カナダ選手権2017 ペアFS

カナダ選手権2017 リザルト
ペアFSは、現地時間2017年1月21日(土)に行われた。

テレビで放送されなかったので、上記の動画で第2グループの演技を見て、滑走順に感想を書いている。第1グループも見たかったのだが、動画が見つからなかった。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。
  • ○:よかった。好き。
  • △:悪くない。まずまず。
  • ×:イマイチ。
  • ?:何とも判断が付きかねる。
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●第2グループ
4 Camille Ruest / Andrew Wolfe カミーユ・ルーエ / アンドリュー・ウルフ QC

  • SP順位:4,得点:64.58
  • 楽曲:Earth Song / "Home" Soundtrack
  • プログラム:△

3Tで男性が転倒、3Sで男性がダブルになり、女性が転倒。スロー3Loは転倒で、スロー3Sは着氷が乱れた。スピンの回転ズレたり合ったり。5RLiBは途中で下ろしてしまったか。下ろし方がスムーズにいかなかった。
ジャンプ系で全てミスが出てしまったし、リフトはプルプル感があって怖かったが、つなぎやコレオなどのボディームーブメントは素敵だった。たぶん結成してまだ間がない組だと思うので、長く一緒に練習していけば、魅力的なペアになりそう。
フリー92.17、総合156.75。現時点で総合2位。

5 カースティン・ムーア=タワーズ / マイケル・マリナロ WO

  • SP順位:3,得点:70.69
  • 楽曲:Un Ange Passe
  • プログラム:○

2A+1Lo+3Sの予定が、サードで女性がシングルに。跳ぶタイミングも少しズレた。3Tw3はちょっと高さがなくて、女性が男性にもたれかかってしまったような。3Tは男性が着氷で乱れた。終盤のコレオは曲想にぴったりで、とてもよかった。最後の要素、3Li4は、女性の開脚した足をもって、くるっと回してから上げるという、非常に難しい入り。客席から歓声が沸いていた。
ロマンティックムーディーなプログラム☆ 素敵〜!!(///)
フリー128.05、総合198.74。現時点で総合1位。

6 リュボーフ・イリュシェチキナ / ディラン・モスコビッチ CO

3Tで女性が転倒し、3Sは男性の着氷が乱れ、女性がダブルになったほかは、全ての要素がGOEプラス。
場内スタオベ。
序盤のソロジャンプのミスを忘れてしまうような、すばらしい演技だった。各要素の質の高さもさることながら、プログラムの流れがよどみない。特にコレオからBoDs3に入る流れが本当にすばらしく、光り輝いて見えた。
女性のソロジャンプが気がかりだが、他の部分はトップの組と比べても引けを取らないと思う。
136.05、総合208.24。現時点で総合1位。「減点2って転倒と何?」と思ったら、タイムバイオレーションであった。もったいない〜。

7 メーガン・デュハメル / エリック・ラドフォード QC

  • SP順位:1,得点:80.72
  • 楽曲:No, je ne regrette rien performed by Patricia Kaas
  • プログラム:△

3Lz+2Tはセカンドを跳ぶタイミングがズレたが、クリーンに着氷。スロー4Sは転倒。跳ぶ前に構えが長く、スピードが落ちるのが気になる。3Sは完璧。FCCoSp4は、回転速度、ポジション、ポジションチェンジのタイミング、全てがぴったりとそろっていた。スロー3Lzは着氷が乱れたが、跳ぶ前にすごく難しい動きを入れていた。
今はまだ、難しいことを難しくやっているように見えるので、プログラムの世界に引き込む力が、少し弱く感じる。
フリー146.51、総合227.23。総合1位に決定。

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◆総合順位
FSが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、名前、所属名、SP順位、FS順位、得点の順に記されている。

  1. Meagan Duhamel / Eric Radford QC 1 1 227.23
  2. Lubov Ilyushechkina / Dylan Moscovitch CO 2 2 208.24
  3. Kirsten Moore-Towers / Michael Marinaro WO 3 3 198.74
  4. Brittany Jones / Joshua Reagan - WO 5 5 162.80
  5. Camille Ruest / Andrew Wolfe QC 4 6 156.75
  6. Sydney Kolodziej / Maxime Deschamps QC 6 4 154.65
  7. Angelina Ekaterinina / Sebastian Arcieri WO 7 7 125.90

WD Julianne Séguin / Charlie Bilodeau QC

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◆総評
デュハメル&ラドフォードは、みごと六連覇達成!! おめでとう!! 今季はなかなかクリーンプログラムが滑れずにいるが、ソロジャンプが2つとも成功できて、一歩前進なのではなかろうか。
総合2位は、イリュシェチキナ&モスコビッチ。PCSが、70.35と、トップのメーガンたち(72.84)に迫る勢いである。確かに滑りと表現、ユニゾンの良さでは、メーガンたちに肉薄してたもんなぁ。プログラムの完成度の高さでは勝ってたと思う。
3位はムーア=タワーズ&マリナロ。フリーも素敵なプログラムだったなぁ☆ 結成して3シーズン目に入り、ユニゾンも魅力も増し増してきた。嬉しい☆

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◆出場者
下記のURLにて、今後のチャンピオンシップ大会の出場者が発表された。

◇四大陸

  • メーガン・デュハメル / エリック・ラドフォード
  • リュボーフィ・イリュシェチキナ / ディラン・モスコビッチ
  • カースティン・ムーア=タワーズ / マイケル・マリナロ

◇ワールド

  • メーガン・デュハメル / エリック・ラドフォード
  • リュボーフィ・イリュシェチキナ / ディラン・モスコビッチ
  • ジュリアン・セガン / シャルリ・ビロドー

ワールドには、これまでの実績を考慮してか、本大会を欠場したセガン&ビロドーが選ばれた。今季、GPスケアメで優勝してるし、GPファイナル(4位)にも出場したもんな。一日も早く元気になって、ワールドに向け、十分練習が積めますように。
四大陸にはムーア=タワーズ&マリナロが選ばれてよかった。せっかく素敵なプログラムなのに、これっきりなんて残念すぎるもの。四大陸ではさらにブラッシュアップしたプログラムを見せてほしい☆

◇世界ジュニア

  • Evelyn Walsh / Trennt Michaud エヴリン・ウォルシュ / トレント・ミショー
  • Lori-Ann Matte / Thierry Ferland

ウォルシュ&ミショーは、JGPタリン杯11位、JGPシュベルター5位、カナダ選手権 ジュニア優勝。JGPの感想を読み返してみたら、「2人一緒に滑る姿が美しく、音楽表現の素敵なペア。課題はリフト」とのことだった。
Lori-Ann Matte / Thierry Ferland は、JGPチェコ6位、JGPモルドヴィア4位、カナダ選手権 ジュニア2位。この組の演技も見ているはずなのだが、覚えておらず、感想も書いていなかった。世界ジュニアの演技を見るのを楽しみに待とう。