ユーロ2011 男子SP

今年はライブ放送の観戦ができず、試合の翌日にリザルトチェックしながら、ギョエ〜!!とかキャーー!!とか叫んでました(苦笑)。
で、2月に入ってから、よーうやくユーロの男子SPの放送を見ることができました。

ISU European Figure Skating Championships 2011(リザルト)

◆フロラン・アモディオ

  • SP:1位

スピーディーかつシャープでエネルギッシュな演技。初出場とは思えないほど、堂々としてました。
TESもPCSもトップ。今季は安定してコンスタントに良い演技をしていることもあって、試合を経るごとにスコアも順調に伸びてますねー。

アモディオくんは、質の良いジャンプを跳ぶし(4Sを練習中だそうで、そのうち試合に入れてくるでしょう)、スピンもスケーティングも上手い上に、卓越したリズム感と独創的な音楽表現の持ち主。将来、世界チャンプになり得る器だと思います。…なのになぜかわたしの心の琴線をまったくかき鳴らさないんだよなー。我ながら不思議でしかたない。
わたしの中では、アモディオくんて、プルさんと同じカテゴリなんですよ。頭で凄さはわかるんだけど、「キャー!!素敵!!」とはならないっていう。…プルさんやアモディオくんのスケートに胸ときめかないって、人生めっちゃ損してるよね(苦笑)。

◆ミハル・ブジェジナ

  • SP:2位

今季は怪我でGPシリーズお休みだったし、手術も受けて、その後出場した3カ国ナショナルでは、ジャンプが本調子とは程遠い状態だったようなので、「ユーロだいじょぶかしら」と心配してたんですが、ショートに限って言えば、全然問題なかったです。素晴らしかった。今季のSPを見るのは今回が初めてだったのですが、良いプログラムですねー。ミハルが、和テイストな音楽をここまでうまく表現できるとは、嬉しいサプライズでした。振付誰だっけと確認したら、カメレンゴさん。道理で素敵なわけだ。

実はミハルも、わたしにとっては「プルさんとアモディオくんのお仲間」で、心の琴線をかき鳴らさないスケーターだったのですが、今季の彼はちょっと違ってきました。まだ、胸がときめいたり高揚したりするほどではないんだけど、そうなりそうな気配が出てきた。…わたしの貧しい感受性が、少しは豊かになってきたということだろうか(苦笑)。

衣装も良かった。ミハルの体の線がキレイに出てて、彼の美しいプロポーションを堪能できます(笑)。ラインストーンの使い方も素敵。今までは、「せっかくイケメンなのに…」と思わせる衣装が多かったんだけど(苦笑)…デザイナー変えたんだろうか。

アルトゥール・ガチンスキー

  • SP:3位

4-3入ったー!…でもそのわりに得点出ないなぁと思ってたら、スピンが1個ノーカウントになってしまったらしい。
気になったのは、スケートの伸びがいまひとつだったことです。普段はもそっとのびやかだと思うんですが。先月のナショナルで怪我したのが影響してるのかなぁ。
ロシア勢は、ペアとアイスダンスは文句なしに強いし、女子もジュニアはおそろしあ〜な状態ですが、男子がなー…世界のトップで戦える選手がなかなか…ガチくんを筆頭に、みんな個性的でユニークで、素敵なスケーターばかりなんですけどねぇ…(ため息)。

◆ケヴィン・バンデルペレン

  • SP:4位

4-3含め、ジャンプ完璧。…とくれば、ケヴィンのりのり(笑)。元気よく滑りきってくれました。演技終了後、大きくガッツポーズ!嬉しそう〜。そんな彼を見て、わたしもニマニマ〜(笑)。解説の樋口先生にはいつもどおり、「もう少し滑りがよければ」と苦言を呈されてますが(苦笑)、わたしとしては、リンクの上で彼の元気な姿が見られればもうそれで満足です。

トマシュ・ベルネル

  • SP:5位

3Aで豪快に転倒(泣)。痛そう〜。でも他は良かったんじゃないかと。GPシリーズのころは、ヨロヨロ〜ユルユル〜なスピンでしたが(苦笑)、少しずつではありますが、だんだん上手になってきたような。

雨に唄えば」は、大大大好きな曲なので、トマシュが今季SPに使うと聞いたときから、めっちゃ楽しみにしてたんですが、期待が大きすぎたせいか、初見では物足りなさを覚えたんですよね。でも見れば見るほど惹かれていき、今ではすっかりお気に入り。見る人を幸せな気持ちにさせてくれるプログラムだと思います。

サミュエル・コンテスティ

  • SP:6位

ジャンプの着氷がスムーズにいかなかったりして、ところどころ流れが止まってしまう部分がありましたが、小芝居満載で、楽しい演技でした。細かい顔の表情までよく作りこんでるんですよねー。いろんな動きや表情がたっぷり詰まっていて、良い意味で、SPじゃなく、FSを見ているような気分になります。コンティスティさんの魅力炸裂!って感じ。本当に素晴らしいプログラムだと思います。
わたしは基本的に、複数の曲をつないだメドレー風の音楽って、あんまり好きじゃないんですが、このプログラムは、曲と曲のつなぎにまったく違和感を感じないで楽しめるんですよねー。


他の選手に関しては、箇条書きします。

  • ジュベさん……嗚呼(泣)。
  • フェルナンデスくんのリザルトを見て、「減点3って、いったい何が?」とビックリしたのですが、実際演技を見たら…なんと、ステップで2度も転倒するとは(あとはタイムバイオレーション。もったいない〜)。でもコミカルなプログラムなので、転倒も演技の一部に見えた(笑)。演技終了後、フェルナンデスくんが唖然呆然してたのに対し、コーチのモロゾフさんが、「あっはっは、やっちまったぜ」って感じで笑ってるのが印象的でした。
  • スペインのラヤくんは、ジャンプにミスが出て、得点は伸びませんでしたが、彼の音楽表現…というか音のとり方?全身の使い方?…何と言っていいのか分からないのですが、心惹かれるものを感じます。スペインではフィギュアスケートはマイナースポーツだと思うのですが、フェルナンデスくんと一緒に、スペインの男子シングルを盛り上げていってほしいです。頑張って!