世界ジュニア2016 女子FS
世界ジュニア2016 リザルト
2016年の世界ジュニア選手権は、ハンガリーのデブレツェン、フェニックス・アリーナで開催される。
女子シングルのフリー・スケーティングは、現地時間で3月19日(土)に行われた。
世界ジュニアの来季の出場は、上位2人の順位を足して「13」以下で最大の3枠、「28」以下で2枠となる。
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BSフジで男女シングルのフリーの演技がそれぞれ2時間枠で放送されたのだが、今までこんなに長く放送してなかったよね?
今季の世界ジュニアの女子シングルは、フジとJスポーツで放送する選手が2、3違っていたので、いつもより多くの演技が見られて幸せだった。
フジの解説は荒川静香さん、実況は西岡孝洋アナ。
Jスポーツの解説は岡部由起子さん、実況は小林千鶴さん。
特に印象に残った選手の演技について、滑走順に、感想を書いていきます。
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●第2グループ
9 イヴェット・トース(ハンガリー)
- SP順位:15,得点:49.98
- 使用曲:Beyond, Esperanza, Spanish Tango
ジャンプで着氷が乱れたり、抜けがあったりしたけど、岡部さんが言ってたように、躍動感がある演技だった。ユーロからさらに仕上げてきたな〜。
地元で良い演技ができてよかったね!
フリー103.72、総合153.70で、どちらとも自己ベスト更新!選手が感極まった様子で喜んでる〜。
- SP順位:14,得点:50.11
- 楽曲:映画「愛のイエントル」より
ジャンプでいくつか詰まった感じの着氷だったところ以外は、ノーミス。今できることをやり切った演技だった。ヴァイオリンの旋律と女性ボーカルの曲を素敵に表現していた。
ちょーっと淡泊かなぁと感じる部分はあるけど、そこはこれからどんどん伸びていくところだろうし、将来が楽しみで仕方ない。
フリー120.72、総合170.83でフリーは自己ベスト更新。
●第3グループ
13 キム・ハヌル(韓国)
- SP順位:12,得点:52.37
- 楽曲:映画「カンフー・パンダ」より
ショートでも思ったけど、歯切れのいい動きをする選手だなぁ。見てて気持ちいい。
後半の3S+3Loには「おお!」と思った。最近、連続ジャンプのセカンドで、ループをクリーンに降りる選手が増えてきて嬉しい☆
フリー97.99、総合150.36で、SPもFSも自己ベスト更新!すばらしい〜。
14 アナスタシア・ガルスチャン(アゼルバイジャン)
- SP順位:9,得点:55.80
- 楽曲:ロシア民謡「2つのギター」
SPは、回転不足を取られずに済んだんだけど、FSでは、7つのジャンプに<が付いてしまった。
荒川さんいわく、「もう少し表情に豊かさがほしい」。淡々と滑ってる印象なんだよなー。
フリー81.55、総合137.35。
15 白岩優奈(日本)
- SP順位:8,得点:56.23
- 楽曲:ナイトワルツ〜悲しみのクラウン〜
おお〜、ジャンプ、パーフェクト!!全日本のときの盤石っぷりが戻ってきた。プロトコルを見たら、3Fに!、3Lzに<が付いていたけど、見た目はノーミスだった。
一つ一つの振付を、心を込めて行っているのが伝わってきて、よかった。
フリー115.36、総合171.59。
大きなミスはなかったのに、SB(かつPB)の124.29点より9点近く低い。今回の演技が悪かったわけではなく、SBを出した時の演技がめっちゃ良かったんだろうな。
16 メイシー・ヒューチン・マ(香港)
2Tを3回跳んでしまったー(泣)。他のジャンプでもミスが続いてしまったが、身のこなしやラインが美しくて素敵だった。
フリー85.42、総合138.11で、SPもFSも自己ベスト更新!やったね!
17 タイラー・ピアス(アメリカ)
- SP順位:7,得点:56.56
- 楽曲:死の舞踏
きれいに降りたジャンプは高くて迫力があった。緩急のある振付をよくこなしていたと思う。特にステップは、体を大きく動かしてダイナミックに演じており、かっこよかった。
岡部さんが指摘していたように、ずっと同じ調子で押しっぱなしのプログラムなので、見てるこっちが疲れるというか、飽きちゃうというか。どこかでふっと力を抜けるような箇所があるといいのになと感じた。
フリー110.63、総合167.19で、フリーは自己ベスト更新。
18 ディアナ・ニキチナ(ラトビア)
- SP順位:10,得点:54.59
- 楽曲:映画「ピアノ・レッスン」より
なかなか個性的な振付のプログラムなのだが、それを一所懸命演じていた。わたし、この選手のボディームーブメント、好きだなぁ。
ずっとピアノだけの旋律が続いていたのが、最後の方で、違う楽器(たぶん管楽器)に変わるのだが、その違いをもっと明確に表現できると、プログラムに抑揚がついて、さらに素敵になるんじゃないかなーと感じた。
フリー94.43、総合149.02。
第3グループが終わった時点で、トップは白岩さん! イエイ☆
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●第4グループ
SP1位のアリサが、バックステージでウォーミングアップ中に足を傷めて棄権!! ぐっはー、ツルスカヤさんに引き続きアリサまで!! ロシア女子がソツコワさんだけになってしまったー!!(ムンクの叫び)
19 ブレイディ・テネル(アメリカ)
- SP順位:4,得点:58.56
- 楽曲:タンゴ・イン・エボニー
転倒3回してしもうたー!!前半は元気よく滑れていたのだが、3度も転んで消耗したのか、後半疲れが見えた。スピンは相変わらず素晴らしかったんだけどなぁ。プロトコルを見たら<<が3つに、<と!が1つずつ…嗚呼(泣)。
荒川さんによると、緊張していたみたい。最終グループで滑ることになって、硬くなっちゃったのかなぁ。
それと、全米でもそうだったけど、タンゴらしさはあまり感じられなかった。
フリー88.96、総合147.52で総合得点は自己ベスト更新。現時点で総合7位。
20 本田真凜(日本)
- SP順位:2,得点:66.11
- 楽曲:映画「ビートルジュース」より
パーフェクト!!オールクリーンかつシームレスな滑り。指先からつま先まで神経の行き届いた演技だった。のびのび滑れてたなー。
プロトコルを見たら、GOEでまったく減点がないどころか、+1や+2の加点がモリモリだった。すげー。
岡部さんが、「スピンの回転がもっと速くなると、さらに良くなる」と話していた。
フリー126.87、総合192.98で、SPもFSも自己ベスト更新!とーうぜん、現時点で総合1位!
21 樋口新葉(日本)
- SP順位:5,得点:58.08
- 楽曲:映画「マスク・オブ・ゾロ」より
見た目ノーミス!!プロトコルを見ても、3Fに!が付いたくらいで、他の要素は全てクリーンで、GOE加点の付く出来栄えだった。
荒川さんが言ってたように、表情に覇気があった。かっこいい!!凛とした美しさに惚れ直したわ〜。
岡部さんも、「昨季と比べて、表情がすごく良くなった」とほめていた。ですよね〜☆
フリー125.65、総合183,73で、フリーは自己ベスト更新!現時点で総合2位!
でも、キスクラでにこりともしないわかば様。トップじゃなきゃ満足できないんだろうな〜。そゆとこ好きよ〜☆
22 アリサ・フェディチキナ(ロシア)
- SP順位:1,得点:66.11
棄権。無念なり。
23 マリア・ソツコワ(ロシア)
- SP順位:3,得点:64.78
- 楽曲:ロミオとジュリエット
おおー、ソツコワさんも見た目ノーミス!!す・ば・ら・し・い!!
プロトコルを見たら、2A<以外はGOE加点がもらえてた。
年々身長が伸びて、今は170㎝もあるらしい。成長期のせいか、ジャンプはちょい不安定な印象だけど、「絶対クリーンに着氷するぞ!!」という強い意志を感じる。
彼女の滑りは優雅で上品なんだけど、ちょっと風変わりなところがあって、そこに惹かれる。来季のプログラムも楽しみだ。
フリー123.94、総合188.72で、どちらとも自己ベスト更新!現時点で総合2位。わかば様の上にきた!でも真凜ちゃんはトップのまま!!
24 アンジェリーナ・クチヴァルスカ(ラトビア)
- SP順位:6,得点:57.92
- 楽曲:ロクサーヌのタンゴ,ロミオとジュリエット
シャープでキレのある動きでかっこよかったのだが、最後の方、ちょっと疲れちゃったかなぁ。スケートが滑らなくなっていたような気がした。
すぐにシニアのワールドもあるし、連戦で大変だよね。健康第一で頑張ってほしい。
フリー103.37、総合161.29。最終滑走なので、総合7位で決定。
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FSが終わって、結果は下記のとおり。左から総合順位、名前、国名、総合得点、SP順位、FS順位の順に記されている。
- Marin HONDA JPN 192.98 2 1
- Maria SOTSKOVA RUS 188.72 3 3
- Wakaba HIGUCHI JPN 183.73 5 2
- Yuna SHIRAIWA JPN 171.59 8 5
- Elizabet TURSYNBAEVA KAZ 170.83 14 4
- Tyler PIERCE USA 167.19 7 6
- Angelina KUCHVALSKA LAT 161.29 6 8
- Ivett TOTH HUN 153.70 15 7
- Ha Nul KIM KOR 150.36 12 9
- Diana NIKITINA LAT 149.02 10 12
- Bradie TENNELL USA 147.52 4 14
- Lea Johanna DASTICH GER 143.63 18 10
- Sarah TAMURA CAN 141.32 16 13
- Amy LIN TPE 139.14 22 11
- Maisy Hiu Ching MA HKG 138.11 11 15
- Anastasia GALUSTYAN ARM 137.35 9 16
- Anastasia GOZHVA UKR 132.27 13 18
- Kyarha VAN TIEL NED 127.18 17 20
- Lucrezia GENNARO ITA 125.25 23 17
- Xiangning LI CHN 123.94 24 19
- Alizee CROZET FRA 120.59 21 21
- Juni Marie BENJAMINSEN NOR 116.63 20 22
- Suh Hyun SON KOR 115.41 19 23
WD Alisa FEDICHKINA RUS 1
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真凜ちゃんが、ロシア女子の5連覇を阻み、佳菜子ちゃん以来、6年ぶりの日本女子の優勝を果たしました。おめでとう〜☆(パチパチ)
優勝した真凜ちゃんは、SPもFSもパーフェクト!!この大舞台で今季最高の演技ができるなんて凄すぎる。
彼女ならシニアでもすぐに通用するだろうから、来季のGPシリーズは、シニアに挑戦するのかなーと思ってたんだけど、来季もジュニアで頑張るつもりとのこと。ファイナル優勝と世界ジュニア2連覇を目指すそうだ。
2位のソツコワさんは、他のロシア女子2名が棄権する中、本当によく頑張ったよ! 彼女もまたSPとFS、2つそろえ、自分の実力を発揮したんだよなぁ。外見は、柳のように頼りなげでかよわい雰囲気なのに、めっちゃ強いわ〜。しっかり3枠を確保。えらい。
3位のわかば様。この乱高下激しいジュニアにおいて、2年連続表彰台に上がれるなんて、本当に素晴らしい。来季からはシニアに上がるそうなので、シニアでわかば旋風を巻き起こしてほしい。
4位の白岩さんは、わかば様同様、ショートのミスから切り替え、みごとフリーで巻き返しましたね。
日本女子は3人ともフリーで「今の自分にできる最高の演技」を見せてくれて、そのハートの強さに胸打たれた。ほんと、誇らしいわ〜。
5位のトゥルちゃんは、SPの中断がなかったらなーと思うけど、この経験も糧にして、成長していってくれるでしょう!
6位のピアスさんと11位のテネルさん、アメリカ女子2人は、けして悪い出来ではなかったのだが、全米を超える演技ではなかったのが残念である。SPでテネルさん4位、ピアスさん7位だったので、3枠いけるかと思ったんだけどなー。
今大会で初めて演技を見て、「素敵☆」と胸ときめかせてくれたのが、10位のニキチナさん。まだまだ荒削りだけど、うまく説明できないけど、「なんか好き☆」な選手。
15位のメイシーさんは、ジャンプが課題みたいだが、ボディームーブメントが美しくて、素敵だなぁと思った。
久しぶりに、世界ジュニアの演技をがっつり見たのだが、男子同様、女子のレベルアップぶりもすごいな〜。3Lz+3Tをクリーンに降りる選手が全然珍しくなくなったもんな〜。スピンのポジションも多彩で上手だし。ただ、ジャンプの難度が上がったせいか、怪我人が続出したことは悲しかった…(泣)。みんな、健康第一だよ!!ステイヘルシー!!