NHK杯2016 アイスダンスSD
NHK杯2016 リザルト
GPシリーズ第6戦のアイスダンスSDは、現地時間2016年11月26日(土)に行われた。
今季から、GPシリーズの滑走順が、抽選で決められることになった。
現地で全組の演技を生観戦した。滑走順に感想を書いている。
NHKの放送では、解説が宮本賢二さん、実況が星野圭介アナ。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。
- ◎:好きだ! また見たい!
- ○:よかった。
- △:う〜ん、イマイチ。
- ×:できれば変えてほしい…。
- ?:まだ何とも判断が付きかねる。
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●第1グループ
6分間練習を見ながら、やはりアイスダンスの選手は滑りがいいなぁと感心した。エッジの音がしないんだよね。
NHKの放送で見たら、6分間練習に行く前のパパダキスさんがバナナを食べていた。彼女の勝負メシはバナナなのか!
- 楽曲:
- Blues: The Sun's Gonna Shine Again by Ray Charles
- Jive: I've Got a Woman by Ray Charles
- Swing: Mess Around by Ray Charles
昨季、全日本優勝、四大陸7位、ワールド15位。今季、GPスケアメ8位。
男性の怪我のため棄権。無念なり(泣)。
2 マリー=ジャード・ローリオ / ロマン・ルギャック(フランス)
- 楽曲:
- Blues: The Way You Make Me Feel performed by Judith Hill
- Swing: The Way You Make Me Feel performed by Michael Jackson
- プログラム:○
昨季、JGPファイナル5位、世界ジュニア8位。今季、GPフランス6位。
全ての動きがなめらか。特にブルースがすごくなめらかだった。
58.21でSB更新!
3 ガブリエラ・パパダキス / ギヨーム・シゼロン(フランス)
- 楽曲:
- Blues: Bittersweet by Lene Riebau, Maxim Illion perf. by Club des Belugas
- Swing: Diga Diga Doo by Dorthy Fields, Jimmy McHugh perf. by Big Bad Voodoo Daddy
- プログラム:◎
- 動画:YouTube
昨季、国内選手権優勝、ユーロ優勝、ワールド優勝。今季、GPフランス優勝。
世界チャンピオンなんだから当たり前だけど上手い。めっちゃ上手い。
StaLi4の途中で曲想が変わったとたん、二人の動きがガラッと変わったのが、遠い席からもよく分かった。
75.60。
4 ヴィクトリア・シニツィナ / ニキータ・カツァラポフ(ロシア)
- 楽曲:
- Blues: Love Creole by Duke Ellington
- Swing: It Don't Mean A Thing performed by Tony Bennet, Lady Gaga
- プログラム:○
- 動画:YouTube
昨季、国内選手権2位、ユーロ4位、ワールド9位。今季、GP中国杯4位。二週連続お疲れ様です。
中国杯のときより、二人のバランスがよくなった気がする。男性だけでなく、女性にも目がいくようになった。あと、今季からツイズルの二人の移動距離&速度がそろうようになってよかった。昨季までは男性が女性を置いてけぼりにしてたもんなー(苦笑)。
宮本さんが、男性のフリーレッグのことをすごく褒めていたので、わたしも意識して見てみた。スローだと、彼のつま先がぴーんと伸びてるのがよく分かる。
68.85。
5 ケイトリン・ホワイエク / ジャン=リュック・ベイカー(アメリカ)
- 楽曲:Blues, Hip Hop
- プログラム:○
- 動画:YouTube
昨季、GPスケアメ4位、全米5位。今季、GPスケカナ6位。
シャープでクリアーな動き。ヒップホップで場内が盛り上がる。宮本さんが、男性の技術力の高さと身軽さを褒めていた。
ヒップホップ風のユニークなお辞儀に、笑いが起こっていた。
65.41でSB更新!
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●第2グループ
6 テッサ・ヴァーチュー / スコット・モイヤー(カナダ)
- 楽曲:
- Hip Hop: Kiss by Prince
- Blues: Five Women by Prince
- Blues: Purple Rain by Prince
- プログラム:○
- 動画:Tessa Virtue, Scott Moir Short Dance at 2016 NHK Trophy | CBC Sports - YouTube
2009-10シーズン、バンクーバー五輪優勝、2013-14シーズン、ソチ五輪2位。2014年〜2016の間、休養していた。今季、GPスケカナ優勝。
キレッキレのキレキレ。二人の人間がやってるのに、一人の人間がやってるみたいな一体感があった。
宮本さんいわく、ちょこちょこミスがあったらしいのだが、わたしには、ツイズルのサードで回転がちょいズレたミスしか分からなかった。
79.47で、自己ベスト更新!
7 アナスタシア・カヌーシオ / コリン・マクマヌス(アメリカ)
- 楽曲:
- Blues: Harlem Nocturne by Duke Ellington
- Hip Hop: Puttin' On The Ritz (feat. Lari Hall)
- プログラム:○
昨季、GPスケアメ5位、全米4位。今季、GP中国杯7位。二週連続お疲れ様です。
ブルースがねっとりしていてよかった。宮本さんが「ノンタッチのステップでサーキュラーをやるのは難しいのだが、きれいにそろっていた」と褒めていた。
52.66。
8 平井 絵己 / マリオン・デ・ラ・アソンション(日本)
- 楽曲:
- Blues: I Just Want to Love by Etta James
- Swing: Puttin' On the Ritz by Irving Berlin
- プログラム:○
昨季、全日本2位、四大陸12位。
他の組と比べ、ストロークの伸びがいまいち。でも、ユニゾンはよかった。
STw4は、回転がよくそろっていたが、移動距離がもっと出るといいなぁ。最後のRoLi4は回転が速く、ポジションチェンジもスムーズで、すばらしかった。
49.37でSB更新!
9 アンナ・カッペリーニ / ルカ・ラノッテ(イタリア)
- 楽曲:
- Blues: Cry For Me
- Boogie Woogie: Choo Choo Boogie
- プログラム:○
- 動画:YouTube
昨季、GPファイナル3位、国内選手権優勝、ユーロ2位、ワールド4位。GPスケカナ4位。
じかに見てもアンナちゃんのフレアスカートは完璧☆ 裾がひるがえる様が本当にきれい。
キュートでラブリーなプログラム。楽しい。ツイズル以外安心して見ていられる。STw4で男性が一回転多く回っていたが、回転はそろっていた。
72.00でSB更新!
10 ナタリア・カリシェク / マクシム・スポディレフ(ポーランド)
- 楽曲:
- Blues: Back to the Dirty Town by Blues Mystery
- Hip Hop: Sax by Fleur East
- プログラム:○
昨季、国内選手権優勝、ユーロ11位、ワールド16位。今季、GP中国杯5位。二週連続お疲れ様です。
RoLi4はダイナミック。勢いのある演技が曲にマッチしていた。
速着替えは、女性だけじゃなくて男性もしてたんだなー。女性の方ばっかり見ていて気づけなかった(汗)。男性は黒いシャツの前を開けてたんだね。
59.92。
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◆SD順位
SDが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、名前、国名、得点の順に記されている。
- Tessa VIRTUE / Scott MOIR CAN 79.47
- Gabriella PAPADAKIS / Guillaume CIZERON FRA 75.60
- Anna CAPPELLINI / Luca LANOTTE ITA 72.00
- Victoria SINITSINA / Nikita KATSALAPOV RUS 68.85
- Kaitlin HAWAYEK / Jean-Luc BAKER USA 65.41
- Natalia KALISZEK / Maksym SPODYRIEV POL 59.92
- Marie-Jade LAURIAULT / Romain LE GAC FRA 58.21
- Anastasia CANNUSCIO / Colin MCMANUS USA 52.66
- Emi HIRAI / Marien DE LA ASUNCION JPN 49.37
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◆総評
二日目の席は南側で、ジャッジとは反対側だったため、キスクラや実況席がよく見えた。実況席は氷の街並みを形どったオブジェで飾られており、遠目からもすごくキラキラしていてきれいだった。
さて、本大会のアイスダンスでは、ワールド優勝を経験する3組が見られるという、非常に贅沢なひと時を過ごすことができた。
パパダキス&シゼロンを生で見るのは初めてだし、バーチュー&モイヤーも(競技では)久々なので、めっちゃ衝撃を受けるかなと思っていたのだが、衝撃を受けるほど、わたしに見る目がなかった(爆)。や、もちろん他の組より上手いなぁということは分かるけども。
SD1位はバーチュー&モイヤーで、2位はパパダキス&シゼロン。事前からこの2組も優勝争いになるだろうとは予想していたが、もっと僅差の戦いになると思っていたので、SDで3点以上の差がついたのは意外だった。PCSはほとんど変わらないのだが、TESで差がついちゃったんだな。
3位はカッペリーニ&ラノッテ。70点を超えて安心したが、PCSで上の2組と差をつけられているのが気がかりだ。
4位はシニツィナ&カツァラポフ。結成して三シーズン目に入り、二人のユニゾンやバランスが良くなっている気がする。
絵己&マリオンは9位。今季のフィンランディア杯の結果が芳しくなかったので心配していたのだが、今大会では調子が良さそうで安心した。
哉中&クリスは、二週間前、練習中に男性が膝を痛めてしまったそうで棄権…嗚呼(泣)。彼らの演技を生で見られるのをめっちゃ楽しみにしていたのでめっちゃガックリきたが、健康第一だから仕方ない。全日本には万全のコンディションで臨めますように。