GPスケートアメリカ2016 アイスダンスSD

GPスケートアメリカ2016 リザルト
GPシリーズ第1戦のアイスダンスSDは、現地時間2016年10月22日(土)に行われた。
今季から、GPシリーズの滑走順が、抽選で決められることになった。

上記のライストで、全組の演技を見た。滑走順に感想を書いている。
それと、プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:好きだ! また見たい!
  • ○:よかった。
  • △:う〜ん、イマイチ。
  • ×:できれば変えてほしい…。
  • ?:まだ何とも判断が付きかねる。
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●第1グループ
1 マイア・シブタニ / アレックス・シブタニアメリカ)

  • 楽曲:
  • プログラム:◎

昨季、全米優勝、四大陸優勝、ワールド2位。
女性の衣装が黒のパンツルック。ステキだけど、男性はネクタイなしの黒スーツなんだよね。どういうシチュエーションなんだろう。
最初の動きでもう一気に引きつけられるくらいかっこいい。二人の一体感がすごい。ツイズルがすでにパーフェクト。
もともと兄妹カップルの強みで、ユニゾンが素晴らしい組だったが、それがさらにバージョンアップしており、どうかしてるんじゃないかと思うほどそろっていた。シンクロ(水泳)のロシア・デュエットみたい。
73.04。

2 ユラ・ミン / アレクサンダー・ガメリン(韓国)

  • 楽曲:
    • Blues: Your Heart is as Black as Night
    • Hip Hop: I Am the Bet x Bang Bang Bang by 2NE1 & Big Bang
  • プログラム:〇

昨季、国内選手権2位、四大陸8位。バイオを見るに、組んでから今季が2シーズン目。
ガンガン攻めてる印象の演技だった。粗っぽいといえば粗っぽいのだが、若いカップルの勢いは買いたい。キレと力強さがある。
56.25で、自己ベスト更新!

3 村元 哉中 / クリス・リード(日本)

ツイズルの回転がクリアーじゃないように見えたので、心配になったが、やはりGOEで減点されていた。
昨季より、ディープエッジで滑れてるような気がする。
56.19。先月行われたUSクラシックでは61.10だったんだけどなぁ(泣)。

4 アリサ・アガフォノワ / アルペル・ウチャル(トルコ)

  • 楽曲:
    • Blues: Why Don't You Do Right performed by Amy Irving
    • Jive: Straight To Number One by Touch & Go
  • プログラム:〇

昨季、ユーロ12位、ワールド21位。
女性が171cmと長身なので、迫力がある。ツイズルがきれいだった。
58.98で、自己ベスト更新!

5 エレーナ・イリニフ / ルスラン・ジガンシン(ロシア)

  • 楽曲:○

昨季、GP中国杯3位、国内選手権4位
冒頭のカーブリフトで、女性の顔がめっちゃ迫力あった。二人の距離が近く、曲想が変わってからの弾けっぷりと勢いとスピードとキレがすごい。
66.60。

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●第2グループ
6 シャルレーヌ・ギニャール / マルコ・ファブリ(イタリア)

  • 楽曲:
    • Blues: There Are Worse Things I Could Do
    • Swing: Grease Lightning
  • プログラム:◎

昨季、国内選手権2位、ユーロ7位、ワールド10位。バイオを見て驚いたのだが、彼はベルトンさんと組んで、ノービスのとき、イタリア国内のアイスダンス・チャンピオンになっているらしい。そういや、ベルトンさんは、アイスダンスからペアへ転向したんだった。
女性のピンクのスカートが、くるくる回るたびに美しく翻るのが素敵☆
ツイズルの回転の速さとキレはすごかった。リフトは、この二人なら、もっとスムーズにやれる気がする。GOEで加点はもらえてるけど、ちょっともたついてるように見えた。曲想が変わってから、ジャッジの正面で、二人が横並びに同じ動きをする振付がかわいい。
64.79で、SB更新!

7 エカテリーナ・ボブロワ / ドミトリー・ソロビエフ(ロシア)

  • 楽曲:
  • プログラム:○

昨季、GPファイナル5位、国内選手権優勝、ユーロ3位。
女性のスカートが超ミニで、美脚をこれでもかというほど見せつける衣装(///)。
全ての動きがなめらかで、二人の距離が近い。
スウィングの曲が、イリニフ&ジガンシンと被っちゃった。しかも使用箇所も大体同じなんだよね。
68.92。

8 イザベラ・トビアス / イリヤ・トカチェンコ(イスラエル

  • 楽曲:
    • Real Life by The Weekend
    • Can't Feel My Face by The Weekend
  • プログラム:○

昨季、ユーロ10位、ワールド12位。
女性がパンツルック。
ツイズルばっちり。組んで3年目、だいぶ息が合ってきた。動きがシャープでキレがあった。
63.33で、SB更新!

9 マディソン・ハベル / ザカリー・ダナヒュー(アメリカ)

  • 楽曲:
    • Blues: Feeling Good performed by Nina Simone
    • Hip Hop Medley
  • プログラム:◎

昨季、GPファイナル6位、全米3位、四大陸4位、ワールド5位。
リフトの指差しポーズ、かっこいい! 遊び心あふれるプログラムで、特に、リフトの後、NtDiSt2の前に、男女が前後に並んでの動きや、女性が男性の顔をつかむなど、独創的かつ印象的な振付がおもしろい。
68.78で、SB更新!

10 エリアナ・ポグレビンスキー / アレックス・ブノワ(アメリカ)

昨季、全米ジュニア3位、世界ジュニア4位。
今季、シニアデビューで、今大会がGPデビュー。女性が174cm、男性が188cmの長身カップル。
プレスリーの曲なので、男性が彼に扮しているという設定なのかな。70年代のころ流行ってた、裾が広がってるパンツをはいており、サイドにひだが入っている。
Stw3のセカンドで男性がよろめいたため、GOEマイナス。また、NtMiSt2で、男女とも一瞬バランス崩したように見えた。そのせいか、-1を出したジャッジが2人いる。
58.18。

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◆SD順位
SDが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、名前、国名、得点の順に記されている。

  1. Maia SHIBUTANI / Alex SHIBUTANI USA 73.04
  2. Ekaterina BOBROVA / Dmitri SOLOVIEV RUS 68.92
  3. Madison HUBBELL / Zachary DONOHUE USA 68.78
  4. Elena ILINYKH / Ruslan ZHIGANSHIN RUS 66.60
  5. Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI ITA 64.79
  6. Isabella TOBIAS / Ilia TKACHENKO ISR 63.33
  7. Alisa AGAFONOVA / Alper UCAR TUR 58.98
  8. Elliana POGREBINSKY / Alex BENOIT USA 58.18
  9. Yura MIN / Alexander GAMELIN KOR 56.25
  10. Kana MURAMOTO / Chris REED JPN 56.19
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◆総評
ここ二か月ほど、ずっとJGPの試合を見ていたので、久々にシニアのダンスを見ると、みんなうまく見える。滑りもいいし、ユニゾンもいいし、音楽との一体感もいいので、感想を書くとなると、同じようなことしか書けなくて、自分の文章力のなさがもどかしい。
SD1位は、シブタニ兄妹アイスダンスで2位以下に4点以上の差をつけるって、すごいなぁ。しかもTES、PCSともに1位。実際、それもそうだろうなという、キレッキレの演技だった。他から頭一つ抜けた印象を受ける。
SD2位のボブロワ&ソロビエフは、さすがの滑りだったのだが、ちょ〜っと危なっかしい感じもあり、そのせいでレベルを取りこぼしてしまったのかも。
3位のハベル&ダナヒューは、2位のボブロワ&ソロビエフと、ほとんど差がない。昨季の躍進に今季も続けるか。
哉中&クリスはなんと最下位の10位。演技はとってもよかったと思うのだが、レベルを取りこぼしたため、TESが思うように伸びず、残念だった。