JGPファイナル2016 アイスダンスFD

JGPファイナル2016 リザルト
アイスダンスFDは、現地時間2016年12月9日(金)に行われた。

上記のライストで、全組の演技を見た。滑走順に感想を書いている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:好きだ! また見たい!
  • ○:よかった。
  • △:う〜ん、イマイチ。
  • ×:できれば変えてほしい…。
  • ?:まだ何とも判断が付きかねる。
                                                                                                                                        • -

●第1グループ
1 アナスタシア・シュピレワヤ / グリゴリー・スミルノフ(ロシア)

  • SD順位:6,得点:59.29
  • 楽曲:Tarantella Napolitana
  • プログラム:○

最初から最後まで愛らしく元気よく滑っていた。ところどころスムーズさに欠けるように感じる部分はあったが、今自分たちにできることをやり切った演技だったんじゃないかな。選手たちも満足そう。
いや〜、それにしても久々に聴いたけど、このプログラムの音楽、ほんと、ハチャメチャな編曲だわ〜(笑)。ここまで突き抜けられると、いっそ清々しい(笑)。
フリー81.35、総合140.64。得点が出て選手たちの笑顔が消える。FDのSBが90.62だもんなぁ。

2 アンジェリーク・アバチキナ / ルイ・トーロン(フランス)

  • SD順位:5,得点:60.08
  • 楽曲:Shadritsa (Russian Gypsy Music)
  • プログラム:○

冒頭のアクロバティックなリフトで驚かされる。速いテンポと激しい曲想をよく表現していた。エネルギッシュに踊れていて、よかったと思う。
コーチのブルザがだいぶカメラに映されていた。フランス開催ならそうよね。今大会のブルザは、渋いおじさま風(笑)。彼にしてはめずらしく(笑)、普通にオシャレでかっこいい☆
フリー86.04、総合146.12。得点が出て、選手たちの笑顔が消える。FDのSBが91.06だからなぁ。

3 クリスティーナ・カレイラ / アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ)

ああ…やっぱりこのプログラム好きだなぁ。音楽の美しさ、流れるようなメロディーをよく表現している。STw4のセカンドでちょっとひやっとしたけど大丈夫。
音楽がじわじわ〜っと広がりながら深まっていくところで、ぐぐ〜っと迫力が出せるようになると、さらに素敵なプログラムになるんじゃなかろうか。
フリー88.59、総合149.98。FDのSBは94.09だから、それと比べると低い得点なのだが、彼らは納得したようにうなずいていた。

第1グループが終わって、総合1位は、クリスティーナ・カレイラ / アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ)。

                                                                                                                                        • -

●第2グループ
4 ロレイン・マクナマラ / クイン・カーペンター(アメリカ)

STw4の回転は速いが、ズレてしまった。女性が先に足をついちゃったかも。最後のコレオリフト、わたしはよかったと思うのだが、-1を付けているジャッジがいる。
ステップでは二人の距離が近い。よく足がぶつからないなぁ。流れるような美しい旋律に身をゆだねるような動きがすばらしかった。スケートもよく滑っていたと思う。
フリー89.74、総合153.47。現時点で総合1位。昨季に出した自己ベストが97.40だからなぁ。満足できるスコアではないと思うが、選手たちは納得しているように見える。

5 アッラ・ロボダ / パヴェル・ドロースト(ロシア)

スケーティングがすばらしかった。ぐいーんぐいーんと一蹴りが大きくて、よく伸びる。すごく勢いがあって、それが時々粗さにつながっているように感じる部分もあったけど、それを補って余りある、エネルギッシュでエモーショナルな演技だった。
フリー94.29、総合161.87。現時点で総合1位。

6 レイチェル・パーソンズ / マイケル・パーソンズアメリカ)

始まってすぐ引き込まれて最後まで目が離せなくて、あっという間に終わってしまう。切なさもあり喜びもあり…他にもさまざまな感情を内包しているように感じられるプログラム。
フリー95.59で自己ベスト、総合162.50でSB更新! 総合1位に決定。二人ともちょっと驚いてから笑顔になる。すごく嬉しそう。よかったねぇ。

                                                                                                                                        • -

◆総合順位
アイスダンスの総合順位は下記のとおり。総合順位、名前、国名、得点、SD順位、FD順位の順に記されている。

  1. Rachel PARSONS / Michael PARSONS USA 162.50 2 1
  2. Alla LOBODA / Pavel DROZD RUS 161.87 1 2
  3. Lorraine MCNAMARA / Quinn CARPENTER USA 153.47 3 3
  4. Christina CARREIRA / Anthony PONOMARENKO USA 149.98 4 4
  5. Angelique ABACHKINA / Louis THAURON FRA 146.12 5 5
  6. Anastasia SHPILEVAYA / Grigory SMIRNOV RUS 140.64 6 6
                                                                                                                                        • -

◆総評
優勝はパーソンズ兄妹。初優勝おめでとう☆ FDは、わたしの心の琴線をじゃらんじゃらんと鳴らしまくるプログラムなので、いい演技が見られて幸せだった。全米ジュニアも頑張ってください☆
2位はロボダ&ドロースト。PCSはトップ。パーソンズ兄妹よりわずかではあるが上にきた。GPシリーズのときよりさらにスケーティングスキルがアップしていて驚いた。こんな短期間にここまでうまくなるとは。
3位はマクナマラ&カーペンター。JGP2戦目以降、調子を落としていて心配だ。原因は病気か怪我なのか、精神的なものなのか。全米ジュニアはパーソンズ兄妹との一騎打ちになると思うが、それまで何とか復調してほしい。
世界ジュニアもこの上位3組による優勝争いになるんだろうなぁ。