全日本2010 男子FS
今さら感たっぷりですが(苦笑)、全日本の男子FSの感想を書いていきます。
●http://www.skatingjapan.jp/National/2010-2011/fs/national/index.htm(リザルト)
◆小塚崇彦
- 総合1位(SP:1位,FS:1位)
「昨季の全米のアボちゃんみたいに、ショートもフリーも神演技だったらどうしよう……昨季のNHK杯とかワールドみたいに、フリーで大沈没〜だったらどうしよう……どっちでもきっと泣いちゃう」と、めっちゃ緊張しながらテレビ画面を見つめていたのだが(苦笑)、実際はどちらでもなかったという。
小塚くんは、良い演技のときもそうでない演技のときも、インタビューではいつも隙なしそつなし〜の優等生的受け答えをするのに(笑)、今回はよっぽど自分の演技が不本意だったのか、もしくはスコアに納得いかなかったのか、「得点出すぎ」と、ナマナマしい発言をしていて、思わず笑っちゃったぜ。
まぁ確かにわたしも高得点が出てビックリしたけど、出すぎとまでは思いません。エリックでのパーフェクトな演技が記憶に新しいので、彼がもっとできるのはわかってますが、それでも、この日、彼が見せてくれた演技は、全日本チャンピオンにふさわしい、すばらしいものでした。
全日本初優勝おめでとう。ファンとして、とても誇らしく思います。
◆織田信成
- 総合2位(SP:3位,FS:3位)
ジャッジ的にもフィギュアファン的にも、今季の彼のプログラムの評価&人気は、SP>FSのようだが、わたしは圧倒的にSP<<<FS。SPがキライというわけではなく(むしろ好き)、ただFSが、めっっちゃ好きなのだ。「織田くんの、こんなスケートが見たかった」というわたしの欲求にジャストミート!で応えてくれている。
スケカナ、スケアメ、ファイナル、全日本と、4試合続けてフリーの最終滑走なのは、「苦手を克服せよ」という、神様からのメッセージなんじゃなかろうか。GPシリーズでは、「克服した!!」と言い切れる演技ができなかったので、全日本こそは!!と祈っていたのだが…まだ完全には克服できてない感じ。でも、克服しつつあるとは思うんですよ。4Tの転倒はあったけど、中盤までは「ああステキ!!」と胸ときめかされたし(笑)。でも、後半の3A転倒からかなぁ…だんだん動きが鈍くなってきて、コリオステップでは音がとれなくなってた。残念。
中盤までの輝きが最後まで行き渡るようになった完成形を見せてほしい。東京ワールドで。
◆郄橋大輔
- 総合3位(SP:4位,FS:2位)
かっこよかった。惚れ直したぜ(笑)。
まさに渾身の滑り。コンディションが万全でない中、今季ベストの演技を見せてくれた。ありがとう。ありがとう。
会場のお客さんから発せられる、「ダイスケ頑張れ」というエネルギーがすごかった。SPでもそうだったが、FSではさらに。テレビ越しでもあんだけ熱いんだから、会場にいたら、もっとすごかったんだろうなー。
◆羽生結弦
- 総合4位(SP:2位,FS:4位)
冒頭の4Tが3Tに、次の3Aで転倒してしまい、「さすがのゆづくんも緊張してるんだなー。大丈夫かな?」と心配になったが、その後すぐに立て直して他はほぼクリーンな出来。さすが。
プロトコル見たら、コリオステップはGOE+1.8.小塚くんや織田くんより上。NHK杯のときは疲れてヘロヘロだったのになー。ちょっと怖いくらいの成長速度だ。
◆無良崇人
- 総合5位(SP:6位,FS:5位)
ジャンプでちょこちょこミスはありましたが、プログラムの流れを損なうことなく、情感あふれる演技を見せてくれました。ダイナミックかつ叙情的なスケートで、わたしの心の琴線をぽろぽろ〜んと奏でまくり(笑)。ジュニアの頃から、日本男子には珍しい、豪快でパワフルなスケートをする選手だなぁと注目してたんですが、ここ1、2年で、表現の幅が格段に広がったように感じます。
昨季スケートをやめようかとまで悩んでいたそうですが、やめちゃってたら、この演技が見られなかったんだと思うと、ほんとーーーーに、スケートを続けてくれたことに感謝です。ありがとう!!
◆町田樹
- 総合6位(SP:5位,FS:6位)
無良くん同様、ジャンプのミスがぽろぽろ出たけど、気持ちをこめて丁寧に滑っているのが伝わってくる、良い演技でした。
ネーベルホルン杯の優勝がプレッシャーとなって苦しんでいるという記事を読みましたが、そのヤマを乗り越えたら、さらに強い選手になれるはず。がんばって!!