3Tw3は、ふわっと上がる。2Loはきれい。ダンスリフトからのスロー3Tは、ふわっと下りた。FCCoSp4Vの回転がズレた。StSq4は振付が素敵☆ さまざまな動きが織り交ぜられ、変化に富んでいる。
ツイストやスローは、シニア並みにすばらしい。
JGPのときから見違えるように上手になっていた。しっとりとした情感あふれる演技で、プログラムの流れも非常によくなっている。
岡部さん曰く、「2人のスケーティングスキルやスタイルが合っているので、相性は良いのではないか。ペアならではの要素が洗練されている」とのこと。
59.97でPB更新。

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●第4グループ
13 Chelsea LIU / Brian JOHNSON チェルシーリュウ / ブライアン・ジョンソンアメリカ)

17歳と21歳。最後の世界ジュニア。女性の両親が台湾出身で、姉は台湾の代表選手だったらしい。
2014年の春に結成。昨季、JGP8位と5位、世界ジュニア5位。今季、JGPチェコ3位、JGPタリン5位、全米6位。
男性の右手にサポーターがしてある。
BiDs3は、女性の弓なり姿勢が美しい。2A<で女性が転倒。スロー3Tは手をついた。FCCoSp3の回転が少しズレた。5ALi4の下ろし方はいつ見てもすごい。
課題のソロジャンプで転倒してしまったが、マイケル・ジャクソンのダンサブルなナンバーをクールに演じていて、かっこよかった。
岡部さん曰く、「ステップではもっと弾けてほしかった。シニアらしくなってきた」とのこと。
53.32。

14 Ekaterina ALEXANDROVSKAYA / Harley WINDSOR エカテリーナ・アレクサンドロフスカヤ / ハーリー・ウィンザー(オーストラリア)

  • 楽曲:Skyfall (James Bond soundtrack) by Adele
  • プログラム:○

女性はロシア出身の17歳、男性は20歳。練習拠点はロシア。結成して1年3か月ほどらしい。今季、JGPファイナル5位、国内選手権優勝、四大陸11位。
5RLi4の女性のポジションがすごい。よくバランスを保てるものだ。スロー3Fで女性が足をついてしまったが、それ以外の要素は全てGOEプラス。
スピードに乗ってよく滑っており、ユニゾンも合っていた。洗練されて大人っぽくなったなぁ。
59.82でPB更新。

15 Amina ATAKHANOVA / Ilia SPIRIDONOV アミナ・アタハノワ / イリヤ・スピリドノフ(ロシア)

  • 楽曲:Jimmy, Renda-se by Tom Ze
  • プログラム:○

昨季、JGPファイナル3位、ジュニアの国内選手権2位。今季、JGPファイナル6位、ジュニアの国内選手権2位。
スロー3Fで転倒。BiDs3は女性の弓なり姿勢が最後まで保たれていてきれい。5ALiを途中で下ろしてしまい、ノーバリュー。StSq2に入る前のつなぎのところで男性がスタンブル。
ずっと気になっていた、最後のピストルばーん☆は、ばっちり腕を上げるタイミングがそろっていた。だよね! 合うのが正しいんだよね!
演技後、男性が女性を慰めるようにハグしていた。
リフトのノーバリューは痛い…(泣)。動きにキレがあり、ユニゾンも素晴らしく、FCCoSp4の回転はそろっていたし、ステップでは腕の上げ下ろしからフリーレッグの角度まできちっと合っていたのだが。
コンディションよくないのかなぁ。JGPファイナルも調子悪そうだったんだよねぇ。
50.20。

16 Alina USTIMKINA / Nikita VOLODIN アリーナ・ウスティムキナ / ニキータボロディン(ロシア)

  • 楽曲:Mad Max: Fury Road (soundtrack) by Junkie XL
  • プログラム:△

昨季、JGP5位、ジュニアの国内選手権5位、ユース五輪3位。今季、JGPファイナル4位、ジュニアの国内選手権3位。
あ、衣装が変わった。女性の衣装がシフォンぽい生地のスカートになり、マッドマックス感は残しつつも、エレガントな感じに。
2Aで男性の着氷が乱れた。BiDs3で、女性の弓なり姿勢が最後つぶれてしまった。スロー3Tで手をついた。ダンスリフトからすぐに投げてるから難しいんだろうなぁ。FCCoSp4の回転は合っていた。StSq2では、岡部さんが、「女性のターンが拙い。一体感がない。わざと離れているのではないか」とダメ出ししていた。
スピードとキレがあり、JGPのときよりプログラムの表現が深まってきたと思う。
54.63。

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◆SP順位
SPが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、名前、国名、得点の順に記されている。

  1. Aleksandra BOIKOVA / Dmitrii KOZLOVSKII RUS 61.27
  2. Yumeng GAO / Zhong XIE CHN 59.97
  3. Ekaterina ALEXANDROVSKAYA / Harley WINDSOR AUS 59.82
  4. Alina USTIMKINA / Nikita VOLODIN RUS 54.63
  5. Chelsea LIU / Brian JOHNSON USA 53.32
  6. Evelyn WALSH / Trennt MICHAUD CAN 51.93
  7. Lori-Ann MATTE / Thierry FERLAND CAN 50.78
  8. Amina ATAKHANOVA / Ilia SPIRIDONOV RUS 50.20
  9. Su Yeon KIM / Hyungtae KIM KOR 49.20
  10. Talisa THOMALLA / Robert KUNKEL GER 47.30
  11. Riku MIURA / Shoya ICHIHASHI JPN 46.90
  12. Hailey Esther KOPS / Artem TSOGLIN ISR 45.80
  13. Nica DIGERNESS / Danny NEUDECKER USA 44.06
  14. Cleo HAMON / Denys STREKALIN FRA 43.28
  15. Irma CALDARA / Edoardo CAPUTO ITA 42.29
  16. Alexanne BOUILLON / Ton CONSUL ESP 40.07
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◆総評
古賀&ハウが解散してしまったときは、「今季こそは世界ジュニアに日本の組が出場できると思ってたのに…」とショックを受け、どど〜んと落ち込んだが、三浦&市橋がミニマムを獲得して世界ジュニア出場が決まったおかげで、どど〜んと浮上!! 今季は日本選手が世界ジュニア、全カテゴリ出場だよ!! 嬉しいよ!!
さて、ジュニアのペアは、今季、JGPファイナル優勝のミーシナ&ミルゾエフが今年1月に解散してしまい(泣)、2位のドゥシュコヴァー&ビダージュも、オリンピックの枠取りがかかった、シニアの世界選手権に集中するため出場せず…というわけで、予想が難しい展開に。
まぁ素直に考えれば、JGPファイナル3位のボイコワ&コズロフスキーが優勝最有力なのかなぁと考えていたが、実際、SPで安定した演技を披露。SP1位に。
SP2位にガオ&シエがきたのは予想外だった。まさかこの数か月で表現面がこうもレベルアップするとは。
SP3位は、アレクサンドロフスカヤ&ウィンザー。彼らとロシアの3組が表彰台を争うのかなぁと予想していたのだが、ボイ&コズ以外のロシア2組、アタハノワ&スピリドノフとウスティムキナ&ボロディンがSPで出遅れてしまった。
PCSはボイ&コズ>アタ&スピ>ガオ&シエ>アレ&ウィンだが、みな25点台の僅差。でも、アタ&スピはリフトのノーバリューで上位3組に大きく差を開けられちゃったからなぁ(SP8位)。
初出場の三浦&市橋はSP11位で、FSは第2グループで滑れるんだよ☆ FSの演技が見られるのが待ち遠しい〜☆
それにしても、昨季の世界ジュニアに出場した組が、リュウ&ジョンソンだけとはなぁ…。ジュニア世代のペアは、成長期でユニゾンが合わなくなることも珍しくないし、怪我も多いから(これはシニアも)、調子の浮き沈みが大きく、続けて結果を残すのが、他のカテゴリよりさらに難しいんだよね…。

世界ジュニア2017 アイスダンスSD

世界ジュニア2017 リザルト
台湾の台北にて開催。アイスダンスSDは、現地時間2017年3月16日(木)に行われた。上位20組までがFDに進出できる。
カップル競技における、ジュニアの年齢の規定は、シーズン初めの7月1日より前に、女性が13歳以上、19歳未満、男性が13歳以上、21歳未満と決められている。

にて、全組の演技をライブで見たのだが、ライストの状態が良くなかった組は、後日、動画やJスポーツの放送で見た。Jスポーツの解説は東野章子さん、実況は小林千鶴さん。
特に印象に残った組の演技について、滑走順に感想を書いている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。
◎:何度でも見たい。
○:よかった。好き。
△:悪くない。まずまず。
×:イマイチ。
?:何とも判断が付きかねる。

                                                                                                                                        • -

●第1グループ
2 Monica LINDFORS / Juho PIRINEN モニカ・リンドフォース / ユホ・ピリネン(フィンランド

今季、ジュニアの国内選手権優勝。女性の姉、ヴィヴェカも本大会の女子シングルに出場している。
女性が印象的な美少女。姉妹そろってうるわしい☆
STw4は、回転が合っていたし、距離がすごく近かった。パターンは、フリーレッグがあまり美しくない。NtMiSt1では、2人の距離が近かった。
常に2人の距離が近くてよかった。ウキウキ楽しい感じを出せていたと思う。
44.62。

4 Wing Yi Valerie SO / Marcus YAU ウィンイー・ヴァレリー・ソウ / マーカス・ヤウ(香港)

昨季、国内選手権優勝。
2015年の秋に結成。2人とも、そのときからアイスダンスを始めたらしい。香港初のアイスダンスカップルとのこと。練習拠点はカナダ。
13歳と14歳。かわゆい☆ 身長差がほとんどない。
パターンのレベルは4と1。SlLi3以外の要素は全てGOEマイナスされているが、2人ともアイスダンスを始めて1年半くらいしかたっていないし、そもそも、スケートを始めたのが、女性は2014年、男性は2013年ということを考慮に入れると、すごく上手だと思う。
2人とも小柄で線が細くて小学生みたいなんだけど、体幹はしっかりしている印象を受ける。動きにキレがあって、チャキチャキした曲想に、彼らのキビキビとした動きがマッチしていた。
2人が見つめ合って滑る姿が素敵なんだよね〜。表情もきちんと作って、楽しそうに演じていた。
35.31。

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●第2グループ
5 Sasha FEAR / Elliot VERBURG サーシャ・フィアー / エリオット・ヴァーバーグ(イギリス)

  • 楽曲:
    • Blues: That's Life by Westlife
    • Swing: Jumpin' Jack by Big Bad Voodoo Daddy
  • プログラム:△

男性はアメリカ出身。今季結成したばかりと思われ、ジュニアの国内選手権優勝。女性の姉のライラも、今季、シニアの国内選手権で優勝しており、ユーロにも出場していた。
パターンは2つともレベル4。GOEは加点ちょこっとと減点ちょこっと。パターン。リフト。曲想変化。STw2はちょいズレたけど修正。NtMiSt2は2人の距離が近い。体を大きく動かせている。
音楽に乗って生き生きと滑っていてよかった。
49.19。

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●第3グループ
9 Eva KHACHATURIAN / Georgy REVIYA イヴァ・ハチャトゥリアン / ゲオルギ・レヴィヤ(ジョージア

  • 楽曲:
    • Blues: N'Oubliez Jamais performed by Joe Cocker
    • Swing: Show Me How to Burlesque performed by Christina Aguilera
  • プログラム:△

2人ともロシア生まれ。バイオを見るに、2016年の試合1つにしか出場していないので、今季結成したばかりと思われる。
STw4の回転が合っているし、距離も近い。パターンのレベルは4と3。フリーレッグの角度が合っている。NtMiSt1は、曲想がドンドンイケイケなので、もっと弾けるといいなぁ。動きはなめらかなんだけど。RoLi4の回転がスムーズ。
45.69。

                                                                                                                                        • -

●第4グループ
14 Darya POPOVA / Volodymyr BYELIKOV ダリア・ポポワ / ヴォロディミル・ベリコフ(ウクライナ

  • 楽曲:
    • Blues: Save My Soul by Big Bad Voodoo Daddy
    • Swing: Cinnamon Girls by Big Bad Voodoo Daddy
  • プログラム:△

15歳と18歳。昨季まで、それぞれ別のパートナーと組んでいた。今季、JGPチェコ8位、JGPタリン7位、国内選手権2位。
パターンは両方レベル4。入る前の振付がオシャレで素敵だった。NtMiSt2は、なめらかによく動けていた。ユニゾンも合っている。STw3はまずまず。
クリーンな演技だった。練習通り、実力を発揮できたのではなかろうか。
52.47でPB更新。

15 Guoste DAMULEVICIUTE / Deividas KIZALA グォステ・ダムレヴィシューテ / ディヴィダス・キザラ(リトアニア

  • 楽曲:Blues, Swing
  • プログラム:△

昨季、国内選手権2位、ユース五輪9位、世界ジュニア22位。
パターンのレベルは4と3。RoLi4がアクロバティック。NtCiSt3は、弾むような曲想に合った、躍動感あふれる動きで楽しそうにステップを踏んでいたのだが、GOEマイナス。
50.18でPB更新。

16 Natacha LAGOUGE / Corentin RAHIER ナターシャ・ラグージュ / コランタン・ライエ(フランス)

17歳と19歳。今季、JGPジェルヴェ6位、JGPリュブリャナ4位。
2人そろってしましま衣装☆ 特に男性のシャツの「斜めの白黒の太いしましま」ってインパクト大だな〜(笑)。
SlLi4はスムーズにポジションチェンジ。絡み合いがすごい。パターンのレベルは4と2。ディープエッジのような気がする。粘りのあるスケーティングというか。NtMiSt3は2人の距離が近く、スピード出ており、動きがしなやかで大きい。
全体的にぐねぐねしててよかった(笑)。これまでの組と比べて、滑りの質が一段上がった気がする。
55.41でPB更新。

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●第5グループ
17 Emiliya KALEHANOVA / Uladzislau PALKHOUSKI エミリヤ・カレハノワ / ウラジスラフ・パルホウスキー(ベラルーシ

  • 楽曲:
    • Blues: Moby-Blues
    • Swing
  • プログラム:△

女性はウズベキスタン出身。昨季、ユース五輪6位。JGPジェルヴェ10位、JGPタリン12位。
パターンは両方レベル4。STw4の回転が速く、そろっている。NtMiSt3は、何とも言えないふしぎな振付。SlLi4の出と入りがすごい。アクロバティック。
音楽も振付も独創的でおもしろかった。ところどころクラゲみたいな動きが入ってるんだよね(笑)。
50.75でPB更新。

18 深瀬 理香子 / 立野 在(日本)

  • 楽曲:
    • Blues: Petite Fleur by Sydney Bechet
    • Swing: Opus One
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

2人とも19歳。昨季、全日本ジュニア優勝、世界ジュニア19位。今季、JGP横浜6位、JGPタリン10位、全日本ジュニア優勝。
女性の花柄のスカートがきれい。氷上に出てきたときから女性が笑顔全開。
パターンのレベルは3と4。なめらか〜に滑っていた。NtMiSt3は、もっと近くで滑れるといいかなぁと感じたが、滑り自体は良かった。RoLi4は、女性の開脚ポジションがきれい。くるくると回転がスムーズ。
ドキドキしながら固唾をのんで見守っていたのだが、今季ベストのSDが見られて本当に幸せ〜☆☆
50.44でPB更新。

19 Ashlynne STAIRS / Lee ROYER アシュリン・ステアーズ / リー・ロイヤー(カナダ)

  • 楽曲:
    • Blues: Seven Nation Army by White Stripes, Harley Remhart
    • Swing: Why Me? by Big Bad Voodoo Daddy
  • プログラム:△

16歳と18歳。昨季、JGP8位、ジュニアの国内選手権12位。今季、JGPジェルヴェ7位、JGPリュブリャナ5位、ジュニアの国内選手権2位。
パターンのレベルは3と2。STw4は回転がきっちりそろっていた。NtMiSt3の距離がすごく近く見えた。接触するんじゃないかとハラハラしたくらい。
クリーンで良い演技だった。今できることは全部出せたんじゃないかな。
52.26でPB更新。

20 Hanna JAKUCS / Daniel ILLES ハナ・ヤクーシュ / ダニエル・イルス(ハンガリー

  • 楽曲:
    • Blues: Seven Nation Army by Postmodern Jukebox
    • Swing: St. James Ballroom performed by Alice Francis
  • プログラム:△

昨季、ジュニアの国内選手権3位。今季、JGPチェコおよびモルドヴィア10位、ジュニアの国内選手権優勝、ユーロ28位。ユーロで見てるはずなのになぁ…全然覚えてない…(汗)。記憶力がザルでごめんなさい。
STw4は問題ないと思ったのだが、GOEマイナス。パターンのレベルは両方3。NtMiSt2は上半身の動きがズレているところがあったからか、GOEマイナス。RoLi4の回転がなめらかで、出もスムーズだった。
大人っぽいカップルで、ブルースやスウィングの雰囲気を出せていたと思う。
45.61でPB更新。

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●第6グループ
22 Marjorie LAJOIE / Zachary LAGHA マージョリー・ラジョワ / ザカリー・ラガ(カナダ)

  • 楽曲:
    • Blues: Shopping Clothes by The Coasters
    • Swing: Land of 1000 Dances (Forrest Gump soundtrack) by Wilson Pickett
  • プログラム:○
  • 動画:YouTube

16歳と17歳。昨季、ジュニアの国内選手権2位、世界ジュニア13位。今季、JGP横浜及びシュベルター4位、ジュニアの国内選手権優勝。
このレベルになると、冒頭から要素じゃない部分でどしどし雰囲気を作ってきますな。
パターンのレベルは3と4。滑りが大きい。つなぎの振付がかっこいい。STw4は距離が近い上にそろってるし、回転が速い。RoLi4は、男性がただ回してるだけじゃなくて、手や腕の振付を入れている。すごい。
滑りのスピードが上がった。パターンにいろいろオリジナルの振付も入れていて、見ごたえがある。
60.79でPB更新。

23 Anastasia SKOPTCOVA / Kirill ALESHIN アナスタシア・スコプツォワ / キリル・アリョーシン(ロシア)

16歳と19歳。昨季、JGPファイナル6位、ジュニアの国内選手権4位、ユース五輪3位。今季、JGPリュブリャナ3位、JGPタリン2位、国内選手権3位。
久々に彼らを見て、女性の頭身の高さにビビる。九頭身くらいあるよね?
パターンは両方レベル4。STw4は回転が速く、そろっていて、距離が近い。SlLi4のポジション変化がスムーズで素晴らしい。NtMiSt3は2人の距離が近い。
スケーティングのレベルがさらに上がったのを感じた。とにかく全ての動きがなめらか。JGPのときよりすごく上手くなってるんじゃなかろうか。
63.38でPB更新。

24 Nicole KUZMICHOVA / Alexandr SINICYN ニコル・クズミチョワ / アレクサンドル・シニツィン(チェコ

  • 楽曲:
  • プログラム:△

19歳と20歳。女性はカナダ出身。2014年の春に結成。昨季、ジュニアの国内選手権優勝、世界ジュニア11位。今季、JGPジェルヴェ4位、JGPチェコ2位、国内選手権2位、ユーロ26位。
この黒白ドットなジャケット、JGPで初めて見たときは度肝を抜かれたものだが、今ではすっかり見慣れてしまったわ(笑)。
NtMiSt3は、スピードと勢いがある。パターンのレベルは1と2。パターンに入る前、2人ともちょっとバランス崩しかけたように見えた。
パターンのレベルの取りこぼしが痛い…。演技自体は明るくて楽しかったんだけどなぁ。
今季はジュニアとシニアの掛け持ちで大変だよねぇ。ジュニアとシニアじゃSDの課題が違うから…。千鶴さんによると、この後、シニアのワールドにも出るそうだ。うっわー、ハードスケジュール。本当にお疲れ様です。
53.93。

25 Christina CARREIRA / Anthony PONOMARENKO クリスティーナ・カレイラ / アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ)

  • 楽曲:
    • Blues: Why Don't You Do Right (Roger Rabbit soundtrack)
    • Swing: Cool Cat in Town by Tape Five
  • プログラム:△

2人とも16歳。昨季、JGP4位と2位、全米ジュニア5位。今季、JGPファイナル4位、全米ジュニア2位。
パターンに入る前のむっは〜な雰囲気作りがすごい。めっちゃ艶っぽい。パターンは両方レベル4。フリーレッグの角度がそろっている。SlLi4のポジションチェンジのタイミングが、フレーズに合っている。STw2はちょっとひやひやしたけどGOEプラス。NtMiSt3は、動きにキレがある。
このレベルになると滑りがいいだけじゃなく、全ての動きが音楽のフレーズに合ってるんだよねぇ。演技が良かっただけに、ツイズルのレベルの取りこぼしがもったいなかったなぁ。
キスクラにブルザ先生が。…髪型は坊主のまま。わたしはあのふわんふわんな巻き毛が好きなので、気が済んだらまた伸ばしてほしい(笑)。
60.53。

26 Ria SCHWENDINGER / Valentin WUNDERLICH リア・シェヴェンディンガー / ヴァレンティン・ヴァンダリヒ(ドイツ)

  • 楽曲:Swing, Blues, Swing
  • プログラム:○

昨季、世界ジュニア16位。今季、JGPタリン8位、JGPシュベルター7位。
あの色っぽいパジャマみたいな衣装から色っぽいワンピースに変えてきた(笑)。うん、こっちの方が女性の美しさを引き立てていて、良いと思う。
ミラーなSTw4。回転は合っているように見えたけど、GOEマイナス。ミラーのツイズルは難しいよなぁ。NtMiSt3は2人の距離が近くていい。パターンは両方レベル3。
終盤、音楽が盛り上がるところで動きのキレとパワーがさらに上がったように見えた。
JGPのときより断然上手くなっていた。よく滑りこんできたんだろうな〜。
51.90でPB更新。

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●第7グループ
27 Lorraine MCNAMARA / Quinn CARPENTER ロレイン・マクナマラ / クイン・カーペンター(アメリカ)

  • 楽曲:
    • Hip Hop: Vanguaridan by Steed Lord
    • Blues: The Power by District 78 feat. Cheesa
    • Hip Hop: Gaia by Claude Challe and Jean-Marc Challe
  • プログラム:△

18歳と21歳。昨季、JGPファイナルと全米ジュニア、世界ジュニアにて優勝。今季、JGPファイナル3位、全米ジュニア3位。
STw4はバッチリ☆ RoLi4は迫力たっぷり。パターンは両方レベル4。NtMiSt1の途中から2人の動きがバラバラになってしまい、レベルを取りこぼした上にGOEマイナス。
ノンタッチでミスが出るまでは素晴らしかったのだが。今季、苦しんでるなぁ…。
60.30。

28 Angelique ABACHKINA / Louis THAURON アンジェリーク・アバチキナ / ルイ・トーロン(フランス)

  • 楽曲:
    • Blues: You Can Leave Your Hat On by Joe Cocker
    • Swing: Swing Baby by Ji Young Park
  • プログラム:△

17歳と21歳。昨季、世界ジュニア7位。今季、JGPファイナル5位。
パターンのレベルは3と4。STw1のセカンドで男性が足をついてしまった。GOEマイナス。NtMiSt3は2人の距離が近い。
ツイズル以外はすっごくよかったんだけどなぁ。ぐぬぬ…。
54.92。SBが61.11なのに…。お通夜なキスクラ…(泣)。

29 Anastasia SHPILEVAYA / Grigory SMIRNOV アナスタシア・シュピレワヤ / グリゴリー・スミルノフ(ロシア)

17歳と19歳。昨季、ジュニアの国内選手権3位、世界ジュニア5位。今季、JGPファイナル6位、ジュニアの国内選手権優勝。
パターンは両方レベル4。なめらか〜。STw4はバッチリ☆ SlLi4は目まぐるしくポジションが変わるのにスムーズ。NtMiSt3はスピードが出ている。キレがあるしユニゾンも良い。
ずいぶん艶っぽい雰囲気を出せるようになってきた。
63.26でPB更新。

30 Rachel PARSONS / Michael PARSONS レイチェル・パーソンズ / マイケル・パーソンズ

  • 楽曲:
    • Hip Hop: A Little Party Never Killed Nobody by Fergie, Q-Tip, GoonRock
    • Blues: Born to Die by Lana Del Rey
    • Hip Hop
  • プログラム:○
  • 動画:YouTube

19歳と21歳。昨季、JGPファイナル3位、全米ジュニア2位、世界ジュニア2位。今季、JGPファイナル優勝、全米ジュニア優勝。
STw4の回転はすごく速かったが、出がちょっとずれたような気がした。でもGOEプラス。パターンは両方レベル4。2人の距離が、特に下半身の距離が近い。そしてユニゾンがすごい。足のラインとか角度とか上げ方とかそっくり。NtMiSt3も同じく。
終わったとたん兄がガッツポーズ&2人でハグ☆
67.29でSB更新。

31 Alla LOBODA / Pavel DROZD アッラ・ロボダ / パヴェル・ドロースト(ロシア)

  • 楽曲:
    • Blues: St. Louis Blues
    • Swing
  • プログラム:○
  • 動画1:(演技前のアレコレから演技後のあいさつまで)YouTube
  • 動画2:(音楽が始まる直前から得点発表まで)YouTube

18歳と21歳。昨季、JGPファイナル2位、ジュニアの国内選手権優勝、世界ジュニア3位。今季、JGPファイナル2位、ジュニアの国内選手権2位。
彼らの物語は音楽が鳴る前から始まっている。
STw4はバッチリ☆ パターンは両方レベル4。上げる足の高さがすごいし、角度や動きがぴったり合っている。NtCiSt3は、2人の距離が近いし、滑りが大きい。
スピードがビュンビュン出てるのに、粗っぽいところが一切なくて、全ての動きがなめらか〜なんだよねぇ。すごい。
音楽が終わった後も、男性が女性にキスをねだったり、女性が「仕方ないなぁもう」って感じにキスしてあげたりと、観客へのあいさつまでがプログラム。いいわ〜☆
67.59でPB更新。

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◆SD順位
SDが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、名前、国名、得点、クオリファイの順に記されている。

  1. Alla LOBODA / Pavel DROZD RUS 67.59 Q
  2. Rachel PARSONS / Michael PARSONS USA 67.29 Q
  3. Anastasia SKOPTCOVA / Kirill ALESHIN RUS 63.38 Q
  4. Anastasia SHPILEVAYA / Grigory SMIRNOV RUS 63.26 Q
  5. Marjorie LAJOIE / Zachary LAGHA CAN 60.79 Q
  6. Christina CARREIRA / Anthony PONOMARENKO USA 60.53 Q
  7. Lorraine MCNAMARA / Quinn CARPENTER USA 60.30 Q
  8. Natacha LAGOUGE / Corentin RAHIER FRA 55.41 Q
  9. Angelique ABACHKINA / Louis THAURON FRA 54.92 Q
  10. Nicole KUZMICHOVA / Alexandr SINICYN CZE 53.93 Q
  11. Darya POPOVA / Volodymyr BYELIKOV UKR 52.47 Q
  12. Ashlynne STAIRS / Lee ROYER CAN 52.26 Q
  13. Ria SCHWENDINGER / Valentin WUNDERLICH GER 51.90 Q
  14. Emiliya KALEHANOVA / Uladzislau PALKHOUSKI BLR 50.75 Q
  15. Rikako FUKASE / Aru TATENO JPN 50.44 Q
  16. Guoste DAMULEVICIUTE / Deividas KIZALA LTU 50.18 Q
  17. Sasha FEAR / Elliot VERBURG GBR 49.19 Q
  18. Eva KHACHATURIAN / Georgy REVIYA GEO 45.69 Q
  19. Hanna JAKUCS / Daniel ILLES HUN 45.61 Q
  20. Monica LINDFORS / Juho PIRINEN FIN 44.62 Q
  21. Viktoria SEMENJUK / Artur GRUZDEV EST 44.51
  22. Hannah Grace COOK / Temirlan YERZHANOV KAZ 42.94
  23. Yuzhu GUO / Pengkun ZHAO CHN 42.20
  24. Flora MUEHLMEYER / Pietro PAPETTI ITA 41.24
  25. Matilda FRIEND / William BADAOUI AUS 40.24
  26. Shira ICHILOV / Vadim DAVIDOVICH ISR 39.34
  27. Malene NIQUITA-BASQUIN / Jamie GARCIA ESP 38.49
  28. Elizaveta ORLOVA / Stephano Valentino SCHUSTER AUT 38.14
  29. Olexandra BORYSOVA / Cezary ZAWADZKI POL 37.68
  30. Wing Yi Valerie SO / Marcus YAU HKG 35.31
  31. Yana BOZHILOVA / Kaloyan GEORGIEV BUL 34.29
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◆総評
SD1位はロボダ&ドロースト、2位は僅差でパーソンズ兄妹。ここまでは予想通りだったのだが、3位以下に予想外の事態が。
3位はスコプトコワ&アリョーシン。彼らの演技を見るのはJGP以来だったのだが、めっちゃ上手くなっていて驚いた。スケーティングスキルがかなり向上したのではなかろうか。これまでのロシア国内の順位を覆し、僅差ではあるが、4位のシュピレワヤ&スミルノフを上回った。
5位のラジョワ&ラガ、6位のカレイラ&ポノマレンコ、7位のマクナマラ&カーペンターは、60点台にひしめき合っている。ディフェンディングチャンピオンのマク&カーが、不調から回復していることを期待していたのだが、本大会のSDでもミスが出てしまった…嗚呼(泣)。
8位のナターシャ&コレンティンと9位のアバチキナ&トーロンは、フランス1番手と2番手の順位が入れ替わっている。FDでアバチキナ組が本来の実力を発揮することができるか。
15位の深瀬&立野は、FDは第2グループでの滑走!! 前後の得点差はわずかなので、FD次第でジャンプアップの可能性もあるしその逆もあるしで、ドキドキハラハラしそう〜。最後の世界ジュニアなので、悔いなく思い切り演技できるといいな〜。頑張って☆
優勝争いは、ロボ&ドロとパーソンズ兄妹に絞られたか。表彰台の残り1枠をスコ&アリョとシュピ&スミが競ることになるのかな〜。7位のマク&カーあたりまでチャンスはあるだろうか。