GPスケートカナダ2016 アイスダンスSD

GPスケートカナダ2016 リザルト
GPシリーズ第2戦のアイスダンスSDは、現地時間2016年10月28日(金)に行われた。
今季から、GPシリーズの滑走順が、抽選で決められることになった。
ライストは見られなかったので、後日、全組の演技の動画を見た。滑走順に感想を書いている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:好きだ! また見たい!
  • ○:よかった。
  • △:う〜ん、イマイチ。
  • ×:できれば変えてほしい…。
  • ?:まだ何とも判断が付きかねる。
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●第1グループ
1 マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ(アメリカ)

  • 楽曲:
    • Blues: Bad to the Bone by George Thorogood
    • Hip Hop: Uptown Funk by Bruno Mars
  • プログラム:◎
  • 動画:YouTube

昨季、GPファイナル2位、全米2位、四大陸2位、ワールド3位。
おお〜、マディソンが腹見せ衣装にレザー黒パンツ☆ セクシー!!
パターンとPSt3は、二人のフリーレッグがきっちりそろっている上に美しい。NtMiSt4は二人の動きが全て音楽にカッチリハマっており、二人のユニゾンはどうかしてると思えるほど合っている。素晴らしい!!
ジャッジが全員プラス評価を出しているのはもちろん、0が一つもない。
プログラムもセクシーかつクールで最高〜☆
76.21で、自己ベスト更新! 高得点が出た!!

2 パイパー・ギルス&ポール・ポワリエ(カナダ)

  • 楽曲:
  • プログラム:〇
  • 動画:YouTube

昨季、GPスケアメ3位、GPフランス大会2位、国内選手権2位、四大陸5位、ワールド5位。
パイパーはポニテに赤いメッシュ。ポールはヒゲ!(笑)
氷上が1970年代のダンスホールと化した(笑)。楽しい。ひたすら楽しい。カナダのお客さんも大盛り上がり。
STw4のセカンドで回転がちょいズレたが、すぐに修正していた。二人の距離がめっちゃ近い。特に下半身がそうで、こんなに近くてよく足がぶつからないなと不思議でならない。
ジャッジが全員プラス評価を出しているのはもちろん、0が一つしかない。
72.12で、自己ベスト更新!

3 アレクサンドラ・ポール&ミッチェル・イスラム(カナダ)

  • 楽曲:
    • Blues: Big Spender
    • Swing: Sing Sing Sing
  • プログラム:〇
  • 動画:YouTube

昨季、GPスケカナ6位、国内選手権4位。
イスラムくんが無精ヒゲっぽいの生やしてる! うさん臭くなってる!(笑)
PSt2は、曲想をよく表していて素敵だった。STw3の最後でちょっと男性がバランス崩した。-2を出したジャッジが一人いる。
さわやかを絵に描いたようなカップルだが、このプログラムでは別人のように、うさん臭い、くどい雰囲気を醸し出していた(笑)。ここ数シーズン、壁にぶち当たり続けている印象の二人だが、今季、その壁をぶち破れるか。
58.83で、SB更新!

4 シーユエ・ワン&シンユー・リウ(中国)

  • 楽曲:
    • Blues by Gary Moore
    • Swing
  • プログラム:〇
  • 動画:YouTube

昨季、四大陸9位、ワールド22位。
おお、パターンでレベル4が取れてる。RoLi4の時間オーバーのため、減点1。
動きにキレがあり、ブルース特有のくど〜い感じ(笑)をよく出していた。女性が、欧米人並みに表情をさまざまに作って演じられていて良かった。
キスクラにクリモワ先生が。眼鏡をかけていると、才色兼備の大学教授みたい(///)。
57.86で、自己ベスト更新!

5 アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ(イタリア)

  • 楽曲:
    • Blues: Cry For Me
    • Boogie Woogie: Choo Choo Boogie
  • プログラム:〇
  • 動画:YouTube

昨季、GPファイナル3位、国内選手権優勝、ユーロ2位、ワールド4位。
相変わらずアンナちゃんのスカートラインは完璧☆ 白ワンピに黒のドットが入ってるんだけど、その入り方がめっちゃオシャレ〜☆
大人かわいいプログラム。これまでの他の組に比べると、ブルースがあんまりくどくなかった。ムーディーでオシャレな感じ。
全ての要素でジャッジがプラス評価。0が一つもない。でもPSt1でレベルを取りこぼしたのは少々痛かった。質はとっても良かったのだが。SlLi4で、女性の足が4の字に! おお、アンナちゃん、あなたもなの?(泣) JGPでも時々見かけたが、わたしの目にはちっとも美しく映らないんだよなぁ(ため息)。レベルを取るために必要なんだろうか。
この二人はベテランなのに、いつまでたってもかわいいなぁ(///)。アンナちゃんは人妻になり、ルカはお父さんになったけど、氷上では常にラブリーでキュート。なんでこんなにかわいいんだろう。
71.08。 

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●第2グループ
6 ケイトリン・ホワイエク&ジャン=リュック・ベイカー(アメリカ)

  • 楽曲:Blues, Hip Hop
  • プログラム:◎
  • 動画:YouTube

男性が昨季に引き続き無精ヒゲ。ヒゲはないほうが男前だと思うんだけど、シニアのアイスダンサーらしいうさん臭さ(笑)を出すには、ヒゲが必要なのかも。ベイカーくん、ハンサムだけど、童顔でさわやかだから。
STw4のスピードとキレがすばらしかった。
女性が男性を支えてジャンプさせたのが、ちょっと男女逆リフトっぽくて印象に残っている。
若いカップルならではの勢いの良さやパワフルさが前面に出ていて良かった。
65.01で、SB更新!

7 テッサ・ヴァーチュー / スコット・モイヤー(カナダ)

2009-10シーズン、バンクーバー五輪優勝、2013-14シーズン、ソチ五輪2位。2014年〜2016の間、休養していた。
テッサのパンツ衣装がビミョ〜。彼女の美しさを引き立ててないと思う。紫色のリップはかっこいいのだが。
NtMiSt3は、二人が微妙に違う振付が入っているのだが、ユニゾンをばっちり感じさせるあたり、さすがという滑りだった。
全ての動きがなめらかで、全要素が流れの中に溶け込んでおり、ユニゾンと音楽との一体感が、本当に素晴らしかった。
演技が終わった後、満足そうに手をパシーンとたたき合う二人。
77.23。
こんなに高得点なのに、自己ベストでもSBでもないところが凄い。しかも、ジャッジが全ての要素にプラス評価なのは当然として、1が一つしかない。ほとんど2と3ばかり。レベル4獲得は、ツイズルとリフトだけなので、さらに伸びしろがあるんだぜ。凄すぎ。

8 ロランス・フルニエ・ボードリー&ニコライ・ソレンセン(デンマーク

  • 楽曲:
  • プログラム:〇
  • 動画:YouTube

昨季、ユーロ9位、ワールド13位。
STw3は、セカンド以降、男性の回転が少しクリーンじゃなかったような。GOEで-1を出したジャッジが二人いた。テッサとスコットの次なので、パターンのスピードがゆっくりに感じられた(でもレベル4獲得)。NtMiSt2の振付がかわいい。RoLi4がちょっと重そう。
62.63。

9 セシリア・トルン&ユッシヴィレ・パルタネン(フィンランド

  • 楽曲:Blues, Jive
  • プログラム:
  • 動画:YouTube

昨季、国内選手権優勝、ユーロ15位、ワールド18位。
バイオのSD欄にある、"Jive"って曲名? リズムの種類じゃないよね?(後でリズムの種類だと分かりました(汗))
STw4の入り方が非常に滑らかでよかった。パターンはゆっくりな感じ。NtMiSt3は、最後二人の動きがズレたように見えた。
今季のワールドは、フィンランドヘルシンキ開催なので、気合入ってるだろうな〜。がんばれ〜。
56.98で、自己ベスト更新!

10 アレクサンドラ・ステパノワ&イワン・ブキン(ロシア)

  • 楽曲:Blues, Hip Hop
  • プログラム:◎
  • 動画:YouTube

昨季、GPフランス大会3位、国内選手権3位、ユーロ5位、ワールド11位。
チョック&ベイツ同様、女性が腹見せ&パンツルック。セクシーでクールなのだが、パンツが女性の脚線美を生かしきれてない気がする。
SlLi1は、女性の決めポーズがめっちゃかっこよかったのだが、レベルを取りこぼしている。ジャッジが全員+2を出していただけにもったいなかった。
STw4は、二人の回転もポジションもピッタリ合っている。NtDiSt3は独創的は独創的な振付が入っていて素敵なのだが、ヒップホップの曲想なので、もそっとキレと力強さがほしい。
68.12。

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◆SD順位
SDが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、名前、国名、得点の順に記されている。

  1. Tessa VIRTUE / Scott MOIR CAN 77.23
  2. Madison CHOCK / Evan BATES USA 76.21
  3. Piper GILLES / Paul POIRIER CAN 72.12
  4. Anna CAPPELLINI / Luca LANOTTE ITA 71.08
  5. Alexandra STEPANOVA / Ivan BUKIN RUS 68.12
  6. Kaitlin HAWAYEK / Jean-Luc BAKER USA 65.01
  7. Laurence FOURNIER BEAUDRY / Nikolaj SORENSEN DEN 62.63
  8. Alexandra PAUL / Mitchell ISLAM CAN 58.83
  9. Shiyue WANG / Xinyu LIU CHN 57.86
  10. Cecilia TÖRN / Jussiville PARTANEN FIN
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◆総評
世界中のアイスダンスファンを歓喜させたヴァーチュー&モイヤーの復帰だったが、久々のGP戦で、さすがの演技を披露し、SD1位発進。
2位のチョック&ベイツのSDは、女豹マディソン(笑)の魅力全開のプログラム。GP初戦ながら、彼らだけTESを40点台に乗せてきた。
3位のギルス&ポワリエは、相変わらずの弾けっぷりが最高です(笑)。
4位のカッペリーニ&ラノッテは、今季もまた、自分たちに合った、素敵なプログラムを用意してくれたのだが、TESが伸びず。PCSはテッサたちに次いで2位なのだが。FDで巻き返しなるか。
5位のステパノワ&ブキンは、同じロシアのカップル、イリニフ&ジガンシンとシニツィナ&カツァラポフに追いついてきたように感じる。ロシアの国内選手権ではガチンコ勝負になりそう。