JGPサン・ジェルヴェ2016 女子FS

JGPジェルヴェ2016

JGPサン・ジェルヴェ2016 リザルト
ジュニアのGPシリーズ第1戦。女子FSは、現地時間2016年8月26日（金）に行われた。
結果は追っていたものの、演技はまだ見ていなかったので、第2戦終了後、

にて、最終グループ6人の演技を見ようとしたのだが、男子SP同様、映像と音声がズレていた…（泣）。個人ごとの動画は大丈夫だったので、そちらで見ることに。滑走順に演技の感想を書いていきます。

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19 エミ・ペルトネン（フィンランド）

ジャンプでは、シングルやダブルになってしまったり、転倒があったりもしたが、冒頭の3Tは美しかった〜。GOEで加点が1.50も付いている。
ステップでちょっとつまづいてしまった。全体的に、もっと体が大きく、自在に動かせるようになるといいなと感じたが、切なく美しい旋律に、彼女の持つ雰囲気がマッチしていると思う。
フリー96.59、総合150.00で、SP同様、FSも自己ベスト更新！

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20 Ye Lim KIM イェリム・キム（韓国）

冒頭の3Lz+3Lo<<+2Lo<<は、回転不足を取られているものの、やはり3Lz+3Loには、「おお〜！」と思わせられる。3Lz+3T<や3Loをプログラムに組み込んでいることからも、3Lzと3Loが得意なんだろうな。
女性ボーカルが情熱的に歌っている曲なのだが、イェリムさんは、無表情に淡々と滑っているので、音楽との乖離っぷりが…（汗）。音楽がBGMと化している…（ため息）。
フリー102.68、総合157.79。

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21 Alexia PAGANINI アレクサ・パガニーニ（アメリカ）

ジャンプで転倒が2回あったが、それよりスケーティングがこいでる感じなのが気になった。腕の使い方は、しなやかでキレイだと思う。
優雅で上品な雰囲気を持つ選手なので、所作がもっと洗練されてくると、プログラムがぐっと引き立つのではなかろうか。
フリー96.95、総合149.87。現時点で総合3位。

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22 坂本花織（日本）

昨季からの持ち越しプログラム。だから余計に上達したのがよくわかる。
……何なんだろう、この気持ちよさは。彼女の演技を見ていると、すごく気持ちいいんですよ。すっきり爽快な気分になる。「ジャンプが豪快だから？ スピンの軸がまっすぐだから？」などと考えていて、行き着いた答えが、「動きがシャープでクリアーだから」。これまでの選手とは明らかに違う動きだったもんなぁ。
3Lzに!が付き、後半の3Loと2A+3Tがステップアウト。最後のスピンの時間が足りずに尺足らずになってしまったのが残念と言えば残念だったが、全体的に言えば、とても良い演技だった。
フリー114.74、総合178.86で、SP同様、FSも自己ベスト更新！

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23 新田谷凜（日本）

今季はSPもFSもアッコさんが振り付けてるんだよねー。見るのを楽しみにしていた。
丁寧に滑っていて、よかったと思うのだが、もそっと緩急がほしい。ずっと一本調子な感じがしちゃうんだよなー。音楽の変化を明確に表現できれば、もっと素敵なプログラムになるはず。
2Aがすっぽ抜けて、ノーバリューになってしまったけど、プロトコルにGOEに1つもマイナスが付いてないんですよ。すばらしい。
フリー114.07、総合175.01で、SP同様、FSも自己ベスト更新！

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24 Alina ZAGITOVA アリナ・ザギトワ（ロシア）

バレリーナのチュチュみたいな赤の衣装。メドさんのお下がりらしい。
…つ、ついに、7本すべてのジャンプを後半に入れるプログラムが登場！ それをまたほぼクリーンにジャンプを下りるんだからなー、タノりまくりながら。GOEで減点されてるのは、3S<だけときた。う〜ん、すごい。
音楽表現は、まだ薄い感じだけど、3Lz+3Lo込みの高難度プロなので、仕方ないか。ま、シーズンが進むにつれ、濃くなっていくだろう。
フリー126.30、総合194.37で、総合1位。優勝おめでとう！

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◆総合順位
女子シングルの総合順位は下記のとおり。総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。

  1. Alina ZAGITOVA RUS 194.37 1 1
  2. Kaori SAKAMOTO JPN 178.86 2 2
  3. Rin NITAYA JPN 175.01 3 3
  4. Ye Lim KIM KOR 157.79 4 4
  5. Emmi PELTONEN FIN 150.00 5 6
  6. Alexia PAGANINI USA 149.87 6 5
  7. Julie FROETSCHER FRA 134.35 9 7
  8. Aiza MAMBEKOVA KAZ 124.15 10 9
  9. Olivia GRAN CAN 121.50 13 8
  10. Alizee CROZET FRA 120.18 7 10
  11. Cassandra JOHANSSON SWE 114.34 8 12
  12. Kristina ISAEV GER 108.69 12 13
  13. Kristen SPOURS GBR 107.39 16 11
  14. Pauline WANNER FRA 103.55 11 16
  15. Federica MAGNIFICO SUI 98.06 18 14
  16. Charlotte VANDERSARREN BEL 97.34 14 17
  17. Thita LAMSAM THA 96.89 17 15
  18. Maisy Hiu Ching MA HKG 93.98 15 19
  19. Ellen YU NOR 85.12 21 18
  20. Tania MARGARIDO AND 81.34 20 20
  21. Alina SUPONENKO BLR 80.89 19 21
  22. Elisa TSUJI INA 65.50 24 22
  23. Veronika SHEVELEVA KAZ 65.29 22 23

WD Zeynep Dilruba SANOGLU TUR
WD Anzelika KLUJEVA LAT
WD Anna TARUSINA RUS

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◆総評
優勝のザギトワさんは、後半にジャンプ7つ全て跳ぶという難行にトライ中。現時点で破綻なく滑り切ってるもんなぁ。ほんと、おそろしあ〜。
2位の花織ちゃんと3位の新田谷さんは、SPもFSも自己ベスト更新！ 素晴らしいわ〜。しかもミスがあった上でのPB更新ですからね。2人も、次に演技が見られるのが待ち遠しい。
JGP第1戦、第2戦を終えて、女子は早くもロシアVS日本の様相を呈してきた。ま、昨季もそうだったけど。