JGPファイナル2016 ペアFS
JGPファイナル2016 リザルト
ペアFSは、現地時間2016年12月10日(土)に行われた。
後日、上記の動画で全組の演技を生観戦した。滑走順に感想を書いている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。
- ◎:好きだ! また見たい!
- ○:よかった。
- △:う〜ん、イマイチ。
- ×:できれば変えてほしい…。
- ?:まだ何とも判断が付きかねる。
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●第1グループ
1 アミナ・アタハノワ / イリヤ・スピリドノフ(ロシア)
- SP順位:6,得点:56.78
- 楽曲:Singin' in the Rain by Gene Kelly
- プログラム:○
5ALi1の途中で男性が女性を支えきれず、二人とも転倒。その後、なんとか最後まで演技を続けたが、3Liも途中で下ろしてしまい、ノーバリュー。
演技後の二人を見る限り、どこか痛めた様子はないのでほっとしたが、精神的にかなりショックを受けているようだった。女性が泣いてる…。
ロシアのペアにしてはめずらしく(苦笑)、原曲をほぼそのまま使っていると思われるアレンジの「雨に唄えば」。大好きな曲なのだが、こういうショッキングなミスがあると、プログラムを楽しむどころではなくなってしまう。
とにもかくにも大事に至らなくて本当に良かった。
フリー82.72、総合139.50。
2 エカテリーナ・アレクサンドロフスカヤ / ハーリー・ウィンザー(オーストラリア)
- SP順位:5,得点:57.08
- 楽曲:W.E. (soundtrack) by Abel Korzeniowski
- プログラム:○
なぜかツイストできず、ノーバリュー。3Sの予定が男性がダブルに。3T+2T+2TはOK。スローは2本とも転倒。FCCoSp4の回転はズレた。
エレメンツを淡々とやる演技になっちゃったかなぁ。急遽出場が決まって、調整が難しかったのかも。
フリー84.28、総合141.36。
3 アレクサンドラ・ボイコワ / ドミトリー・コズロフスキー(ロシア)
- SP順位:4,得点:58.75
- 楽曲:Justification of Life by Richard Kaufman
- プログラム:○
スロー3Sの転倒やFCCoSp4の回転のズレ、PCoSp2Vでヨレヨレになってしまったりと、ミスもあったが、3Sと3T+2Tと、ジャンプは2本ともクリーンに着氷できたし、スロー3Loもきれいに決めていた。
フリー100.97、総合159.72で、どちらも自己ベスト更新!
第1グループが終わった時点で、総合1位は、アレクサンドラ・ボイコワ / ドミトリー・コズロフスキー(ロシア)。
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●第2グループ
4 アリーナ・ウスティムキナ / ニキータ・ボロディン(ロシア)
- SP順位:3,得点:59.05
- 楽曲:Aria by Balansescu Quartet
- プログラム:△
スロー3LoはOK。3Sは女性が着氷乱れて連続ジャンプにできず。2Aも女性の着氷が乱れた。スロー3Tはこらえた。リフトがちょっと怖いな〜。
プログラムの尻切れトンボな終わり方、何度見ても違和感を感じる。加えてプログラムのハイライトや見所がないんだよな〜。
フリー99.09、総合158.14。現時点で総合2位。
5 アナスタシア・ミーシナ / ウラジスラフ・ミルゾエフ(ロシア)
- SP順位:1,得点:64.73
- 楽曲:
- Attention Mesdames et Messieurs by Michel Fugain
- La vie en rose performed by Andrea Bocelli feat. Edith Piaf
- プログラム:○
3S<タノで少し減点された以外は、全ての要素でプラス評価。クリーンな演技だった。すばらしい。編曲はヘンだけど!!(笑)
なんでこの曲の組み合わせにしたのか、振付師に問い詰めたいが、それぞれの曲想の表現が深まってきているから、「まぁいっか」という気もしてきた(苦笑)。
フリー115.90、総合180.63で、SP同様、FSも自己ベスト更新!
6 アナ・ドゥシュコヴァー / マルティン・ビダージュ(チェコ)
- SP順位:2,得点:61.38
- 楽曲:
- La leyenda del beso by Raul di Blasio
- Historia de un amor by Perez Prado
- La leyenda del beso by Raul di Blasio
- プログラム:△
スロー3Sの転倒以外にも、ジャンプやツイストでミスがあったが、わたし個人としてはリフトが怖くてひやひやした。
エレメンツの入りや出に複雑な動きが組み込まれた、難しいプログラムだと思うのだが、今はまだそれがこなしきれなくて、スムーズさに欠く感じ。でも、ペアスピンの独創的で複雑なポジションはすごいなぁと感嘆させられたし、コレオの振付も曲想にマッチしていて素敵だった。
「ラ・レイエンダ・デル・ベソ」で「ある恋の物語」をサンドするという、意味不明な編曲のプログラムだが、今回、ペアスピンの前の振付で、「ある恋の物語」の曲想を表現する動きが見られ、ようやくこの曲を使う意義を少し感じられた。…にしても、曲のつなぎをもそっと自然にできなかったのか。何度聴いてもこの唐突なつなぎにはギクッとさせられるよ!(泣)
フリー106.38、総合167.76SB更新! 総合2位に決定。あ〜よかった。ハラハラしたわ〜。
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◆総合順位
FSが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。
- Anastasia MISHINA / Vladislav MIRZOEV RUS 180.63 1 1
- Anna DUSKOVA / Martin BIDAR CZE 167.76 2 2
- Aleksandra BOIKOVA / Dmitrii KOZLOVSKII RUS 159.72 4 3
- Alina USTIMKINA / Nikita VOLODIN RUS 158.14 3 4
- Ekaterina ALEXANDROVSKAYA / Harley WINDSOR AUS 141.36 5 5
- Amina ATAKHANOVA / Ilia SPIRIDONOV RUS 139.50 6 6
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◆総評
優勝はミーシナ&ミルゾエフ。盤石の強さだった。今のところ、ジュニアでは唯一安心して演技を見ていられる組である。プログラムの完成度も高いし、世界ジュニアの優勝候補筆頭ですな。
総合2位はドゥシュコヴァー&ビダージュ。FSではTESもPCSもミーシナ&ミルゾエフに差をつけられた。プログラムの完成度の違いを考えると致し方ないが、現時点で、彼らに勝てる可能性のある唯一の組なので、世界ジュニアに向けてさらにブラッシュアップさせてほしい。
3位はボイコワ&コズロフスキー。14歳と16歳の若いペアなので、表現面では伸びしろたっぷりな感じだが、ポテンシャルは高そう。これからの成長が楽しみだ。
4位はウスティムキナ&ボロディン。彼らのフリーのプログラムが、煮ても焼いても食えない感じなんだよなぁ。このパッとしないプログラムで、世界一過酷な国内選手権の表彰台に上がれるんだろうか。実力があるのは間違いないのだが。
5位はアレクサンドロフスカヤ&ウィンザー。フリーで良い演技ができず、残念だった。オーストラリアのペアがJGPファイナルに出場するのって、これが初めてだよね? また、新しい歴史を作りましたな。シーズンはまだまだ続くので、今後もずっと見守っていきたい。
6位はアタハノワ&スピリドノフ。リフトのミスは、一歩間違うと大惨事を引き起こすので、そういうことにならず、本当に良かった。今大会では残念ながら実力を発揮できなかったが、SPもFSも私のお気に入りの曲を使っているので、クリーンな演技が見たい。年末の国内選手権に向けて、何とか立て直せますように。