世界ジュニア2017 ペアFS

世界ジュニア2017 リザルト
台湾の台北にて開催。ペアFSは、現地時間2017年3月17日(金)に行われた。
カップル競技における、ジュニアの年齢の規定は、シーズン初めの7月1日より前に、女性が13歳以上、19歳未満、男性が13歳以上、21歳未満と決められている。
残念ながら、ライストは見られなかったので、後日、動画やJスポーツの放送で、全組の演技を見た。Jスポーツの解説は岡部由起子さん、実況は小林千鶴さん。
全組の演技について、滑走順に感想を書いている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。
  • ○:よかった。好き。
  • △:悪くない。まずまず。
  • ×:イマイチ。
  • ?:何とも判断が付きかねる。
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●第1グループ
1 Nica DIGERNESS / Danny NEUDECKER ニカ・ディジャネス / ダニー・ニューデッカー(アメリカ)

  • SP順位:13,得点:44.06
  • 楽曲:Liebestraum by Franz Liszt
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

3Tw2は少しキャッチがうまくいかなかった。2Aはまずまず。スロー3Sで女性が足をついた。2Lz+2Tは2人ともクリーンに着氷したが、タイミングが少しズレたためか、ちょいGOEマイナス。FCCoSp1Vで、女性がバランスを崩し、手をついてしまい、回転が大きくズレた。スロー3Loは転倒。コレオのリフトが素敵だった。BoDs2は、2人の姿勢がきれいだった。もそっと長く回れるとよかったのだが。PCoSp4は、きれいなポジションで安定して回れていた。
スロージャンプやソロスピンで大きなミスが出たものの、男女とも表情豊かに滑っており、つなぎにもいろいろ工夫が見られた。ジュニアのペアだと要素をこなすだけで精一杯の組も多いのだが、彼らはちゃんと演じられている。
ロマンティックな雰囲気を醸し出せるペアなので、「愛の夢」がハマるんだよねぇ。素敵☆ 16歳と21歳ということは、来季はシニアだよね? がんばって〜☆
フリー83.43、総合127.49で、FSはPB更新。

2 Cleo HAMON / Denys STREKALIN クリオ・ハモン / デニス・ストレッカリン(フランス)

  • SP順位:14,得点:43.28
  • 楽曲:Interstellar (soundtrack) by Hans Zimmer
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

ほとんどの要素にGOEマイナスがついており、フィニッシュのポーズも少しずれてしまったが、ジャンプ力はあるようで、3Tと2A+2T+2Tをきちんと降りていたし、スローも両方まだダブルだけども着氷はしていた。また、ダンスリフトからのスロージャンプやリフトなど、つなぎに工夫が見られ、音楽を表現しようという意思が感じられた。
15歳と17歳と若く、結成してまだ1年もたってないのに、ここまでできるってすごいよね? このまま続けていけば良いペアになりそう。
フリー71.40、総合114.68。

3 Irma CALDARA / Edoardo CAPUTO イルマ・カルダーラ / エドアルド・カプート(イタリア)

  • SP順位:15,得点:42.29
  • 楽曲:The Lion King (soundtrack) by Hans Zimmer
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

2Aで女性が転倒。スロージャンプは両方着氷が乱れてしまった。2F+2Tの予定だったが、女性の回転が両方シングルに。ほとんどの要素がGOEマイナス。
コレオでもGOEで減点されてしまったが、時間をかけ、氷上を大きく使っていて、いいな〜と感じた。2人の滑り自体は悪くない気がするんだよね。まだ16歳と19歳と若いし、もう数シーズン、ジュニアでがんばって、力をつけてほしい。
フリー67.60、総合109.89で、総合得点はPB更新。

4 Alexanne BOUILLON / Ton CONSUL アレクサンヌ・ブイヨン / トン・コンソル(スペイン)

  • SP順位:16,得点:40.07
  • 楽曲:Mirror Mirror by Alan Menken
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

3S<<で女性が転倒。リフトで落下するんじゃないかとヒヤヒヤした。2A+2T+2Tとコレオ以外の要素は、GOEマイナス。
今はまだ要素をこなすのに精いっぱいな感じだが、2人とも笑顔で滑ろうと頑張っているのが伝わってきた。特に女性の笑顔が素敵なんだよねぇ。華があるというか。
岡部さんによると、男性はスケーティングスキルや動きがしっかりしているのだが、女性の方はまだまだ拙いらしい。まぁ2016年に結成したばかりの13歳と18歳なので、現時点でレベルの差があるのは仕方ないか。スペインは男女シングルとアイスダンスは徐々に層が厚くなってきたが、ペアはユーロやワールドに出場できる組がまだ出てきていないと思うので、ぜひともがんばってほしい。
フリー65.52、総合105.59。

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●第2グループ
5 Talisa THOMALLA / Robert KUNKEL タリサ・トマラ / ロバート・クンクル(ドイツ)

3Tw1の着氷で女性が両足着氷。2Loと2Lz+2T+2Tは跳ぶタイミングが少しズレた。スロー3Tと2Lzはまずまず。FCCoSp4は回転が合ったりズレたり。PCoSp1Vは回転がゆっくりに。
これまでの組と比べ、要素の質が上がったからだと思うが、リフトの出でスピードが落ちるところや、ユニゾンがちょこちょこずれるのが気になった。
とても愛らしい13歳と17歳のペア。身長差がかなりあるので合わせるのが大変そうだが、ユニゾンと全体的なスピードが増すと、さらに素敵なペアになりそう。
岡部さん曰く、「今後が楽しみなペア。女性というか女の子がとっても一所懸命な姿に好印象を受ける」とのこと。タリサちゃんのひたむきさ、かわいらしさに、岡部さんもわたしもメロメロ〜(笑)。
フリー77.64、総合124.94で、SP同様、FSもPB更新。

6 Hailey Esther KOPS / Artem TSOGLIN ヘイリー・エスター・コップス / アルチョム・ツォグリン(イスラエル

  • SP順位:12,得点:45.80
  • 楽曲:A Whole New World (Aladdin soundtrack) by Alan Menken
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

小さなミスが重なり、ユニゾンもいまいちなので、半分以上の要素でGOEマイナスを出されているのだが、3Tw2のキャッチはうまくいかなかったものの、高さがあるし、3Sと2A+2A、スローの3Fと3Sも片足で降りていた。
演技が終わった後、2人ともとっても嬉しそう。
岡部さん曰く、「全体的に落ち着きがないというか、バタバタした印象を受けた。フィギュアスケートなので、滑ってほしい。それと女性のコアが少し弱いようなので、そこを強化するともっと良くなる」とのこと。
バイオを見る限り、今季結成したばかりのようだし、男性は昨季まで男子シングルのJGPに出場していたところを見ると、ペアを始めてまだ1年足らずなのではなかろうか。それを考えると、もうトリプルツイストができてるなんてすごいよね。14歳と19歳と、これまた若いペアなので、今後の成長が楽しみだ。
フリー80.26、総合126.06で、SP同様、FSもPB更新。

7 三浦 璃来 / 市橋 翔哉(日本)

  • SP順位:11,得点:46.90
  • 楽曲:Charlie Chaplin selection
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

声援を送っている日本女子&男子がちらっと映る。かわゆい☆
2Tw2はOK。3T+2Tで、男性の回転が抜け、2T+1Tに。スロー3Sの予定が投げられず、ノーバリュー。2Aとスロー2Lzはまずまず。FCCoSp4は回転が合ったりずれたり。PCoSp3は終盤回転がゆっくりになってしまった。
演技後、2人とも悔しそう。スロー3Sできなくて残念だったよねぇ。
ミスはいろいろあったけど、清涼感のある、さわやかなペアなので、チャップリンの映画音楽の雰囲気にマッチしていて良かった。
フリー73.29、総合120.19。得点を見て、2人ともちょっとがっかりしてる感じ。

8 Su Yeon KIM / Hyungtae KIM スヨン・キム / ヒョンテ・キム(韓国)

  • SP順位:9,得点:49.20
  • 楽曲:Tree of Life (Expo Milan 2015)
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

2Tw1はクリーンに見えたのだが、GOEマイナス。3Sはまずまず。スロー3Fでエッジがかすった。スロー3Sはまずまず。FiDs2は最後女性の姿勢がつぶれてしまった。FCCoSp4で男性の軸が少しぶれた。
音楽に少し遅れてフィニッシュ。女性が泣いて喜んでる。2人で力強くハグ。
小さなミスがいくつかあったが、プログラムの流れを妨げるようなものではなく、良い演技だった。要所要所で女性の笑顔が見られるようになったけど、男性はずっと真顔で滑ってるんだよね。兄も笑顔がんばれ(笑)。
岡部さん曰く、「女性の所作やポジションが洗練されていないのが気になる。特にリフトに上がったときのフリーレッグの処理や指先まで神経が行き届くようになってほしい。あと、スケーティングのエッジが浅く、伸びていかない」とのこと。
フリー86.09、総合135.29。

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●第3グループ
9 Lori-Ann MATTE / Thierry FERLAND ロリ=アン・マット / ティエリー・フェルラン(カナダ)

  • SP順位:7,得点:50.78
  • 楽曲:
    • La Vita e bella (soundtrack) by Nicola Piovani
    • Barcarolle by Nicolas Piovani
    • Grand Hotel Valse by Nicola Piovani
    • Il gioco di Giosue by Nicola Piovani
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

2Tw3はOK。スロー3Sでお手つき。2A+2Tの予定だったが、女性がファーストで転倒した上に、アンダーグレード。スロー3Lzで転倒。2Sは女性の着氷が乱れた。PCoSp4はポジションがきれいで回転が速い。コレオでスタンブル。FCCoSp4の回転は速かったものの少しズレた。でも最後は合わせてきた。
SPでも感じたことだが、どうやらこの組は、ジャンプ系が課題のようだ。
ペアにしてはめずらしく、女性が真顔で、男性がにこやかに滑っている(苦笑)。ジュニアのペアで演技できる男性は貴重! あとは女性に余裕が出てくれば、さらに素敵な雰囲気を醸し出せるペアになれそう。
フリー77.51、総合128.29。

10 Amina ATAKHANOVA / Ilia SPIRIDONOV アミナ・アタハノワ / イリヤ・スピリドノフ(ロシア)

  • SP順位:8,得点:50.20
  • 楽曲:Singin' in the Rain by Gene Kelly
  • プログラム:○
  • 動画:YouTube

3Tはよかった。スロー3LzもOK。2A+2T+2Loの予定だったと思うが、セカンドとサードで女性の回転がシングルになり、男性はサードを跳ばなかったので、2A+1Tという扱いに。FCCoSp3の回転は大体合っていた。スロー3Sはよかった。3Li3で女性を下ろすとき、スムーズさに欠けた。
2A+1Tと3Li3以外の要素は、全てGOEプラス。
これまでの組とは、滑るスピードも、動きのキレも、要素の質も表現も、段違いにレベルアップ。SPでも感じたことだが、彼らはペアの醍醐味であるユニゾンと滑りがすばらしいんだよね〜。惚れ惚れするわ☆
終盤のリフトでヒヤッとしたけど、ぶじに女性を下ろせてほっとした。SPでもFSでもリフトにミスが出ているということは、2人の体のバランスが変化して、調整に苦労してるってことなのかなぁ。成長期だもんね…。
フリー107.56、総合157.76で、FSはPB更新。

11 Evelyn WALSH / Trennt MICHAUD エヴリン・ウォルシュ / トレント・ミショー(カナダ)

  • SP順位:6,得点:51.93
  • 楽曲:Rise Up by Andra Day
  • プログラム:○
  • 動画:YouTube

3Tw1で女性を抱えてしまった。3T+2Tはまずまず。スロー3Sの着氷でこらえた。2AはOK。スロー3Tはまずまず。コレオ素敵〜☆ FCCoSp4の回転が速く、2人の回転が大体合っていた。PCoSp4も回転が速く、ポジションがきれい。
乙女心の琴線をじゃらんじゃらんかき鳴らされた。JGPのときから、雰囲気が素敵なペアだなぁと感じていたが、そこに要素の確実性が加わり、進化しまくりである。JGPのときはハラハラさせられたリフトも、だいぶ安定してきた。
岡部さん曰く、「男性の姿勢や所作、ポジションが美しいので、女性がそれに追いついてくると、本当に良いペアになるのではないか」とのこと。
フリー98.81、総合150.74で、SP同様、FSもPB更新。

12 Chelsea LIU / Brian JOHNSON チェルシーリュウ / ブライアン・ジョンソンアメリカ)

  • SP順位:5,得点:53.32
  • 楽曲:Beauty and the Beast (soundtrack) by Alan Menken
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

17歳と21歳だから、これが最後の世界ジュニア。女性が右ひざに、男性は右手にテーピングをしている。
3Sはまずまず。2A+2Tのファーストで女性が転倒。スロー3Tでも女性が転倒し、頭を強く打った。すぐに立ち上がれない。ソロスピンに入るところで男性が転倒したため、ノーバリュー。4Li4で女性を下ろすところで男性がスタンブル。スロー3Sはステップアウト。
心底すごいなぁと思ったのは、女性が笑顔全開でフィニッシュしたこと。演技後の様子を見るに、かなり痛かっただろうに…。
このプログラム、お気に入りだったので、今季最後の演技でショッキングなミスが出てしまい、非常に残念だった。打ったのが頭だから心配だなぁ。大したことないといいのだが。
フリー85.63、総合138.95。

第3グループが終わって、総合1位は、アミナ・アタハノワ / イリヤ・スピリドノフ(ロシア)。

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●第4グループ
13 Ekaterina ALEXANDROVSKAYA / Harley WINDSOR エカテリーナ・アレクサンドロフスカヤ / ハーリー・ウィンザー(オーストラリア)

  • SP順位:3,得点:59.82
  • 楽曲:W.E. (soundtrack) by Abel Korzeniowski
  • プログラム:○
  • 動画:YouTube

スロー3Sで転倒した以外、全ての要素でGOEプラス。
演技後、2人とも、めっちゃ嬉しそう。よかったよ〜。素敵だったよ〜。
女性がすっごく素敵な表情で滑るようになったな〜。男性はほぼずっと真顔だけど(苦笑)。それでもJGPのころに比べたら、だいぶ情感が感じられるようになり、プログラムの流れも段違いに良くなっている。
岡部さん曰く、「女性のランディング姿勢がとても美しい」とのこと。
フリー104.16、総合163.98で、SP同様、FSもPB更新。現時点で総合1位。

14 Alina USTIMKINA / Nikita VOLODIN アリーナ・ウスティムキナ / ニキータボロディン(ロシア)

  • SP順位:4,得点:54.63
  • 楽曲:Aria by Balansescu Quartet
  • プログラム:×
  • 動画:YouTube

3S+2T+2Tの予定が、女性がセカンドで1T<<に。2Aの予定が、女性がシングルに。スロー3Loは着氷が乱れた。5RLi4は女性を下ろすとき、スピードが落ち、ぎこちなかった。スロー3Tで手をついた。FCCoSp4の回転がずれた。
ジャンプ系が1つも成功できず。他にも小さなミスが続いてしまった。
JGPで初めて見たときから、「プログラムの尻切れトンボな終わり方に違和感を感じる。プログラムのハイライトや見所がない」と思ってきたが、残念ながら、最後までその感想が覆らなかった。この音楽って、シニアのペアでも表現するのはかなり難しいと思うんだよな〜。実力のある組とはいえ、まだ16歳と17歳なのに、いくら何でも背伸びしすぎじゃなかろうか。
岡部さん曰く、「全体的にぎこちなく、かみ合っていないように見えた。無理して難しいことをやるのではなく、美しさを追求してほしい」とのこと。
フリー91.06、総合145.69。タイムバイオレーションにより、減点1。現時点で総合4位。

15 Yumeng GAO / Zhong XIE ユーメン・ガオ / ズォン・シエ(中国)

  • SP順位:2,得点:59.97
  • 楽曲:Crunchy Granola Suite by Neil Diamond
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

3Sの予定が、男性がダブルに。FCCoSp4は回転が速く、途中までそろっていたのだが、最後のポジションでズレてしまった。
2S以外は全ての要素がGOEプラス。ツイストとスローは、高さ、幅ともにすばらしい。
演技が終わって、すごく嬉しそうな2人。力強くハグ。
SPに比べると、「要素を淡々とこなす」演技だったかなぁ。中盤でアップテンポな曲想に変わるところでは、きちんと動きに変化が見られたと思ったが、岡部さんには「もっと!」と言われていた(笑)。
フリー101.12、総合161.09で、SP同様、FSもPB更新。現時点で総合2位。

16 Aleksandra BOIKOVA / Dmitrii KOZLOVSKII アレクサンドラ・ボイコワ / ドミトリー・コズロフスキー(ロシア)

  • SP順位:1,得点:61.27
  • 楽曲:Tristan and Isolde by Maxime Rodriguez
  • プログラム:△
  • 動画:YouTube

3Sで男性の着氷が流れず。3T+2T+2Tはきれいに降りたが2人の距離が離れた。4Li4のポジションがぴたっと決まらず、GOE加点なし。スロー3Sは着氷が乱れた。スロー3Loは両足着氷。FCCoSp4は回転が速いが、合わない。PCoSp4は軸がきちんと定まらないところがあった。
優勝がかかった場面で、最終グループの最終滑走ときて、緊張しちゃったかなぁ。岡部さん曰く、「焦っているのか、落ち着きのない演技だった。何かに急かされているように見えた」とのこと。
ちょいちょいユニゾンのずれや、動きにぎこちなさがあった。ほんの少しなんだけどね。でもカップル競技では、その「ほんの少し」がだいじなんだよな〜。
フリー100.66、総合161.93で、総合得点はPB更新。総合2位に決定。2人とも、がっかりしてる…。

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◆総合順位
FSが終わって、総合順位は下記のとおり。左から総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。

  1. Ekaterina ALEXANDROVSKAYA / Harley WINDSOR AUS 163.98 3 2
  2. Aleksandra BOIKOVA / Dmitrii KOZLOVSKII RUS 161.93 1 4
  3. Yumeng GAO / Zhong XIE CHN 161.09 2 3
  4. Amina ATAKHANOVA / Ilia SPIRIDONOV RUS 157.76 8 1
  5. Evelyn WALSH / Trennt MICHAUD CAN 150.74 6 5
  6. Alina USTIMKINA / Nikita VOLODIN RUS 145.69 4 6
  7. Chelsea LIU / Brian JOHNSON USA 138.95 5 8
  8. Su Yeon KIM / Hyungtae KIM KOR 135.29 9 7
  9. Lori-Ann MATTE / Thierry FERLAND CAN 128.29 7 12
  10. Nica DIGERNESS / Danny NEUDECKER USA 127.49 13 9
  11. Hailey Esther KOPS / Artem TSOGLIN ISR 126.06 12 10
  12. Talisa THOMALLA / Robert KUNKEL GER 124.94 10 11
  13. Riku MIURA / Shoya ICHIHASHI JPN 120.19 11 13
  14. Cleo HAMON / Denys STREKALIN FRA 114.68 14 14
  15. Irma CALDARA / Edoardo CAPUTO ITA 109.89 15 15
  16. Alexanne BOUILLON / Ton CONSUL ESP 105.59 16 16
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◆来季の出場枠

  • 3枠:オーストラリア,ロシア
  • 2枠:中国・カナダ・アメリカ,韓国

オーストラリアが3枠!! 韓国が2枠!!

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◆総評
アレクサンドロフスカヤ&ウィンザーは嬉しい嬉しい初優勝!! おめでとう☆ オーストラリアの選手が世界ジュニアで優勝するのは、全種目を通じて初めてのことらしい。オーストラリア史上初のJGP優勝、JGPファイナル出場ときて、世界ジュニア優勝ですよ!! 今季、試合に出たばかりで、オーストラリアの歴史を次々と塗り替えている。すごい!! すばらしい!!
オーストラリアは、世界ジュニアの第一回大会(1976年)で、ペアの銅メダルを獲得しているのだが(全種目を通じて、それが唯一のメダルだった)、その銅メダリストのペアがケイン兄妹で、岡部さんのお友達とのこと。兄のピーターは、アメリカのペア選手、アシュリー・ケインのお父さん。彼は男子シングルに出場している、クラスノジョンのコーチとして本大会に来てるから、きっと喜んでるんじゃないかなぁ。
17歳と20歳なので、来季もジュニアでやれるけど、シニアに転向するそうだ。平昌オリンピックがあるもんね〜。ワールドではオリンピックの出場枠をかけて、日本の須藤&オデの強力なライバルになりそう! 次々ライバルが増えて、ほんと困るわ〜。でも素敵なペアが増えるのは嬉しいわ〜(笑)。
総合2位のボイコワ&コズロフスキーは、およそ2点差で優勝を逃すことに。FSで大きなミスはなかったんだけど、小さなミスが重なってしまってなぁ…。惜しかった。でもま、彼らはまだ15歳と17歳。2015年11月に結成して2年もたってないんだし、今季ほんと上手になったし、焦る必要ないと思う。来季ジュニアで無双しても驚かないよ☆
3位はガオ&シエ。世界ジュニアが始まる前、彼らが表彰台に上がろうとは、まったく予想していなかった。すさまじい成長速度である。演技後のインタビューによると、来季もジュニアの大会に出るとのこと。まだ15歳と18歳だもんね。
4位のアタハノワ&スピリドノフは、SP8位→FS1位と大きくジャンプア〜ップ☆ フリーは、TESもPCSもトップ。14歳と19歳だから、来季もまだジュニアに残るよね? 「来季こそは表彰台を!」と思うけど、成長期真っただ中だからなぁ…。たいそう魅力的なペアなので、なんとかこの難しい時期を乗り切ってほしい。
5位のウォルシュ&ミショーは、15歳と20歳なので、来季もジュニアでやれるかな? 彼らもどんどんうまくなっているし、演技後のインタビューでは、来季に向けてやる気に満ち満ちている様子だったので、今後の成長が本当に楽しみだ。
8位のキム兄妹は、韓国にみごと2枠をもたらした。15歳と19歳だから、来季もジュニアでやれるけど、残るのか、それともシニアに上がるのか。キム兄妹が韓国の1番手になって、平昌オリンピックに出場する可能性…あるで!!
岡部さんによると、韓国にはペアが4組ほどいて、国籍の問題もすでにクリアしているらしい。アイスダンスもそうなんだって〜。うらやましいなぁ。日本代表の外国籍の選手が日本の国籍を取るのは、ほとんど不可能に近いもんねぇ。
13位の三浦&市橋は、初出場の世界ジュニアで、ほんとよく頑張ったよ〜。演技後のインタビューでは、「練習してきた中でも、ひどい方の演技だった」と悔しそうに話していた。でもきっと、この悔しさを糧に、さらに素敵なペアになってくれるだろう。15歳と19歳だから、来季、JGPに派遣されるよね? 今からワクワクするわ〜。
岡部さんの解説を聞いていて、初めて気づいたのだが、ジュニア世代では、ペアを組んでいる男女の場合、女性より男性の方がスケート技術が勝っていることが多いこと。ペアでは、ある程度男女の体格差が必要とされることから、ほとんどのペアは男性が年上なので、ジュニアでは、十代前半の女子が十代後半の男子と組むパターンが多い。となれば、男子のほうがスケートが上手いのは自然なことなんだよね。
全てのペアに当てはまることではないだろうけど、ジュニアのペアにおいては、女性の頑張りが重要なんだなぁと思った。ペアの技術を習得するのはもちろん、自分より上のスケート技術を持つパートナーと、肩を並べられるようにならなきゃいけないんだもんね。