ワールド2016 男子FS

ワールド2016 リザルト
2016年の世界選手権は、アメリカのボストン、TDガーデンで開催され、男子シングルのフリー・スケーティングは、現地時間で4月1日(金)に行われた。
ホッケーリンクなので、通常のリンクより幅が狭いとのこと。

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Спорт 1 смотреть онлайн бесплатно в прямом эфире
上記のライストで2番滑走のジュリアン・ジージェイ・イーから視聴。1番のマルティネスくんだけ見逃しちゃったーあああー(泣)
フジの解説は本田武史さん、実況は中村光宏アナ。
Jスポーツの解説は杉田秀男さん、実況は小林千鶴さん。表彰式のときに知ったのだが、杉田先生は、この試合、生観戦していたらしい。うっわー、めっちゃうらやましい!!
特に印象に残った選手の演技について、感想を書くつもりだったが、全員そうだったので、全員書いた。

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●第1グループ
1 マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン)

フリー137.12、総合204.10。
今季も各種目でさまざまなロミオを見たが、彼は衣装からして、もろ「正統派ロミオ」だなぁ。またその衣装(ふくらんだ袖!)がよく似合ってる。
いくつかのジャンプで着氷が乱れたり、3Fでeが付いたりしたけど、3A2本と3Lz+3Tを降りたし、コンボ3つ入ったし、回転の抜けも転倒もなかったので、よかったんじゃないかと。スピンとステップは相変わらず素敵だったし。ただ、最後のビールマンスピンで、出るときにバランスを崩してしまったのがもったいなかった。選手本人も「やっちゃった〜」という感じで苦笑い。
杉田先生から、「着実に力をつけている」とお褒めの言葉が。
フリー137.12、総合204.10。

2 ジュリアン・ジージェイ・イー(マレーシア)

  • SP順位:22,得点:67.60
  • 楽曲:Peter Gunn (soundtrack) , Fever, Oye Negra

着氷で乱れたジャンプがいくつかあったけど、元気がはじけていた。最後まで勢いが落ちることなく、かっとばしていた。
3Fを2本入れてるから得意なんだろうけど、プロトコルを見たら、両方とも!が付いていた。
杉田先生が、「ジャンプの高さや切れ味にすごく良いものを持っており、足首と膝がやわらかいが、上体の使い方が硬い」と指摘していた。確かに、上半身をもっとしなやかに使えるようになると、さらに素敵になりそう。
千鶴さんによると、「カナダに練習拠点を移した」とのこと。四大陸ではそうしたいという話だったが、実現したのか。よかったね。
フリー135.34、総合202.94で、SPもFSも自己ベスト更新。初出場なのにすごい! おめでとう☆

3 イワン・パブロフ(ウクライナ

  • SP順位:24,得点:65.20
  • 楽曲:天使と悪魔

ジャンプにいくつかミスが出てしまい、最後の方は疲れて足が動かなくなってしまった。でも、ボディームーブメントには光るものを感じる。
フリー113.69、総合178.89。

4 フィリップ・ハリス(イギリス)

  • SP順位:21,得点:68.53
  • 楽曲:The Globalist

ジャンプは転倒も含め、ミスが多く出てしまったのだが、後半のコリオは躍動感があって素敵だった。
演技が終わった後、ちょっと悔しそうながらも、嬉しそうだった。この場に立てたことが嬉しいんだろうなぁ。
フリー121.89、総合190.42で、総合得点の自己ベスト更新。

5 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル

第1グループでは別格の滑りだった。動きがもう全然違う。二次元から三次元になったくらいの違いを感じた。空間を立体的に使えていた。ポジションや姿勢がすごくきれいで、特に前半のステップシークエンスが、情感あふれる表現になっていた。
ジャンプやスピンにちょいちょいミスはあったけど、決まったジャンプはクリーンでよかったと思う。
フリー156.21、総合226.07。

6 シャフィク・ベゼギエ(フランス)

  • SP順位:20,得点:69.23
  • 楽曲:Reborn - Renaissance by Era, Les Mille et une Nuit by Alf

エキゾチックな音楽。スピンの回転が速くて良かった。ジャンプにいくつかミスがあったけど、最後から2個目のエレメンツで3Aを跳んできた。プログラムの終わり間近に3Aを降りるなんてすごいな。場内も沸いていた。
プログラム半ばでボールをこねくり回しているみたいな振付があるのだが、あれはどんな意味があるんだろう。…まぁ、そういう謎の振付もあり、個性的でユニークな不思議プロでおもしろかった。やっぱフランス男子はこうでなくちゃ。
杉田先生いわく、「急いで滑っているという感じ。全体的に落ち着きがない」とのこと。まぁ右足首の怪我から戻ってきたばかりだもんね。今はこの大舞台で、ショートとフリーをぶじに滑り通せたということに価値があるのではなかろうか。
キスクラにブルザがいる〜☆
フリー133.97、総合203.20。

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●第2グループ
このグループにコフトゥンがいるっていうね…(ため息)。杉田先生が、「大きな大会に弱い」とバッサリ(泣笑)。もちろんその後に「素晴らしい選手なんですけどね」と付け加えていたが。

7 ブレンダン・ケリー(オーストラリア)

  • SP順位:17,得点:71.04
  • 楽曲:ベートーベンの五つの秘密

4Tと3A2本というジャンプ構成を、大方クリーンに着氷し、ボディームーブメントも見違えるように素敵になっていた。ケリーくんの素敵な笑顔が見られて嬉しい!
杉田先生いわく、「非常にアップライトで姿勢はいいのだが、体全体をうまく使うというところまでいってない。だから絶えず同じ形で同じようにずーっと滑っている」とのこと。
フリー139.52、総合210.56で、SPもFSも自己ベスト更新! おめでとう☆

8 グラント・ホクスタイン(アメリカ)

わたし自身、すごく緊張していて、特に途中からは全く冷静さを欠いていたが、会場のお客さんも同様だった。どんどんボルテージが上がっていき、一番の見せ場のコリオでは、あまりにも歓声と拍手が大きくて、音楽があまり聞こえず、演技と音楽が合っているのかどうかよくわからなかったほどである。後で見直したのだが、やはり歓声が凄まじくてよく分からない(苦笑)。多分わたしが見た彼の演技の中で、一番よかったと思うのだが。
2度目の3Aのお手つきと、3Fに!が付いて減点された以外は、GOEでプラス評価。
場内スタオベ。グラント嬉しそう〜〜。わたしも嬉しい!! 何度見ても泣ける。
162.44、総合237.25で、どちらも自己ベスト更新。ぃやったーー!!

9 ミーシャ・ジーウズベキスタン

選手本人の振付。千鶴さんによると、四回転の練習中に怪我をしてしまったらしい。
ジャンプの着氷で乱れた以外は、全ての動きがなめらかでシームレスで美しかった。曲想に合った、ふわっとした動きの中に、ところどころ激しい動きが入っていて、緩急をつけていた。
フリー146.10、フリー223.53。

10 ヨリク・ヘンドリックス(ベルギー)

体を大きく使って、よどみない動きで、音楽と物語を演じていた。
3A+1Tで着氷が乱れ、すっぽ抜けた1Lo以外、ミスはなかったが、杉田先生は、「ジャンプは跳べていたが、プラス評価はもらえない」と話していた。杉田先生のコメントをまとめると、「ステップとスピンはなかなか上手なので、ジャンプの質を高めていく必要がある」ということのようだ。
ユーロでは、セリフがガンガン入った音楽にビックリして、プログラムにあまり集中できなかったのだが、今回は慣れたからか、前ほど気にならなかった。「ローズとジャックの物語を演じる」というコンセプトなのだろう。そう気持ちを切り替えて見れば、これはこれでアリなんじゃないかと思えてきた。
実況陣も、「今までなかったプログラム」と話題に上げ、杉田先生が、「ボーカル入りがOKになって、プログラムの幅が広がった。ジャッジは大変」とぼやいていた(笑)。
フリー143.71、総合221.43。

11 イ・ジュンヒョン(韓国)

クリーンに降りたジャンプは1、2個しかないんじゃないか(泣)。中盤のバイク乗り回す振付は様になっててかっこよかったんだけどなー。
杉田先生いわく、「演技全体にスピードがなかった。特に後半は、動くのがしんどそうだった」。体調がよくなかったのだろうか。
フリー104.83、総合174.88。

12 マキシム・コフトゥン(ロシア)

  • SP順位:13,得点:78.46
  • 使用曲:ベートーベンの音楽セレクション

ジャンプが…ジャンプが…ジャンプが…(真っ青)。後半は立て直して何とかクリーンに降りてたけど…得点源のクワド3つがことごとく失敗。コンボも1つしか入らなかった…つらい(泣)。
中盤のスローパートで、コミカルな振付が入るんだけど、わたし、今季ここで観客の笑い声、一度も聞けなかったよ。テレビ観戦だから聞こえなかっただけかもしれないけど…。NHK杯ではいたたまれない気持ちになったもんな。ユーロ、ワールドときて、笑い声が起こらないことにも慣れちゃったよ…うう(嘆)。
フリー131.68、総合210.14。

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●第3グループ
13 デニス・テンカザフスタン

大ちゃんのロミジュリ思い出した。「ロミオとジュリエット」って、よく使われるけど、チャイコのはそれほどでもないのよね。
ジャンプは不調そうだったが、なぜか3A2本だけはクリーンに着氷していた。…3Aって難しいジャンプのはずよね?
後半のステップはドラマティックな音楽をよく表現していて素晴らしかった。
スピンは本人比で回転がゆっくりになっちゃったポジションもあったかなー。でもレベルは全てレベル4を獲得。
ジャンプのミスは多かったけど、こんなノーブルなロミオがいたらそりゃジュリエットも一世一代の恋に落ちちゃうわという説得力があった。本調子のときの演技が見たい。
フリー151.58、総合230.13。

14 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア

  • SP順位:10,得点:81.07
  • 楽曲:Adagio for Tron

コンボが2つしか入らなかったり、3+3が入らなかったり、2Aの予定がシングルになったりして、降りたジャンプもGOEで加点がたくさんもらえるような出来ではなかったが、最後まで一所懸命演じているのが伝わってきた。
フリー143.47、総合224.54で、総合得点は自己ベスト更新。
FS後のインタビューによると、来季はシニアの大会に専念するつもりらしい(世界ジュニアだけは出る予定)。うん、きみならやっていけるよ。シニアのGPSに出られるよね? 楽しみ〜☆

15 マックス・アーロン(アメリカ)

「ジャンプ、ノーミスきたーー!!!」と興奮してたら、最後のジャンプの2Aでステップアウト。ギャー、もったいないーー!!!
プロトコルを確認したら、ステップとスピンでけっこうレベルを取りこぼしてるんだよね。四大陸のときは、調子悪いせいかと思ったけど、もしかして、レベル取りこぼしマンなのか(汗)。アメリカ男子はそつなくレベルを取るイメージなのに。
情感あふれる表現とは言えないような気がするが、人ならぬものの感じが出ていて、それはそれで魅力的に感じた。優雅さまで感じたかもしれぬ。
演技が終わった後、「やり切ったぜ」という満足そうな表情。
フリー172.86、総合254.14で、フリーは自己ベスト更新。

16 ミハル・ブレジナチェコ

  • SP順位:11,順位:79.29
  • 楽曲:バレエ音楽「海賊」より

期待しては裏切られ続けてきたので、心の防波堤を築きまくって見ていたのだが、4Sの転倒と3F+1Lo+3Sの予定が2Sになったこと、2Aの着氷が乱れた以外は、クリーンな出来栄えだった。
スケーティングはいつも通り美しく、みごとなエッジワークであった。
杉田先生いわく、「2A以降の動きが悪くなってしまった。疲れ果てた感じ」。そのせいか、最後のスピンが、ゆっくりな回転になってしまい、残念だった。レベル4を取れていたとはいえ、最後のスピンはやはり高速回転じゃないと! 演技が締まらないよ!
フリー158.70でSB、総合237.99。

17 イヴァン・リギーニ(イタリア)

  • SP順位:9,得点:81.17
  • 楽曲:Shine On You Crazy Diamond, Money

ジャンプの転倒が2回あったり、他にも抜けとか着氷の乱れとかあったけど、おもろい振付を楽しそうにノリノリに演じていた。最後まで動きにキレがあった。
スピンとステップは全てレベル4。おお〜、男子では珍しいわ〜。すばらしい!
フリー147.35、総合228.52。

18 アダム・リッポンアメリカ)

ミスと言えば4Lz<と、最初のスピンがレベル2だったことくらい。見た目はノーミスの演技だったが、ただ単に「ミスがない」という事実をはるかに超えた演技だった。
リラックスして気持ちよさそうに滑っていた。演技中、バレエジャンプの後、アドリブでお客さんの盛り上がりをさらに煽っていたんじゃないかな。最後はもう場内が発狂してた(笑)。グループ最後の滑走で良かったよ。この後滑るの大変だもん。
SP後のインタビューで、アダムが「建物が崩壊しそうなほどの大喝采をフリーで実現させたい」と話していたが、まさにその通りになった。
正直、あの全米の演技を超える演技を見られるとは思ってなかった。すごかった。ロックスターのコンサートみたいだった。
リンクから上がったアダムに、アーロンが祝福のハグしに来てた。アーロンいいやつ!
フリー178.72、総合264.44で、SPもFSも自己ベスト更新。
第3グループが終わった時点で、アダムがトップ。

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●第4グループ
杉田先生が、「ジャッジ側の氷が溶けてやわらかくなっているので、ディープエッジで滑る選手に影響が出やすい」と心配していた。
19 ミハイル・コリヤダ(ロシア)

ユーロのときよりはるかに上達している。全てのエレメンツがクリーンであった。プロトコルを確認したら、GOEが全てプラス評価。マイナスをつけたジャッジが一人もいない。すげー。
体をいろんな方向に動かす不思議プロを、みごと自分のものにしていた。
杉田先生いわく、「世界チャンピオンのファディーエフに似ている。非常に正統派の動き」とのこと。ファディーエフって誰かなーと調べたら、元ソ連の選手だった。ウィキペディアによると、

1984サラエボ五輪で7位、1988年カルガリー五輪で4位。1985年のワールドで優勝。ユーロ優勝4回。ソ連選手権優勝6回。

ぐおー、そうそうたる経歴ですな。コリヤダくんも、こんなすごい選手になれるといいね!
フリー178.31、総合267.97で、SPもFSも自己ベスト更新。現時点で総合1位。

20 羽生結弦(日本)

  • SP順位:1,得点:110.56
  • 楽曲:SEIMEI

4Sのお手付きはあったものの、前半の滑りは良かったと思うのだが、後半に4Sの転倒、3A+1Lo+2Sで3Aの後にオーバーターン、3Lzでお手つきが乱れたりして、ジャンプのミスが続いてしまった。
杉田先生も指摘していたが、得意のスピンでいつものようなスピードやコントロールが見られなかった。全体的な動きが本人比で落ちてしまった。
フリー184.61、総合295.17。現時点で総合1位。

21 ボーヤン・ジン(中国)

ジャンプの着氷にやや乱れがあったが、ジャンプ以外の部分はよかったんじゃないかなー。四大陸のときみたいにガス欠してなかった気がする。
それにしても、彼といい、デニス・テンといい、ジャンプが本調子じゃなさそうなのに、3Aは2本ともクリーンに着氷っておかしくない? 3Aって難しいジャンプじゃないの? 感覚がおかしくなりそうよ(苦笑)。
フリー181.13、総合270.99。現時点で総合2位。

22 ハビエル・フェルナンデス(スペイン)

  • SP順位:2,得点:98.52
  • 使用曲:映画「野郎どもと女たち」より

ジャンプをクリーンに降りるたびに「うそー!!」とか「キャー!!」とか言いながら見ていた。率直に言って、この高難度のジャンプ構成、
4T 4S+3T 3A+2T 4S 3F+1Lo+3S 3A 3Lz 3Lo(2度目の4Sから後半)
をクリーンに滑り切るとは思ってなかった。ごめん、信じる心の弱いファンで。
ジャンプはもちろん、スケーティングが自由自在で軽妙で、ほんとに素晴らしかった。すっごいキレッキレでキラキラしてた。
会場は後半ずっと大きな歓声と拍手が続いていたが、3つ目のスピンが終わった時点で、観客がフライングスタオベ。わたしもPC画面の前で同じくスタオベ(笑)。
彼の史上最高の演技が見られてハッピーハッピーハッピー☆ リアルタイムで見ていたときは、興奮のあまり、手の震えが止まらなかった。
フリー216.41、総合314.93で、どちらとも自己ベスト更新!
現時点でとーうぜーん、総合1位!

ハビの神演技の後、大興奮冷めやらぬ場内で、次の出番は昌磨くん!
ライストのときは、「大丈夫かな〜。頑張って〜」という不安と期待のまじりあった気持ちでPC画面を見つめていた。

23 宇野昌磨(日本)

冒頭の4Tでシェイキーな着氷。後半の4Tで痛そうな転倒があったので心配になったが、直後の3Aをクリーンに降りて、次の3A+3Tはオーバーターン。ちなみに最後から3つのジャンプが4T、3A、3A+3T。どうかしてる!
スピンとステップは全てレベル4。ジャンプでミスはあったが、人の心を打つ演技だった。しかし選手本人は、演技後、まったく笑顔がない。
キスクラで泣いてる昌磨くん。そんな悲しそうな顔しないで〜。よく頑張ったよ! 杉田先生もそう言ってるよ!
フリー173.51、総合264.25。現時点で総合6位。

24 パトリック・チャン(カナダ)

  • SP順位:3,得点:94.84
  • 楽曲:ショパン・セレクション

何だか窮屈そうで、「彼にこのリンクは狭いんじゃないかな〜」と感じた。
4T+3Tで壁ドンでバランスを崩し、他にもいろいろジャンプにミスが。素人目にも分かる、ディーーープエッジなんだけど、エッジの音がいつもと違う気がした。いつもはもっとなめらかな音だが、このフリーでは、しゃりしゃり聞こえた。
演技が終わった後はもちろん、キスクラでもパトちゃん悲しそう。ガッカリして、怒っているようにも見える。そんな彼を見て、こっちまでハートブロークンよ(泣)。
フリー171.91、総合266.75。総合5位。

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男子シングルの総合順位は下記のとおり。ここでは24位まで。総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。

  1. Javier FERNANDEZ ESP 314.93 2 1
  2. Yuzuru HANYU JPN 295.17 1 2
  3. Boyang JIN CHN 270.99 5 3
  4. Mikhail KOLYADA RUS 267.97 6 5
  5. Patrick CHAN CAN 266.75 3 8
  6. Adam RIPPON USA 264.44 7 4
  7. Shoma UNO JPN 264.25 4 6
  8. Max AARON USA 254.14 8 7
  9. Michal BREZINA CZE 237.99 11 10
  10. Grant HOCHSTEIN USA 237.25 16 9
  11. Denis TEN KAZ 230.13 12 12
  12. Ivan RIGHINI ITA 228.52 9 13
  13. Alexei BYCHENKO ISR 226.07 19 11
  14. Deniss VASILJEVS LAT 224.54 10 16
  15. Misha GE UZB 223.53 15 14
  16. Jorik HENDRICKX BEL 221.43 14 15
  17. Brendan KERRY AUS 210.56 17 17
  18. Maxim KOVTUN RUS 210.14 13 21
  19. Michael Christian MARTINEZ PHI 204.10 23 18
  20. Chafik BESSEGHIER FRA 203.20 20 20
  21. Julian Zhi Jie YEE MAS 202.94 22 19
  22. Phillip HARRIS GBR 190.42 21 22
  23. Ivan PAVLOV UKR 178.89 24 23
  24. June Hyoung LEE KOR 174.88 18 24
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◆来季の枠
3枠:日本(万歳三唱!!!)
2枠:スペイン,中国,ロシア,カナダ,アメリカ,チェコ

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◆総評
ワールド二連覇を成し遂げたハビ。SP1位の結弦くんと12点差あったので、「もう結弦くんの優勝で決まりよね」と思ってたのを、どーんとひっくり返された。足に不安を抱えていたなんて、信じられない。ほんとうにすばらしい演技を見せてもらいました。ありがとう!! おめでとう!!

2位の結弦くんは、足を怪我していたそうだ。SPで、ギリギリでやってるんじゃないかと思ったのは当たってたんだな。いやはや、お疲れ様でございました。今季は激動のシーズンだったので、心身ともに疲れきっているのでは。しっかり養生して、来季また我々を驚かせてください。

3位のボーヤン・ジンは、初出場のワールドで歴史を作りましたね! 中国男子、初のワールド・メダル獲得、本当におめでとう!(パチパチ)

4位のコリヤダくんは、初出場のワールドで、総合得点を20点もアップさせてるんだよ! 凄すぎ! 彼がロシア3枠獲得の救世主となってくれるのか。ただし救世主は2人必要なのである。コフトゥン(18位)頼むよー。国内選手権3連覇中の、ロシアのエースなんだからさあああああ。

5位のパトちゃん。今大会前に、ワールドが終わってから、競技を続けるかどうか決めるとコメントしていたようなのだが、FS後のインタビューでは、すでに続ける気でいた。よかったー。パトちゃんがいない平昌なんて考えられない。

6位のアダム、8位のアーロン、10位のグラント。アメリカ勢3人は、フリーで最高の演技を見せてくれた。3枠にはあと一歩手が届かなかったけど、本当によく頑張ったよ。来年、また力を合わせて3枠を取り戻そう。

7位の昌磨くんは、キスクラの涙で、フィギュアスケートファン(特に年上の女性)のハートをがっちりつかんだことだろう(笑)。今大会での悔しさを糧に、来季さらなる飛躍を遂げることを期待してます☆

9位のミハルは、フリーでSBが出せて嬉しそうだったし、わたしも嬉しかったけど、「きみはこんな点数で喜んでるような選手じゃないんだぞ!」と思う気持ちがある。FS後のインタビューによると、メンタルコーチが付いてるらしいし、今大会に向けての練習に手ごたえをつかんでいるようだ。来季のユーロはチェコ開催だから、そこで納得いく演技ができて、表彰台に上がれますように。

13位のビチェンコさんは、SP後のインタビューで、「(来年サモヒンと一緒にワールドに出場したいので)10位以内に入りたい」と話していたのだが…残念だった。来季またイスラエル1枠をめぐって、過酷な戦いがくり広げられますな。平昌オリンピック2枠を目指して頑張ろう!

最後に、昌磨くんも結弦くんも、日本の3枠奪還を成し遂げてくれて、本当にありがとう!! これだけレベルの上がった男子シングルで、3枠を取るのがどれだけ大変なことか。偉業である。