JGPリュブリャナ杯2016 アイスダンスFD

JGPリュブリャナ杯2016 リザルト
ジュニアのGPシリーズ第5戦。アイスダンスのFDは、現地時間2016年9月24日（土）に行われた。

• 2016 ISU Junior Grand Prix - Ljubljana - Free Dance - YouTube

で、後半2グループの演技を見た。その中で、特に印象に残った組の演技について、感想を書いている。
日本語表記で、「名字が難しすぎて無理！」と判断した場合は、ファーストネームで表記している。

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●第2グループ
7 Maria GOLUBTSOVA / Kirill BELOBROV ゴルブツォワ＆ベロブロフ（ウクライナ）

• SD順位：7，得点：46.42
• 楽曲：Crimson Wing (soundtrack) by Andy Brown

昨季、シニアの国内選手権3位、ユースオリンピック7位、世界ジュニア18位。
女性のスカートがふわ〜っと広がるさまが、とっても素敵☆
ゆったりした、大きな動きが、曲想に合っていた。特に、中盤のコレオスピンが、が、音楽にピッタリだし、独創的な振付で印象に残った。
フリー70.60、総合117.02で、SD同様、FSも自己ベスト更新！

8 Sarah Marine ROUFFANCHE / Geoffrey BRISSAUD サラ・マリーヌ＆ジョフリー（フランス）

• SD順位：6，得点：47.70
• 楽曲：
  • Beethoven's Last Night by Tranissiberian Orchestra
  • Chopin Nocturne performed by David Garrett
  • Toccata performed by David Garrett
  • Beethoven Scherzo performed by David Garrett

目まぐるしく曲が変わっていくのだが、違和感なくつながれていたと思う。スピードに乗って、ドラマティックに終盤まで駆け抜けていったのだが、勢い余って最後のポーズが流れてしまった。そのためか、コレオスピンがノーバリューに。
粗っぽさを感じる部分もあったが、全体的に勢いがあってよかった。
フリー68.78、総合116.48。
第2グループが終わった時点で、総合1位は、ゴルブツォワ＆ベロブロフ（ウクライナ）。

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●第3グループ
9 Natacha LAGOUGE / Corentin RAHIER ラグージュ＆ライエ（フランス）

• SD順位：4，得点：51.06
• 楽曲：
  • Goodbye Lenin (soundtrack) by Yann Tiersen
  • Father and Mother (from Goodbye Lenin soundtrack) by Yann Tiersen
  • The Deutschmark is coming Goodbye Lenin (soundtrack) by Yann Tiersen
  • Preparations for the Last TV Show Goodbye Lenin (soundtrack) by Yann Tiersen

前半は静かな曲想、後半はテンポアップした、にぎやかな曲想を演じ分けていた。滑らかに動けていてよかったと思う。
フリー76.64、総合127.70で、どちらもSBおよび自己ベスト更新！ 現時点で総合1位。

10 Ashlynne STAIRS / Lee ROYER ステアーズ＆ロイヤー（カナダ）

• SD順位：5，得点：50.52
• 楽曲：
  • Something In the Way She Moves by The Beatles
  • Here Comes the Sun by The Beatles

ヒッピー風の衣装がかわいい☆ 楽しそうに生き生きと滑っていて、好感が持てる。
フリー73.62、総合124.14で、SD同様、FDもSBおよび自己ベスト更新！ 現時点で総合2位。

11 Sofia POLISHCHUK / Alexander VAKHNOV ポリシュチュク＆ヴァクノフ（ロシア）

• SD順位：3，得点：55.60
• 楽曲：Romeo and Juliet (soundtrack) by Abel Korzeniowski

……いや〜、素敵だったわ〜（ため息）。最初から最後まで、甘酸っぱい乙女モードの胸キュンキュンで眺めていた。
ジャッジが誰一人マイナスを付けていないだけでなく、0もない。全て1以上の評価。
これまで、全カテゴリでいろんなロミジュリを見てきたけど、今のところ、このプログラムが一番好きかもしれない。大好きだーーー！！！！
フリー89.16、総合144.76で、どちらもSBおよび自己ベスト更新！ 現時点で総合1位。

12 Anastasia SKOPTCOVA / Kirill ALESHIN スコプツォワ＆アリョーシン（ロシア）

• SD順位：2，得点：56.80。
• 楽曲：O Mar E Tu (Dueto com George Dalaras) by Dulce Pontes

大人かっこいいプロ。SDでは、男性が若くて女性が大人っぽいな〜と感じたが、FDでは、同じくらいの年齢に見えた。
誰一人ジャッジがマイナスを付けていない。全エレメンツがGOEプラス。
最後のコレオリフトは回転がぎこちなく感じたけど、ジャッジは誰も減点してないから、あれでよかったってことなんだな。
フリー86.98、総合143.78。現時点で総合2位。

13 Lorraine MCNAMARA / Quinn CARPENTER マクナマラ＆カーペンター（アメリカ）

• SD順位：1，得点：62.60
• 楽曲：
  • Thunder Struck performed by David Garrett
  • Nothing Else Matters performed by David Garrett
  • Rock Prelude performed by David Garrett

冒頭のSTw1で、女性がセカンドでバランスを崩してしまった。
…う〜ん、やっぱり調子が悪いのかな？ ツイズル以外はクリーンな演技だったと思うのだが、本人比で考えると、音楽との調和とかユニゾンの一体感とかがイマイチな感じ。
フリー86.02、総合148.62。PCSは、ダントツでトップなのだが、TESは5位。FDは3位だが、SDの点差で逃げ切り。総合1位に決定。

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◆総合順位
アイスダンスの総合順位は下記のとおり。総合順位、名前、国名、得点、SD順位、FD順位の順に記されている。

1. Lorraine MCNAMARA / Quinn CARPENTER USA 148.62 1 3
2. Sofia POLISHCHUK / Alexander VAKHNOV RUS 144.76 3 1
3. Anastasia SKOPTCOVA / Kirill ALESHIN RUS 143.78 2 2
4. Natacha LAGOUGE / Corentin RAHIER FRA 127.70 4 4
5. Ashlynne STAIRS / Lee ROYER CAN 124.14 5 5
6. Maria GOLUBTSOVA / Kirill BELOBROV UKR 117.02 7 6
7. Sarah Marine ROUFFANCHE / Geoffrey BRISSAUD FRA 116.48 6 7
8. Leticia MARSH / Anton SPIRIDONOV GBR 102.92 8 8
9. Sarah Michelle KNISPEL / Maximilian VOIGTLAENDER GER 90.68 9 10
10. Elizaveta ORLOVA / Stephano Valentino SCHUSTER AUT 86.56 13 9
11. Elvira NIKOLOVA / Ricards EVELINS BUL 85.28 10 11
12. Ashley KLOTZ / Ilias FOURATI HUN 81.00 11 13
13. Marie Louise LEUPOLD / Christof Michael STEGER SUI 78.72 12 12
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◆総評
マク＆カーが優勝。しかし、FDは3位という衝撃の結果であった。体調が悪いか、あるいは怪我をしているのかもしれない。これでJGPファイナル出場が決まったので、ファイナルでは元気な姿を見せてほしい。
2位のポリ＆ヴァクのFDは、JGPサン・ジェルヴェで初めて見たときから「素敵☆☆」と目をハートマークにしていたのだが、今大会で「このプログラム大大大好き！！」と確信した。また見たいけど、ファイナル進出は難しそうなので（3位＆2位）、もうチャンスないかもなぁ。世界ジュニアの3枠目に入り込めるといいのだが。
3位のスコ＆アリョも、クリーンな演技で、素晴らしかった。ロシアはJGP表彰台レベルのカップルが何組もいるので、国内の戦いがほんと過酷だよね…。素敵なカップルだらけだもんなぁ…。
今大会は、どのカテゴリもライストや動画の状態が良好でありがたかった。あと残り2戦も、この調子でお願いしたい。

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◆JGPファイナル確定者
さて、今大会の結果を受けて、JGPファイナル進出が確定した選手は、下記の通り。

• マクナマラ＆カーペンター（アメリカ）
  • 第2戦 チェコスケート 優勝
  • 第5戦 リュブリャナ杯 優勝

ファイナル出場は2度目で、昨季は優勝している。さて、二連覇なるか。