ワールド2016 女子FS
ワールド2016 リザルト
2016年の世界選手権は、アメリカのボストン、TDガーデンで開催された。
女子シングルのフリー・スケーティングは、現地時間で4月2日(土)に行われた。
ホッケーリンクなので、通常のリンクより幅が狭いとのこと。
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Спорт 1 смотреть онлайн бесплатно в прямом эфире
上記のライストで選手全員の演技を見た。
フジの解説は荒川静香さん、実況は西岡孝洋アナ。
Jスポーツの解説は岡部由起子さん、実況は小林千鶴さん。
選手全員の演技について、感想を書いていきます。
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●第1グループ
1 ヴィヴェカ・リンドフォース(フィンランド)
- SP順位:23,得点:50.18
- 楽曲:「エビータ」より アルゼンチンよ、泣かないで
2度目のLzがダブルになった以外、ミスはなかった。プロトコルを見たら、GOEの減点が一切なくて驚いた。トップクラスの選手じゃないのに、これはすごい。
背中がピシッと伸びると、もっと見栄え良くなるんじゃないかな。同じフィンランド出身のレピストさんやコルピさんみたいな、素敵なスケーターに成長してくれると嬉しい。
フリー102.75、総合152.93。
2 ジークワン・ジャオ(中国)
- SP順位:21,得点:52.80
- 楽曲:見果てぬ夢
ジャンプが高くて幅があるが、回転がゆるいので、もっと速く回れるようになると、3+3をクリーンに降りられるようになるのではないか。プロトコルを見たら、回転不足をたくさん取られていた。
感情の表出が今一つ感じられない演技で、ゆったりした動きばかりでちょっと退屈だった。音楽が盛り上がるところで、もっと違いを出せるといいのに。
岡部さんいわく、「姿勢が良くないのが気になる」。うん、気になる〜。
めっちゃナチュラルメイクで、「す、すっぴん?」とビックリしたくらい。まぁ素顔も十分かわいいんだけど、ちゃんとメイクしたら、氷上でさらに映えるようになるんじゃないかなぁ。
フリー86.87、総合139.67。
3 パク・ソヨン(韓国)
- SP順位:22,得点:52.27
- 楽曲:ロミオとジュリエット
女性らしい、やわらかい、優美な動きが本当にきれいだった。「人々が女子スケーターに求める滑りがここにある」という感じ。うっとりしたわ〜。
岡部さんも、「この曲は、彼女の柔らかい雰囲気に合っていて、とても良い印象を受ける」と褒めていた。ですよね〜☆
でもプロトコルを確認したら、ジャンプに<<が1つ、<が3つ、刺さっていた。ああ、これでは得点が伸びない(泣)。
フリー101.97、総合154.24。
4 ニキ・ヴォリーズ(オランダ)
- SP順位:24,得点:49.86
- 楽曲:レ・ミゼラブル
キャー、素敵!! ジャンプでいくつかミスが出てしまったが、緩急のある、大きな動きで、音楽をよく表現していた。
岡部さんいわく、「一蹴り一蹴りがもう少し伸びていくと、もっと余裕が出る。今は常に急いでいるように見える。それから、空間を大きく使えるようになると、見ている側にさらに伝わる演技になるだろう」。
ユーロで彼女のフリーの演技を見ているはずなのだが、まったく記憶に残っていない(汗)。分かっていたことだけど、わたしの記憶力はまったく当てにならないなぁ。だからこの備忘録を書いてるんだけどさ。
フリー91.01、総合140.87で、どちらも自己ベスト更新。
5 アナスタシア・ガルスチャン(アルメニア)
- SP順位:20,得点:53.24
- 楽曲:ロシア民謡「2つのギター」
プロトコルを確認しなくても、ジャンプが回転不足取られてるだろうなぁと分かった。実際プロトコルを見たら、5つのジャンプに<が刺さっていた(泣)。
着氷のとき、足首というかエッジが揺れるんだよね。あれが自然にすーっと流れるようになると、加点がもらえるようになるんだろうな。
選手もジャンプに気を取られて、音楽を表現するまで気が回ってない感じ。回転不足、あれだけとられれば、どうしても気になっちゃうよねぇ。
岡部さんが、「直せるから大丈夫」と言っているので、今はつらい時期だと思うけど、諦めずにジャンプの矯正に取り組んでほしい。
フリー82.83、総合136.07。
6 アンナ・フニチェンコワ(ウクライナ)
この音楽を聴くと、アボちゃんの傑作プロを思い出す。
ユーロで演技を見ているはずなのだが、まったく記憶に残っていない、その2(汗)。
プログラムの序盤に、リボンがほどけてしまい、壁の外にぽいっと捨てた。氷上に落ちてたら、そこを避けるために気を配る必要が出てしまったので、ナイス判断だったと思う。
体がもっと上下に動くようになるといいなーとか、足首硬そうとか、改善点はいろいろ思いつくけど、ヨーロッパのスケーターらしい、優雅さ、上品さがあって、素敵だった。
フリー100.16、総合154.02でSPもFSも自己ベスト更新。初出場なのにすごいわー。
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●第2グループ
7 アレーヌ・シャルトラン(カナダ)
- SP順位:17,得点:55.67
- 楽曲:映画「風と共に去りぬ」より
すごく気持ちのいい滑りだった。リズム感がいいというのか音楽との調和性があるというのか、何と言えばいいのか分からないが、本当に心地よいんだよなー。スピードもすごく出ていたように感じた。
緩急の付け方とか間合いの取り方とか、すごく素敵だったと思う!ドラマティックな音楽をみごとに表現していた。曲想が変わると、動きもガラッと変わるもんな。
これでジャンプのミスがなければ…(泣)。3Fにeが、そして4つのジャンプに<が付いていた。
キスクラでアレーヌ泣きそう。家族が応援に来てるって話だし、無念だろうなぁ…。
フリー102.15、総合157.82。
8 ニコル・ライチョヴァー(スロバキア)
- SP順位:15,得点:56.56
- 楽曲:ドクトル・ジバゴ
NY生まれのアメリカ育ちだから、もう母国開催みたいなもんよね。
最初の3Lzがダブルになった以外は全部クリーンに降りていた。
ボディームーブメントが音楽にぴったり寄り添っていて、素敵だったわ〜。
終わった後、ライチョヴァーさんも感極まっているようだった。選手のこんな幸せそうな顔が見られると、本当に嬉しい。
フリー116.49、総合173.05で、総合得点は自己ベスト更新。
9 エイミー・リン(台湾)
- SP順位:14,得点:57.50
- 楽曲:「ブエノスアイレスのマリア」より 私はマリア
元アメリカ所属の選手だから、彼女も母国開催みたいなもんだよね。
びゅんびゅんかっとばしていた。ジャンプでの2度の転倒が、前から叩きつけられる感じで、すごく痛そうだった。他にもジャンプにミスが出てしまい、得点は伸びなかった。
「中盤のステップシークエンス、ほんとかっこいい〜」と、目をハートマークにして見ていたのだが、岡部さんいわく、ステップがきちんきちんと踏めていないところがあるらしい。「力が入りすぎているかも」とのこと。
ところどころあらっぽいんだけど、そこが洗練されてくると、すごく素敵なスケーターになりそう。四大陸のときも思ったけど、将来がすごく楽しみ〜☆
フリー89.05、総合146.55。
10 チェ・ダビン(韓国)
- SP順位:16,得点:56.02
- 楽曲:レ・ミゼラブル
前半にコンボがなかったので、「大丈夫?」と心配して見守っていたのだが、後半にさらっと3Lz+3T+2Tを跳んできた(3Tに<が刺さっちゃったけど)。すごーい。
今のところ2回跳ぶトリプルジャンプはルッツとトーループなのだが、せっかくLzとFのエッジをクリーンに跳べるんだから、ルッツとフリップにすればいいんじゃないかなぁ。
フリー103.90、総合159.92。
11 アンジェリーナ・クチヴァルスカ(ラトビア)
- SP順位:18,得点:54.78
- 楽曲:ロクサーヌのタンゴ,ロミオとジュリエット
得点源の3Lzが2本とも入らなかったのは痛かったが、ボディームーブメントはキレがあって、大きく動けていた。メリハリのついた、ビシッバシッという振付が音楽にハマっていて小気味よかった。
とはいえ、来季は、もそっと普通の編曲でお願いしたい。フレーズ無視だったり、関連性のない曲をつなげたりされると、プログラムに集中しにくいんだよ〜。
フリー104.21、総合158.99。
12 ロベルタ・ロデギエーロ(イタリア)
- SP順位:13,得点:57.90
- 楽曲:エビータ
冒頭の部分でつまづいてしまう。岡部さんから「緊張しているようだ」との指摘が。緊張が原因なのか、ジャンプのミスが続いてしまった。ボディームーブメントはいつも通り素敵だったんだけどなぁ。
フリー100.51、総合158.41。
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- SP順位:10,得点:65.74
- 楽曲:映画「華麗なるギャツビー」より
着氷で乱れたジャンプが少しあったが、今できることを全てやりきった演技だったのではなかろうか。
プロトコルを見たら、3F!、3Lz<、3Lo<と表記されていた。でもクリーンに着氷できたジャンプは、軸がまっすぐで、良いジャンプだったと思う。
代替出場で準備期間が短かったのに、よく頑張った。場内も大喜び。
フリー120.91、総合186.65。
14 浅田真央(日本)
- SP順位:9,得点:65.87
- 楽曲:蝶々夫人
2Lzにeが付いてしまったり、3A<、3F+3Lo<、2A+3T<だったりしたけど、「そんな細けえことはどうでもいいんだよ!!!」と言いたくなる演技で、岡部さんが言うように、あっという間に終わってしまった。
この清冽かつゴージャスな滑りを見よ。こんなにゆったり滑っているのにスピードはめっちゃ出てるんだぜ。
まさに「大人の滑り」。スケーティングの女神と言えばコストナーさんだが、真央ちゃんもそう!! 日本が誇るスケーティングの女神☆☆☆
全部出し尽くしたんだろう。演技が終わった後、力尽きたように氷上に座り込んでいた。そのとき、胸元が大きく開いた衣装から、谷間がチラ見えして、「ギャー!!胸が!! 危険!! 見えちゃう!!」と焦り、感動がちょっと吹っ飛んでしまった(爆)。
フリー134.43、総合200.30でSB。200点超え!
- SP順位:12,得点:61.63
- 楽曲:映画「愛のイエントル」より
ステップシークエンスが本当に素敵だった。音を細かくとらえて繊細かつ優美な動きで表現していた。音楽のとらえ方がすばらしい〜。
ジャンプは3Fの転倒を除けば、ほぼクリーンに降りていたけど、真央ちゃんの直後に見ると、ジャンプの着氷のとき、足首の硬さがちょっと気になった。
キスクラの両脇のおじさまたち(オーサーとウィルソン)ったら、彼女のことがかわいくて仕方ないという感じ(笑)。トゥルちゃん、めっちゃ愛らしいもんな〜。
フリー121.99、総合183.62で、SPもFSも自己ベスト更新。初出場なのにすごいわ〜(その2)。
16 本郷理華(日本)
- SP順位:7,得点:69.89
- 楽曲:リバーダンス
最初から笑顔で滑っていた。さほど画質の良くないライストでも分かるくらい。中盤のステップシークエンス以降は笑顔全開だった。
エネルギッシュでダイナミックな滑り。ずっとずっと、こういうリバーダンスが見たかったんだよーーううう!! ありがとう、理華ちゃん!!
後半のコリオでは、場内の盛り上がりが最高潮に達していた。岡部さんも称賛の嵐。
ジャンプは最後の2A+2T<<でステップアウトしたのがなー、もったいなかった。あと、冒頭の3F+3Tもセカンドに<が刺さっちゃってる。でも、3Lzには、eも!も付かなかったよ!
フリー129.26、総合199.15で総合得点は自己ベスト更新。ああ、もう少しで200点だ!! フリーもあとちょっとで中国杯(2015年)のPBを超えられたんだけどな〜。惜しい!!
17 ジジュン・リ(中国)
- SP順位:11,得点:65.39
- 楽曲:映画「アーティスト」より
千鶴さんによると、一か月ほどフランク・キャロルコーチのところで練習していたそうだ。グレイシーと一緒に練習して、刺激を受けたとのこと。
よーうやくガス欠にならないフリーを見ることができた。実況陣も、キャロルコーチのところで練習した成果が出たようだと喜んでいた。
でも、選手本人は不満げな顔。インタビューを聞くと、練習ではもっと良い演技ができてるみたい。来季は練習通りの演技が本番でできるといいね。
フリー119.13、総合184.52で、総合得点は自己ベスト更新。
18 ガブリエル・デールマン(カナダ)
- SP順位:8,得点:67.38
- 楽曲:Tema de Maria (from "Maria del Buenos Aires") , Yo Soy Maria
スピードに乗って、シャープでクリアーな滑りを見せてくれた。切れ味のいい演技。
軸が曲がったジャンプがいくつかあったんだけど、お手付きに抑えて、転倒はしなかった。冒頭の3T+3Tは、GOE加点が2と3しかない。すげー。
フリー128.30、総合195.68で、SPもFSも自己ベスト更新。すばらしい〜!!選手本人も感極まって涙ぐんでる〜。よかったね〜。
良い演技が続いています☆ 第3グループが終わって、トップは真央ちゃん。
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●第4グループ
19 エレーナ・ラジオノワ(ロシア)
- SP順位:5,得点:71.70
- 楽曲:タイタニック
淡い緑の新衣装だが、オシャレかと聞かれると、ちと微妙な感じ。まぁユーロのときの黒レースも、正直わたしは水商売の女っぽくてイヤだったのだが、「素敵☆」って言ってる人もいたしなー。わたしのセンスなんて、記憶力並みに当てにならんし。
着氷がこらえるジャンプもいくつかあったんだけど、流れは途切れさせないから、GOE減点にはなったジャンプは3Lzだけ。しかもその減点も-0.30だけ。
スピンとステップは全てレベル4。腕が大きくしなって、素敵なムーブメントになっていた。
フリー138.11、総合209.81。現時点で総合1位。
20 エフゲニア・メドヴェージェワ(ロシア)
- SP順位:3,得点:73.76
- 楽曲:映画「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」より
ロシア勢鬼門の地でパーフェクト!!! すげーーー!!!
素人目にも、各要素の質が非常に高かったので、GOE加点モリモリだろうなーと思って、プロトコルを見たら、実際モリモリだった。0が1個しかない。2が圧倒的に多い。そしてもちろんスピンとステップは全てレベル4。
ボディームーブメントがさらにかっこよくなっていて、はっと目を引くようなものになっていた。16歳でこのスケーティングの伸びはすごいわ〜。
フリー150.10、総合223.86で、どちらとも自己ベスト更新。
フリーは150点超え!! な、なんと、バンクーバー五輪のヨナちゃんのフリー最高得点を更新!! 現時点で当然総合1位。
21 宮原知子(日本)
- SP順位:6,得点:70.72
- 楽曲:ため息
今できることを全力でやり切った演技だった。この大舞台でいつも通りミスなく演じられるってすごすぎる。繊細で美しいだけじゃなくて力強さが出てきた気がする。
ジャンプの回転やエッジ、大丈夫かなと心配だったが、フリーは大丈夫だった。プロトコルは、GOEマイナスが1つもない、クリーンな出来栄え。特に最後のレイバックスピンは、「GOE+3以外考えられない」という岡部さんの言葉通り、全てのジャッジが+3を付けていた。
場内スタオベ。
岡部さんによると、「シーズンに入る前に、濱田コーチから『この曲で滑ります。聴いてください』と、音源が送られてきて、『素敵な曲だけど、滑りこなすのは難しそう。大丈夫かな』と思ったが、最終的には見事にものにした」と、岡部さんがしみじみほめていたのが印象的だった。
最後に、岡部さんが応援の気持ちを込めて、「ジャンプがもう少し高くなるといい」と話していた。うん、そうだね。あとはそこだけだ。
フリー139.89、総合210.61。現時点で2位。
22 アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)
- SP順位:2,得点:73.98
- 楽曲:シェヘラザード
やっと…やーっと、パーフェクトのシェヘラザードを見ることができたぜ!! すっっっばらしかった!! つなぎに入っているアラビア風の腕のポーズが超クール☆
場内スタオベ。ポゴさんが喜びを爆発させている!!ガッツポーズ連発。アラビア風のお辞儀を何度もしてた。こんなに嬉しそうなポゴさん初めて!!よかったねえええ。
キスクラで、いつもクールなコーチがニコニコしてる〜。
プロトコルを確認したら、3F!でGOE0.00を除くと全てプラス評価。スピンとステップは全てレベル4。
フリー139.71、総合213.69。現時点で2位。
得点が発表されたら、ポゴさんが、やや浮かない表情に。あれ、思ったより得点出なかったのかな? 確かに、今季チャレンジャーシリーズの大会で出したSBよりちょっと低いんだよね。
- SP順位:1,得点:76.43
- 楽曲:火の鳥
ちょーっと動きが硬かったかなぁ。ジャンプが絶好調のときと比べると、流れなかった気がする。3Lz+3Tで転倒、2Lz、3F!など、ジャンプのミスがいくつか出てしまった。表彰台を競う上で、他の選手はクリーンな演技をする中、ミスが複数あるというのは…厳しい…(涙)。
スピンとステップは全てレベル4だし、けして悪い演技ではなかったんだけど…なあああああ(ため息)。
鳥っぽいお辞儀をやめてしまった。えー、あれ、かわいくて好きだったのに。
キスクラで、グレイシーがお客さんを意識して、笑顔を見せようとするんだけど、彼女のこんなかげろうのような笑顔、見とうなかった…(泣)。
フリー134.86、総合211.29。総合得点は自己ベスト更新。現時点で3位。
24 アシュリー・ワグナー(アメリカ)
- SP順位:4,得点:73.16
- 楽曲:映画「ムーラン・ルージュ」より
めっちゃドキドキしながら演技を見ていたのだが、途中でライストが止まってしまい、「ギャーーーーー!!!!(ムンクの叫び)」となった(泣)。
その後、フジの放送で見ることができたけども、ライブで見たかったよーーーううう!!!(滂沱の涙)
エレメンツを終えるごとに場内がどんどん盛り上がっていき、演技が終わるやいなや、観客総立ち。喜びのあまり顔を両手で覆うアシュリーを見て、こちらももらい泣きである。
細かいことを言えば、最後のスピンで少しバランス崩してしまったし、他にもジャンプでちょこちょこミスがあった。プロトコルを確認したら、スピンとステップは全てレベル4だったが、3F+3T<、3F<と、GOEで加点されない要素もあった(3Lzに!が付いてしまった)。
まぁでも、そんなことは、この素晴らしい演技の前ではどうでもよくなる。
フリー142.23、総合215.39で、SPもFSも自己ベスト更新!! 総合2位!!
場内は優勝したかのような喜びよう。ああああアシュリー、本当におめでとう!!!(感涙)
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女子シングルの総合順位は下記のとおり。ここでは24位まで。総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。
- Evgenia MEDVEDEVA RUS 223.86 3 1
- Ashley WAGNER USA 215.39 4 2
- Anna POGORILAYA RUS 213.69 2 4
- Gracie GOLD USA 211.29 1 6
- Satoko MIYAHARA JPN 210.61 6 3
- Elena RADIONOVA RUS 209.81 5 5
- Mao ASADA JPN 200.30 9 7
- Rika HONGO JPN 199.15 7 8
- Gabrielle DALEMAN CAN 195.68 8 9
- Mirai NAGASU USA 186.65 10 11
- Zijun LI CHN 184.52 11 12
- Elizabet TURSYNBAEVA KAZ 183.62 12 10
- Nicole RAJICOVA SVK 173.05 15 13
- Da Bin CHOI KOR 159.92 16 15
- Angelina KUCHVALSKA LAT 158.99 18 14
- Roberta RODEGHIERO ITA 158.41 13 19
- Alaine CHARTRAND CAN 157.82 17 17
- So Youn PARK KOR 154.24 22 18
- Anna KHNYCHENKOVA UKR 154.02 19 20
- Viveca LINDFORS FIN 152.93 23 16
- Amy LIN TPE 146.55 14 22
- Niki WORIES NED 140.87 24 21
- Ziquan ZHAO CHN 139.67 21 23
- Anastasia GALUSTYAN ARM 136.07 20 24
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◆来季の枠
- 3枠:ロシア、アメリカ、日本
- 2枠:カナダ、中国
フランスと韓国は1枠に減ってしまった…。残念なり。
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◆総評
メドちゃんは、シニアデビューのシーズンに三冠を成し遂げるなんて、ほんとすごい。おめでとう!!
そして、フジのインタビューで、セーラームーンの主題歌の歌詞を暗唱してみせ、日本のお茶の間の度肝を抜いた(爆)。いやー、日本のアニメ好きとは聞いてたけど、ガチでアニオタなんだな(笑)。
2位のアシュリーは24歳にして、ついにワールドメダリスト!! 彼女が16歳でシニアデビューしたときから、ずっと見守ってきたので、感慨無量である。おめでとう!!
2006年大会以来、10年ぶりのアメリカ選手のメダル獲得なのだそうだ。アメリカは途切れなく素敵な選手を輩出しているので、そんなにメダル取ってなかったかと意外に感じた。
3位のポゴさんは、波あり谷ありのシーズンで大変だったけど、一番大事な大会で最高の演技を成し遂げ、メダル獲得! インタビューでは常になく感情をあらわに喜んでいて、こちらまで幸せな気持ちになった。おめでとう!!
4位のグレイシーは…優勝の可能性も大ありだっただけに、残念無念である(泣)。岡部さんも指摘してたけど、試合でなかなか2本そろえられないんだよなー。でも、「もうちょっとの女の子」と呼ばれていたアシュリーが、不断の努力と忍耐の末にワールドメダリストになったように、グレイシーも諦めずに挑戦を続けてほしい。SPとFS、クリーンに滑ればオリンピックチャンピオンになりうる器なんだから。
5位の宮原さんは、シーズンを経るごとに素晴らしさが増し増していて、もう何も言うことがない。この鉄壁の安定感はそのままに、ジャンプの高さを上げていってもらえれば。
6位のラジオノワさんは、どんどん背が伸びて、ジャンプの調整に苦労していると、インタビューでも話していた。怪我に気をつけて、この難しい時期を乗り切ってほしい。女優っぷりが板についてきたので、来季はコミカルな小芝居プロなんてどうだろう。
7位の真央ちゃんは、トップ選手の中で見ても、別格の滑りだった。ステップとコリオの素晴らしさときたら。くり返し延々と眺めていたい。平昌を目指してくれるそうなので、あと2シーズン、彼女の競技プロが見られるかと思うと、ただただ幸せである。ありがとう、ありがとう。
8位の理華ちゃんは、去年の6位より順位を落としてしまったけれど、スケーターとしては間違いなくレベルアップしていると思う。女子選手離れしたスケールのデカさを感じるので、そこを生かしたプログラムを来季もまた見せてほしい。
いやー、それにしても、今大会は女子だけでなく、どの種目もレベルが上がったと感じた大会だった。女子だけで見ても、昨季のワールドでは、優勝したトゥクタミちゃんだけが200点超えだったのに、今季は7人もいるんだよ! 凄すぎ!!