全米2017 女子SP

全米2017 リザルト
年に一度のお楽しみ、全米のライブ放送がきた!! ぃやっほーーーーう☆☆☆
女子SPは、現地時間2017年1月19日(木)に行われた。
去年、全米2位のポリーナ・エドマンズが、怪我のため欠場(泣)。昨季の全米の後、ずっと試合に出られてないんだよねぇ。怪我が長引いてるなぁ…(ため息)。
Jスポーツの解説は鈴木明子さん、実況は小林千鶴さん。アッコさんは、Jスポ初登場!! イェイ☆☆☆
選手全員の演技について、滑走順に感想を書いている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:好きだ! また見たい!
  • ○:よかった。
  • △:う〜ん、イマイチ。
  • ×:できれば変えてほしい…。
  • ?:まだ何とも判断が付きかねる。
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●第1グループ
1 Hannah Miller ハナ・ミラー, Lansing SC

昨季、全米7位。5年連続5度目の出場で、19歳。昨季から続行のプログラム。
3Lz<<にeがついた。3F<+2Tの着氷はクリーンに見えたのだが。2A<はフリーレッグが氷についてしまった。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。スタンブルがあった。
事前の申告では3T+3Tだったが、難度を上げて3Lzに挑戦。そこでセカンドをつけられなかったので、3Fに2Tをつけてきた。
う〜ん、悪くないけど、ピリッとしない演技だったなぁ。コンディションが良くないのかも。
48.73。ハナちゃん、ガッカリしてる…。

2 Caroline Zhang キャロライン・ジャン, All Year FSC

  • 楽曲:白鳥
  • プログラム:〇

臀部と股関節の手術を受け、昨季は全休。今季は地区大会から勝ち抜いてきた。2年ぶり9度目の出場。
キャー!! キャロちゃん、おかえりなさい!!
白にキラキラがたくさんついている衣装で、とっても素敵☆
3Lo+3Loは回転不足なし! 3Fはクリーンに着氷したが、直前のステップが足りないと判定されたのか、GOEマイナス。2AはOK。スピンとステップは全てレベル4。スピンはきわめてなめらか。
後半のステップあたりから、滑るスピードや動きがゆっくりになったように感じたので、その後の2Aがクリーンに着氷できるかどうか不安になったけど、大丈夫だった。
大人のレディースケーターの滑りであった。すごく丁寧に滑っているのは伝わってきたのだが、ちょっと慎重すぎたかも。後半スピードがもそっとほしい。
62.55。お、60点台が出た!

3 Franchesca Chiera フランチェスカ・キエラ, Panthers FSC

昨季、全米12位。4年連続4度目の出場で、19歳。
3F+2TはOK。3Lz<はステップアウト。2AはOK。スピンのレベルは4、4、3。回転がとても速い。ステップはレベル4。激しくドラマティックな曲想をよく表していた。
申告とはかなり構成が違い、後半にジャンプ2つを持ってきた。
勢いと迫力のある演技だったが、ちょっと忙しない印象を受けた。
53.97。
 
4 Tessa Hong テッサ・ホン, Broadmoor SC

  • 楽曲:Ave Maria performed by Giulio Caccini
  • プログラム:〇

今季、JGPタリン5位。初出場の14歳で、最年少。平昌オリンピックに間に合う年齢。
ジャンプは全て後半に入れている。3Lz+3T<の着氷に流れがあったのだが。3FはOK。2Aはイナバウアーから軽々と。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル4。アッコさん曰く、「上体をうまく使えている」とのこと。
アッコさんが、「身のこなしと体のラインが非常に美しい。膝がよく伸びていて、指先足先までポジションがきれい」とのこと。
タメを作ったり余韻を残したりして、曲想をよく表現していた。JGPのときから美しい滑りをする選手だな〜と思ってたけど、その美しさがさらに磨かれていた。
65.02。

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●第2グループ
5 Angela Wang アンジェラ・ワン, Salt Lake Figure Skating

  • 楽曲:虹の彼方に
  • プログラム:〇

昨季、全米10位。
右足首を痛め、GPスケアメを欠場。6年連続6度目の出場で、20歳。
3Fは転倒。2Aと3Lo+2TはOK。スピンとステップは全てレベル4。スピンのポジションが明確で回転も速く、軸がぶれず、見ていてとても気持ちがいい。
アッコさんが言ってたように、彼女の伸びやかさが生きたプログラム。キャロちゃん同様、おねえさんの滑りだった。けっこう独特のアレンジが入った「虹の彼方に」だったが、女性ヴォーカルを素敵に表現していた。
キスクラにライアン・ブラッドリーが! 元気そう〜☆
58.16。
 
6 Karen Chen カレン・チェン, Peninsula SC

  • 楽曲:On Golden Pond by Dave Grusin
  • プログラム:〇

昨季、全米8位、四大陸12位。今季、NHK杯6位。3年連続3度目の出場で、17歳。
3Lz+3Tのファースト高っ! セカンドは回転不足かと思ったが大丈夫。くるくるくるくる回ってからの3Loは素晴らしい。2Aもよかった。スピンとステップは全てレベル4。スピンの質が高く、ステップは間の取り方がうまい。3Loの後にどど〜んと入る見所のスパイラルはいつ見ても美しいわ〜☆☆☆
演技が終わった後、カレンちゃんが感極まって喜んでいる。
でっかいジャンプが跳べるものの、波がある選手なので、ドキドキしながら見守っていたのだが、スピードをビュンビュン出しながらエレメンツを行っていて、とても良い演技だった。
72.82。得点が出るまで時間がかかっていたので心配していたが、高得点が出た!!

7 Amber Glenn アンバー・グレン, Dallas FSC

  • 楽曲:悲しみのクラウン
  • プログラム:〇

2年ぶり2度目の出場で、17歳。
3Lz<の転倒は、画面越しにも痛そうな音が響いてきた。3Fタノ+3T<は、転倒から間もなかったのだが、がんばって降りた。2Aは流れが良かった。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。ステップに入る前、一瞬入るスパイラルで、バランスを崩しかけた。
冒頭の3Lzの転倒で弱気になることなく、攻めの姿勢を貫いた。
美しく切ない曲想を全身を大きく使ってよく表現していた。
56.34。
 
8 Courtney Hicks コートニー・ヒックス, All Year FSC

  • 楽曲:Maleficent (soundtrack) by James Newton Howard
  • プログラム:○

昨季、NHK杯2位、全米9位。今季、GPロステレ3位。5年連続5度目の出場で、21歳。
3F+3Lo<<は、ファーストがオーバーターンし、セカンドで転倒。3Lz<<も転倒。2AはOK。スピンのレベルは2、4、4。FCSp2で軸がぶれる。ステップはレベル3。彼女の強いバネを生かした振付なのだが、キレがないような、動きが小さいような。
まさかの2回転倒(泣)。アッコさん曰く、「全体的にちょっとスピードがなかったかな」とのこと。
46.02。

9 Mariah Bell マライア・ベル, Rocky Mountain FSC

  • 楽曲:
    • Roxy Heart (Chicago soundtrack) performed by Renee Zellweger
    • All That Jazz (Chicago soundtrack)
  • プログラム:◎

昨季、全米11位。今季、GPスケアメ2位。4年連続4度目の出場で、20歳。
3Lz+3T<はセカンドで転倒。3Fと2AはOK。スピンとステップはレベル4。LSp4はちょいトラベリング。
コケティッシュロキシーになりきって、キュート&チャーミングに踊りまくっていた。ステップはもちろん、つなぎに曲想を表す振付が散りばめられていて、本当に素敵なプログラム☆
アッコさん曰く、「長身だが、身のこなしが非常に軽い」とのこと。
63.33。

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●第3グループ
6分間練習中、実況陣の話題にミシェル・クワンが上る。彼女は全米を八連覇していたらしい。は、八連覇ですと!? すごいわ〜。さすがだわ〜。アッコさんはクワンに憧れていたそうで、彼女のチェンジエッジのスパイラルを真似していたらしい。

10 Ashley Wagner アシュリー・ワグナー, SC of Wilmington

  • 楽曲:Sweet Dreams (Are Made of These) by Annie Lennox
  • プログラム:◎

昨季、GPファイナル4位、全米3位、ワールド2位。今季、GPスケアメ優勝したが、GP中国杯6位で、5シーズンぶりにGPファイナル出場を逃した。全米は10度目の出場で、3度優勝している。25歳。
3F+3Tはセカンドの回転が足りているかどうか不安だったが大丈夫。3LoはOK。2Aはこらえた。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。
場内は大盛り上がりで、彼女が何かするたびに叫びまくっていた(笑)。
アッコさんのコメント通り、キレッキレに動けていたが、ちょっと慎重だったかも。…や、十分ホットな演技だったのだが、GPスケアメの「アシュリー・オン・ステージ」感というかスター感が、半端なかったので、さらにもっともっとと求めてしまうのよね。贅沢言ってすいません(汗)。
70.94。

11 Bradie Tennell ブレイディ・テネル, Wagon Wheel FSC

  • 楽曲:Remember Me
  • プログラム:○

昨季、全米6位。18歳。2年連続2度目の出場。2015年、全米ジュニア優勝。
3Lz+3TはOK。2Fでノーバリュー(泣)。2AはOK。スピンとステップは全てレベル4。
スピンが上手だなぁ。アッコさんも、「スピンのポジションが美しく明確」とほめていた。
流れるような清らかな曲想は、彼女によく合っていると思うが、ステップ後半に音楽がじわじわと盛り上がっていくところで、もっと違いを出せるようになると、さらに素敵なプログラムになるのではなかろうか。
59.77。

12 Ashley Shin アシュリー・シン, Dallas FSC

  • 楽曲:My Way
  • プログラム:○

2年ぶり2度目の出場で、18歳。
3F+2TタノはOK。3Lzはエッジエラーが。その上、直前にまったくステップを踏んでないように見えた。2Aタノは転倒。スピンとステップは全てレベル4。
テレビ画面に出ていた楽曲名は、フランク・シナトラの「マイ・ウェイ」だったが、実際は全然違う曲で滑っていた。バイオリンがメインのクラシック曲…だよね?
感情の表出がイマイチな感じだが、体はなめらかに大きく動かせていたと思う。
49.86。
 
13 Gracie Gold グレイシー・ゴールド, Wagon Wheel FSC

  • 楽曲:Assassin's Tango (from "Mr. and Mrs. Smith" soundtrack) by John Powell
  • プログラム:◎

昨季、GPファイナル5位、全米優勝、四大陸5位、ワールド4位。今季、GPスケアメ5位。21歳。
スタートのポーズをやり直した。…うわ、もしかして、めっちゃ緊張してる?
3Lz+3Tは、ファーストでバランス崩しかけたけど、がんばってセカンドをつけた。2Fはノーバリュー(泣)。2AはOK。スピンとステップは全てレベル4。
超クールでかっこよかったのだが、フリップがダブルになってしまった…(泣)。他のジャンプもけっこう危なっかしかった。本来は、加点がどしどし出るジャンプが跳べる選手なんだけどなぁ…(ため息)。
スタートポジションを取り直すなんて、やっぱ、ものすごく緊張してたんだろうな〜。終わった後、ホッとした表情を浮かべていた。
64.85。

14 Megan Wessenberg メーガン・ウェッセンバーグ, SC of Boston

  • 楽曲:I Put A Spell On You by Jay Hawkins
  • プログラム:○

昨季、全米ジュニア3位。今季、JGPチェコ6位。シンクロ出身で、初出場。
3T+3Tは転倒。3Loはクリーンに着氷していたが、ステップからただちに跳んでいなかったからか、GOEマイナス。1Aはノーバリュー(泣)。スピンは全てレベル4。軸がぶれず、ポジションがきれいで回転が速い。ステップはレベル3。
パワフルな男性ヴォーカルの曲を、力強く勢いのある動きで表現していた。
48.96。 

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●第4グループ
15 Paige Rydberg ペイジ・ライドバーグ, All Year FSC

  • 楽曲:Egyptian Melody
  • プログラム:〇

去年まで、2年連続全米ジュニアに出場し、成績は8位と10位。初出場の17歳。
3T+3Tはよかった。3Fと2AはOK。スピンとステップは全てレベル4。
ステップに入る前に少しバランスを崩しかけたが、減点されるほどではないと思う。クリーンな演技だった。
打楽器が印象的に使われている、エキゾチックな振付を頑張ってこなしていたが、何か物足りなさを感じていたら、アッコさんが、「エジプトの音楽に合わせていろんな手の動きが入っているが、そこに上体がついてくると、より大きく動けるのかな」と話していた。
61.60。
 
16 Livvy Shilling リヴィー・シリング, Sun Valley FSC

  • 楽曲:L-O-V-E
  • プログラム:◎

初出場の19歳。ノービスでもジュニアでも地区予選を通過できなかった。
3F+2Tと3LoはOK。2Aはちょっと危なかった。スピンとステップは全てレベル4。オシャレで小粋な振付を自分のものにしていて、とても素敵なステップだった。
彼女のプログラムとパフォーマンスにハートをわしづかみにされた。こういう気持ちにさせてもらえるから、フィギュアスケートを見るのをやめられないんだよなぁ…(感涙)。
アッコさんのコメント通り、技が一つ一つ決まるごとに、表情がパッと明るくなっていくのが印象的だった。滑る喜び、この場に立てる喜びが存分に伝わってくる。
歌詞の"L"や"O"のところで、腕でLの形を作ったり、FSSpのシットポジションのとき、手と腕でハートを形どったりしてるところとか、振付が歌詞と曲想にとても合っていて、本当に素敵なプログラム。大好き!!
59.73。

17 Katie McBeath ケイティー・マクビース, Westminster FSC of Erie

  • 楽曲:The Prayer
  • プログラム:△

昨季、全米13位。3年連続3度目の出場で、22歳。
2Lzはノーバリュー。3F+2Tと2AはOK。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。アッコさん曰く、「ステップ自体はすごく踏めているので、そこに感情が乗ってくるといいなぁと感じた」とのこと。
男女二人が美しく朗々と歌い上げる曲なので、伸びやかさや、タメと余韻を感じさせる動きがほしかった。
千鶴さんによると、この選手は、ルッツとフリップに記号がついたことがないそうだ。おお、それは大きな強みだ。
49.33。

18 Mirai Nagasu ミライ・ナガス, Pasadena FSC

昨季、全米4位、四大陸2位、ワールド10位。今季、NHK杯5位。全米は10度目の出場で、初出場した2008年に優勝している。23歳。
キリッと引き締まった表情でスタート。3F+3Tはセカンドの回転がどうか心配したが、大丈夫。3Loは両足着氷。2Aはよかった。スピンとステップは全てレベル4。
最後のLSp4でカメラ寄りすぎ!! 彼女のビールマンの美しさが堪能できないではないか!!(怒)
カメラワークに対する不満はさておき、彼女の演技自体はスピードがよく出ていて、素晴らしかった。ここしばらく彼女の演技を見るたび「シャープさがほしいほしい」と言い続けてきたが、そのシャープさが備わっていた。
71.95。おお! 高得点が出た!

19 Rebecca Peng レベッカ・ペン, SC of Boston

  • 楽曲:
  • プログラム:○

初出場の17歳。昨季、全米ジュニア4位。
3F+3T<<。3Lo<<は転倒。2A<はオーバーターン。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。
ジャンプのミスが続いてしまったが、伸びやかなスケーティングや体の使い方、曲想の表し方などに光るものを感じる。
41.08。

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◆SP順位
SPが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、名前、所属名、得点の順に記されている。

  1. Karen Chen, Peninsula SC 72.82
  2. Mirai Nagasu, Pasadena FSC 71.95
  3. Ashley Wagner, SC of Wilmington 70.94
  4. Tessa Hong, Broadmoor SC 65.02
  5. Gracie Gold, Wagon Wheel FSC 64.85
  6. Mariah Bell, Rocky Mountain FSC 63.33
  7. Caroline Zhang, All Year FSC 62.55
  8. Paige Rydberg, All Year FSC 61.60
  9. Bradie Tennell, Wagon Wheel FSC 59.77
  10. Livvy Shilling, Sun Valley FSC 59.73
  11. Angela Wang, Salt Lake Figure Skating 58.16
  12. Amber Glenn, Dallas FSC 56.34
  13. Franchesca Chiera, Panthers FSC 53.97
  14. Ashley Shin, Dallas FSC 49.86
  15. Katie McBeath, Westminster FSC of Erie 49.33
  16. Megan Wessenberg, SC of Boston 48.96
  17. Hannah Miller, Lansing SC 48.73
  18. Courtney Hicks, All Year FSC 46.02
  19. Rebecca Peng, SC of Boston 41.08
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◆総評
8年ほど前から全米の試合を見続けているが、アメリカ女子の傾向として、選手の多くが、癖のないジャンプを跳び、スケーティングとスピンが上手で、姿勢やポジション、ラインがきれい。曲想に合う振付のプログラムを作ってきて、かつ変衣装も変アレンジもない(笑)。「よりにもよって、この曲とその曲を組み合わせる!?」とか、「なぜここでズンドコビートを!?」とか、「…プログラムのコンセプトが分からない…」とか頭を悩ませることもなく、ストレスフリーだが、それはそれで、ちょっとさみしいような(笑)。
ジャッジに関しては、ジャンプの回転にやさしめの判定かなぁと感じた。「回転どうかな?」と心配になったジャンプはほぼ大丈夫だったので。
選手の演技内容に関しては、アッコさんの指摘通り、攻めた選手が多く、申告より難しいジャンプ構成に挑むこともめずらしくなかった。あと、連続ジャンプの予定がファーストジャンプにミスがあり、セカンドがつけられなくても、単独ジャンプを連続ジャンプに変更するなど、リカバーもきっちりやっていた。
SP1位は、カレンちゃん。全米のSP記録を更新する高得点、72.82を獲得!!
お気に入りの選手だが、何しろジャンプの調子に波のあるので、まさか彼女がSP1位で折り返すとは予想していなかった。信じる心の弱いファンでごめんなさい。
SkatingChinaの記事によると、彼女は自分で競技プロの振付をしているらしい。十代の選手ではなかなかいないよね。すごいわ〜。
2位はミライちゃん。バンクーバー五輪のころのシャープさとキレを取り戻し、かつ大人の滑りを手に入れた彼女のフリーが楽しみでならない。
3位はアシュリー。場の制圧力はダントツであった。2A以外のジャンプはクリーンに着氷していたし、GOE加点も1点以上もらえていたが、何となく、ジャンプの調子がすごく良いわけではなさそうな気がする。ほんの少しの何かで、崩れることもありそうで怖い。杞憂であってほしい。
4位はホンちゃん。JGPのときより、さらにプログラムの精度を増してきた。アッコさんがほめちぎっていた、あの美しいボディームーブメントを、フリーでも見せることができるか。
5位はグレイシー。千鶴さんによると、昨季のワールドの結果に失望し、自信をなくしてしまったらしい。今季のジャンプの不調はメンタルの問題からきているようだ。アッコさん曰く、「なくした自信は自分で取り戻すしかない」とのこと。この全米で、彼女が自信を取り戻せるといいのだが。
6位はベルちゃん。転倒があったが、体はよく動いていたので、調子は良さそう。
7位はキャロちゃん。彼女が全米に戻ってきてくれて、とても嬉しい。しかも3Lo+3Loを引っ提げて! フリーでも良い演技ができますように☆
10位のリヴィーさんに一目惚れして、すっかり彼女の虜☆(笑) フリーの演技も楽しみだ。
正直、優勝の行方も、誰が3位以内に入るかも、全く予想がつかない。SPの結果を見ても、1〜3位は僅差で、4位以下も大混戦。誰もがフリーで神演技を披露することもありえるし、逆に、大崩れもありえそう。
ここ5年、アシュリーかグレイシーのどちらかが優勝しているが、二人のうちどちらかが再び優勝するのか、あるいは、ミライちゃんが9年ぶりの優勝を果たすのか、それとも他の誰かが初優勝するのか。あーー、ドキドキする!!