全日本2010 男子SP

いよいよフィギュアスケート全日本選手権大会が始まりました。

http://www.skatingjapan.jp/National/2010-2011/fs/national/index.htm(リザルト)

今年は現地観戦ができなかったので、お茶の間からのテレビ観戦でしたが、それでも緊張してしまうものですね。ハラハラドキドキしながら見ておりました。
12月24日、地上波で男子SPが放送されました。その放送順に感想を書いていきます。

中村健人

  • SP:9位
  • TSS:64.27(TES:34.62,PCS:30.65)

健人くんの、新しい魅力を見せてくれるコミカルなプログラム。3Aの転倒が惜しかったー。でも、最後まで楽しげにいきいきと演じきっていて、好感度大の演技でした。とくに最後のステップは魅せられましたね〜。
樋口先生とご一緒のキスクラは、いかにもノーブルな雰囲気で、見てるだけで優雅な気分になれます(笑)。

羽生結弦

  • SP:2位
  • TSS:78.94(TES:42.24,PCS:36.70)

すごかった。最初から最後まで流れがよどみなく、ほんとに白鳥みたい。ジャンプは全て申し分ないスピードの中で跳躍、着氷後の流れもすばらしかったし、スピンも音楽との調和がばっちりで、うっとりするような出来栄えでした。
ショートが終わり、表彰台がくっきりはっきり見える位置でのフリーとなりますが、そこで結弦くんがどんな演技を見せてくれるのか、すごく楽しみです。

◆郄橋大輔

  • SP:4位
  • TSS:74.78(TES:33.88,PCS:40.90)

ジャンプの転倒はなかったものの、着氷の乱れが目立ちました。ステップやつなぎの部分は「さすが!」と感じましたが、最後のスピンは盛大にトラベリングしていて、本調子じゃないのかな?と少し心配になりました。音楽表現は、相変わらず凄いんですけどねー。
フリー大丈夫かなぁ。本当に素晴らしいプログラムなので、大輔くんの目指しているものの一端でも垣間見られたらと思いますが、コンディションが万全ではないようなので、とにかく最後までぶじに滑り終えられるよう願っています。

小塚崇彦

  • SP:1位
  • TSS:87.91(TES:47.06,PCS:40.85)

フィギュアスケートをまじめに見るようになった2007〜08シーズンに、小塚くんの、するする滑るスケートに魅せられて以来、ずっと彼を応援しているのですが、だからこそ、中国杯でこのSPを初めて見たときは、音楽が全然好みじゃなかったので、かなりガックリきちゃったんですよね。わたしは使用曲に影響を受けやすく、好きな音楽なら演技がイマイチでも良く見えるし、逆に嫌いな音楽だといくら演技が良くても心に響かないことが多くて。だから中国杯でもエリックでもファイナルでも、小塚くんは安定して良い演技をしていたのですが、「キャー!!素敵!!」とはならなかったんですよ。
…だがしかしだがしかし。ここまでパーフェクトな滑りをされると、まったく良さを感じなかったはずの音楽でさえ名曲に聴こえてくるこのマジック。ほんとうにすごいものを見せてもらいました。どうもありがとうございます。
こりゃ高得点出るだろーなーと予想してましたが、まさかここまで出るとは。頭一つ抜け出た状態でSP1位から折り返すことになりますが、どんなフリーを見せてくれるんでしょう。初優勝なるのか。…うわー、緊張するー。わたしが緊張してもなんにもなりませんが、それでも緊張しちゃいます。

無良崇人

  • SP:6位
  • TSS:72.33(TES:38.88,PCS:33.45)

3Lzのステッピングアウトが惜しかったー。でも、無良くんは、ここ一年で、本当にうまくなったなぁと思います。どこが、じゃなく、総合的にすべてのレベルが上がったというか。彼の滑りを見ていて、「この曲、ほんとにいい曲だなー」と、しみじみ思いました。スケートで音楽の良さを伝えられるって、すごいことじゃないでしょうか。

織田信成

  • SP:3位
  • TSS:77.48(TES:40.78,PCS:38.70)

冒頭の4Tで転倒して「ギャー!!」と心の中で叫びましたが、次の3Aはバッチリ!3番目のジャンプはちゃんと3-3にできたし、スピンは相変わらずのハイクオリティだしで、「良かったー、大丈夫そう」と安心して見ていたら、ステップで転倒!!(泣)ギャー!!もったいない!!
でもこの曲、スケカナで初めて聴いたときは、さほど良いとは感じなかったのですが、試合を経るごとに好きになっていって、今では「あー、良い曲だなー」と、気持ちよく聴いてます。それも織田くんのスケートあってのことですよね。すばらしい。