四大陸2011 女子

ISU Four Continents Figure Skating Championships(リザルト)

安藤美姫

  • 総合1位(SP:1位,FS:1位)

安藤さんは、ショートもフリーもすべてがクリーンな演技で、本当に素晴らしかったです。トップスケーターのクリーンな演技って、単にミスがないってことじゃないんだよなぁ。あの素晴らしさを言葉で表現したいけど、できない自分がもどかしい…。
演技の素晴らしさに感動した後、プロトコルを見て再び感動!ショートもフリーも、マイナス評価が1個もないんですよ。0も少なく、ほとんどプラス評価ばっかり…偉業だ…。

浅田真央

  • 総合2位(SP:2位,FS:2位)

ショートに関して、まっさきに思ったことは、衣装が変わってる!!やったー!!ということでした(爆)。…や、だって全日本の赤薔薇ブラジャーはいくらなんでも酷すぎでしたよ!!みんな、真央ちゃんの素晴らしい演技に大喜びでしたけど、わたしはあの衣装のせいで喜びきれず…(泣)。それくらいあの衣装がイヤだったので、変えてくれてほんと〜〜に嬉しかったです(笑)。
演技の内容のほうは、ジャンプにミスが出てしまいましたが、そのわりに高得点が出て、ほっとしました。プロトコルを見たら、ミスしたジャンプ以外は、GOEの加点もずいぶん出てるし、レベルの取りこぼしもほとんどないんですよね。PCSもトップクラスだし。ジャッジの評価も上々のようで嬉しいです。
でも個人的にはまだ何かが足りない気がします。もうひといきなんですけども。ワールドでは、その何かが加わった演技を見せてもらえるんじゃないかと期待してます。
フリーは、シーズン前半、あれだけジャンプが決まらない演技のときでも、「ああうっとり…☆」状態だったんですから、これだけジャンプが決まってくれば、そらもー「うっとりうっとりほわわわ〜〜ん☆」な目で見入るばかりでした(笑)。
全日本までの振付とはだいぶ変わってましたね。ステップの後半駆け足になるところが大好きだったので、そこがなくなったのは残念ですが、新しい振付も素敵だなと思います。特に最後のスパイラルが、なんかかわいくて好きです。
それと、フリーで真央ちゃんが終始素敵な笑顔で滑っていたのが印象的でした。わたしがフィギュアスケートをまじめに見るようになった2、3シーズン前までは、ほとんど無表情で滑ってたのにな〜……隔世の感があります。もともと素晴らしいスケーターでしたけど、年を経るごとに、どんどん素晴らしさを増していきますね。

ミライ・ナガス

  • 総合3位(SP:4位,FS:3位)

率直に言って、今季の彼女のプログラムは、ショートは個性的でユニークで印象的なんだけど、フリーはいまいちぱっとしないっていうか、よくわからんプログラムだなーと思ってました。でも実は、昨季のカルメンでも同じこと思ってたら、全米で、どっかーんと見違えるような名演技がきたんですよね。今季は残念ながら全米には間に合わなかったものの、四大陸でどっかーんときました(笑)。全米までの演技とはまるで別物で、「うわ、こんなにいいプログラムだったんだ」とビックリ。クールでチャーミングなサユリに、惚れ惚れしました。
ここんとこ、ミライちゃんは、成長期によるジャンプの不調や怪我で、苦しいシーズンが続いてるんですよね…(それでもシーズン後半には目覚しい演技を見せてくれるあたり、さすがなんですけども)。来季こそは、怪我なく準備万端でシーズンを迎えられますように!

レイチェル・フラット

  • 総合4位(SP:3位,FS:4位)

ショートプログラムは、全米前に新しくしたばかりなのに、もうこんなに完成度が高いって凄いわー。前のプログラムも素敵でしたが、新しいのはもっと素敵。変えて大正解でしたね。
2Aの後、たっぷりイナバウアー→SlSt→CCoSpでフィニッシュなのですが、このプログラムの白眉は、ズバリそこ!!イナバウアーから最後のスピンまでの盛り上がりに、感動しっぱなしでした。まだ18歳の少女がこれをやってのけるって、いったいどういうことなのかと。美しくドラマティックなメロディーに乗って滑るフラットさんが、本当にのびのびといきいきと輝いていて、自然と涙がこみ上げてきます…(感涙)。
フリーの「名探偵フラット」(←勝手に命名(笑))は、たった4分間のはずなのに、演技が終わった後、映画や舞台の名作を見終わったような気分になれる、大好きなプログラム。しかも今回、彼女が冒頭に2A-3Loと3F-3Tを入れるつもりだと知り、ビックリするわ興奮するわ、わたしの心中は、大変な騒ぎでした(笑)。ワールドで成功するといいなぁ!!楽しみだー!!

アリッサ・シズニー

  • 総合5位(SP:5位,FS:5位)

ジャンプがGPファイナルや全米のときと比べると、やや不安定な感じでした。でも、“シズニーを見守る会”の一員(笑)としては、「ショートで1回、フリーで1回の転倒ですんでよかったよかった〜」くらいの気持ちだったのですが、選手本人は、めっちゃ悔しそうなのが印象的でした。今季のシズニーさんからは、メラメラと燃え上がる闘志の炎を感じます。彼女はほんとに新しく生まれ変わったんだなー。
それとシズニーさんが、「東京ワールドでアメリカ女子の3枠とってくる!」と頼もしい発言をしているそうなんですが、ほんと、3枠とってきていただけると大変ありがたいです…。アメリカ女子は、3枠だって足りないのに2枠の状態がここ3シーズン続いていて、選手の皆さんもしんどいでしょうけど、われわれフィギュアスケートファン的にもしんどい状況が続いているので…(涙)。
ワールドでは、ファイナルのときみたいに、堂々と美しく微笑むシズニーさんが見られますように!

シンシア・ファヌフ

  • 総合6位(SP:7位,FS:6位)

ジャンプが不調っぽかったですが、ワールドにピークをもっていくために、調整中だったのかもしれません。
解説の杉田さんいわく、「ジャンプの前に、『跳びますよー』って感じに構えるのが気になる」とのことですが、確かに言われてみればそうかも…。まぁわたしはそう指摘されなきゃまったく気づきませんでしたが、杉田さんが気になるってことは、ジャッジもそうだってことですからね。これからファヌフさんがそこをどうしていくのか、注目していきたいと思います。
ショートを見て、ジャンプが不調なのはわかってたので、フリーはハラハラしながら見てました(苦笑)。ファヌフさんは、たまにジャンプで大崩れすることがあるのでね…(涙)。後半からジャンプが持ち直したときは、ほっとしましたよー。
…というわけで、ライブではハラハラしてたので、「やっぱこのプログラム好きだー」と頭の片隅で思うことしかできなかったのですが(苦笑)、後で落ち着いて見直したら、しみじみいいわーと感じ入ることができました。ワールドではぜひともクリーンな演技を!!わたしの脳みそとHDDに保存させてください!!(笑)

鈴木明子

  • 総合7位(SP:6位,FS:7位)

ジャンプがどうにも決まらず…(泣)。
アッコさんは、今季も素敵な演技を見せてくれてたんですけど、どこかハマりきらない、もどかしさみたいなものを感じていました。昨季のウエストサイドストーリーは、まさに「これぞ鈴木明子!!」という名作でしたが、そういう自分のカラーを見つけた後がまた大変なんだなと。…でもそこを乗り越えたら、またまた凄いアッコさんが見られそうな気がします。
個人的には、来季、クラシック滑ってくれないかなーと思うんですよねー。2シーズン前のSP、「ラ・カンパネラ」がすごーく素敵だったし。まぁ単にわたしがクラシック好きだから、好きなスケーターに好きな曲で滑ってほしいっていうのが大きな理由なんですけども(笑)。

◆ミンジョン・クァク

  • 総合8位(SP:8位,FS:8位)

GPのときは、ジャンプが不調でしたが、試合を経るごとに良くなってきましたねー。特にショートのパッヘルベルのカノンは、わたし自身、好きな曲ということもあり、ミンジョンさんがゆったり気持ちよさそ〜に滑ってる姿を見て、わたしも気持ちよかったです。昨季と比べて、音楽表現や体の動かし方など、だいぶ洗練されてきたなぁと思います。
ショートでは、フィギュアスケート界屈指の美しさを誇る、シズニーさんの次だったので、「何がこの2人の違いなんだろう…」と思っていたところ、わたしの心の声が聞こえたかのように、杉田さんが滔々と解説を始めました(笑)。それによると、シズニーさんとミンジョンさんの違いは、「フリーレッグの使い方」とのこと。そこが良くなると、ミンジョンさんは、さらにレベルアップできるってことなんでしょうね。一朝一夕で改善されるものではないと思いますが、もっともっと上にいける可能性を秘めている選手なので、引き続き頑張っていってほしいです。