ユーロ2017 男子SP
ユーロ2017 リザルト
チェコ、オストラヴァにて開催。男子SPは、現地時間2017年1月27日(金)に行われた。上位24名までが、FSに進出できる。今大会は男子が36人出場していて、女子(34人)より多い。
Jスポーツのライブ放送で全員の演技を見た。解説は岡崎真さん、実況は小林千鶴さん。岡崎さんはJスポーツ初登場☆ わたし、彼の解説って初めてだわ〜。楽しみ☆
特に印象に残った選手の演技について、滑走順に感想を書いている。
ちなみに、ユーロのミニマムスコアは、SP 25.00、FS 45.00。ワールドのは、SP 34.00、FS 64.00。
これまで、プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けてきたが、大部分が○になるので、評価内容を変えることにした。まぁいずれにせよ、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。
◎:何度でも見たい。
○:よかった。好き。
△:悪くない。まずまず。
×:イマイチ。
?:何とも判断が付きかねる。
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●第2グループ
8 ダニエル・アルベルト・ノウリツ(エストニア)
- 楽曲:Charms (W.E. soundtrack) by Abel Korzeniowski
- プログラム:○
昨季、JGP Logrono 13位、国内選手権6位。今季、国内選手権優勝。2014〜15年は、フランス代表だった。18歳。ジュニアと掛け持ち。
3A<と3Lz<+3Tは、きれいに着氷していたのだが。2Loはノーバリュー。スピンのレベルは4、4、2。ステップはレベル3。
ループの抜けが残念だったが、ボディームーブメントはとっても素敵だった。美しく切ない音楽を、繊細に瑞々しく表現していた。スピンは腕や指先まで美しい。男子でここまで神経の行き届いたスピンができる選手は貴重!!
エストニアは、ジュニアにセレフコ兄弟もいるし、若い力が充実してきてるなぁ。
55.14。
9 ハビエル・ラヤ(スペイン)
- 楽曲:Pure Imagination by Jamie Cullum
- プログラム:△
昨季、国内選手権3位、ユーロ25位。今季、国内選手権2位。
3A<は着氷がややシェイキーだったが、流れはあった。3F+3Tはまずまず。3Lzは、!がつき、少しこらえた。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。
わたしが見てきた中で、ラヤ史上最高の演技だった! 3Aは回転がちょっと足りないけど降りたし、体のキレがよかったし、音楽の緩急のつけ方も素敵だった。スピードに乗って、よく滑っていたように見えた。
66.67。
10 マーク・ゴロドニツキー(イスラエル)
- 楽曲:Puttin' On the Pin-Stripe Remix A by Chris Walden, Mark Kilian
- プログラム:△
昨季、世界ジュニア34位。今季、JGP横浜10位。初出場の15歳。カナダ生まれで、練習拠点もカナダ。
おお、なつかしのクロスワード衣装よ(笑)。
3Fは足をついてコンビネーションにしかけてやめたので、GOEマイナス。3Lz+3Tはお手つき。ルッツにeがついた。2AはOK。スピンのレベルは4、4、3。ステップはレベル1。
スピンが上手。回転のスピードが最後まで落ちない。
おにいさんたちの中で見ると、やはりまだ体の動きがジュニアっぽかった。
51.72。
12 イーゴル・レズニチェンコ(ポーランド)
- 楽曲:Flow Like Water ("The Last Airbender" soundtrack) by James Newton Howard
- プログラム:△
昨季、国内選手権優勝。今季、国内選手権2位。ウクライナ出身で、練習拠点はロシアのサンクトペテルブルグ。初出場の22歳。
4T<と3Aで転倒。3F+2Tはこらえた。スピンのレベルは4、3、4。回転がすごく速くて上手。ステップはレベル3。
ステップでは、力強い曲想に合った、キレのある、シャープな動きができていた。
54.81。自己ベストが70点近いだけに、悔しいだろうなぁ。
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●第3グループ
6分間練習中に、イジーに同伴しているトマシュの姿が。彼は今大会のアンバサダーを務めているそうだ。優勝者にインタビューしている動画や写真を見た。イジーのコーチをやりながらだから、けっこう忙しそう。
岡崎さん曰く、「テクニカルパネルは、3人でやるので、チームワークが大事」とのこと。和気あいあいしてる方が、うまくいくらしい。
- 楽曲:
- Everything by Safri Duo
- Played-A-Live (The Bongo Song) by Safri Duo
- プログラム:△
昨季、国内選手権2位、ユーロ20位、世界ジュニア16位。今季、JGPチェコ8位、国内選手権優勝。
地元の選手なので、一際大きな歓声が。がんばれ〜。
3Lz+3Tと2Aはまずまず。3LoはOK。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。
打楽器メインの曲だから、ちょっとでもズレると目立つんだよなぁ。でもまぁ大体合わせられてたんじゃないかと。ステップは、ちょっともたついた部分もあったが、力強さは出せていたと思う。スケートに、もそっと伸びがほしいなぁ。
60.99。
17 ソンドレ・オドヴォル・ボー(ノルウェー)
- 楽曲:I See Fire by Ed Sheeran
- プログラム:△
昨季、国内選手権優勝、ユーロ24位、世界ジュニア21位。今季、JGPジェルヴェ8位。19歳。
3Loと3F+2Tはまずまず。1Aはノーバリュー。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル3。
手足の使い方がきれい。手足が長いからすごく映える。
岡崎さんが、「CCoSp3のレイバックがきれいだった。男子ではめずらしい」とほめていた。
キスクラにフース先生が。お久しぶりです☆
55.24。
18 モリス・クヴィテラシヴィリ(ジョージア)
ロシアのモスクワ生まれで練習拠点もモスクワ。昨季までロシア所属。昨季、GP中国杯12位、ロシア選手権12位。21歳。
3Aと4S+3Tをきれいに降りた。3Fはステップアウトし、両手をついてしまった。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
良い意味で肩の力が抜けた動きをするなぁと思った。それが軽い感じの曲想に合っていて、よかった。
76.85で自己ベスト更新。おお〜、やっぱ3Aとクワドがクリーンに決まると、70点台出るよね〜。
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●第4グループ
6分間練習中のエイモズやニューベリーを見て、シニアの大会だと、線が細く感じるな〜と思った。JGPだとおにいさんに見えてたのにねぇ。
千鶴さんによると、ドイツの国内選手権では、ピーター・リーベルスが優勝したのだが、ユーロには出場してないらしい。ワールドには出てきてくれるかなぁ。
19 ケヴィン・エイモズ(フランス)
- 楽曲:Hallelujah by Leonard Cohen
- プログラム:○
昨季、世界ジュニア9位。今季、JGPジェルヴェ4位、国内選手権優勝。初出場の19歳。
3Aは高さがあったが着氷はややこらえた。3S+3Tはファーストにオーバーターンが入った。3Lzはステップからただちに跳んでいなかったからか、GOEマイナス。スピンとステップは全てレベル4。
岡崎さんが、「最初から最後までエネルギッシュで、スピードが落ちず、緩急もついていた。ジャンプもダイナミックで、すごくバラエティーに富んだ選手」とほめていた。
71.26でSB更新。
20 グレアム・ニューベリー(イギリス)
- 楽曲:Man (U.N.C.L.E. soundtrack)
- プログラム:○
2014-15シーズン、ジュニアの国内選手権優勝、世界ジュニア21位。今季、JGPタリン8位、ジュニア&シニアの国内選手権優勝。生まれはアメリカ。コーチはお父さん。初出場の18歳。
3Aはよかった。3Lz+3Tはオーバーターン。3Loはクリーンな着氷だったが、ステップからただちに跳んでいなかったからか、GOEマイナス。スピンのレベルは4、4、3。ステップはレベル2。
スピンはポジションによって回転がゆっくりになるのが気になる。ステップで、もそっとスケートが伸びがほしい。
彼ならではの、力がみなぎっているような、キレのある、パワフルな動きが見られてよかった。
岡崎さんが、「すごくやわらかい動きをするわけではないが、彼独特の音の表現の仕方とか世界観があって、なかなか楽しみな選手」と話していた。まったくもって同感です!!
67.79。
22 イワン・パブロフ(ウクライナ)
- 楽曲:Bad Boys (soundtrack) by Mark Mancina
- プログラム:○
昨季、国内選手権優勝、ユーロ15位、ワールド23位。今季、JGPチェコ4位、国内選手権優勝。
3Aは高さがあった。3Lz+3Tはセカンドが回転ギリギリだった。3Fはeが。きれいに降りたんだけどなぁ。スピンのレベルは4、4、3。ステップはレベル3。
JGPで元気がなかったので心配していたのだが、ユーロに合わせてしっかり調整してきたもよう。ジャンプは3Fでエッジエラーが取られたものの、全てクリーンに着氷。ステップでは、ブレイクダンス風の振付を音に合わせて楽しそうに踊っていた。
68.94で自己ベストをちょこっと更新。
23 パウル・フェンツ(ドイツ)
- 楽曲:Wonderwall by Paul Anka
- プログラム:△
昨季、国内選手権2位、ユーロ16位。今季、国内選手権2位。24歳。
4Tは成功したかに見えたが、転倒。3AはOK。後半の3Lz+3TもOK。スピンのレベルは4、3、2。ステップはレベル3。
4Tの転倒が残念だったが、後半の3Lzに3Tをつけて、きちんとリカバーできた。上体の動きがクリアーで、曲想に合った動きができていたと思う。
72.68で自己ベスト更新。
24 マウリツィオ・ザンドロン(イタリア)
- 楽曲:
- The Feeling Begins by Peter Gabriel
- Best of Belly Beats by Istanbul Grooves
- プログラム:△
2年連続、国内選手権3位。初出場の24歳。練習拠点はイタリアとカナダ。
3Aはこらえた。3Lz+2Tはファーストでお手つき。3Loはクリーンな着氷だったが、ステップからただちに跳んでいないからか、GOE加点なし。スピンのレベルは4、3V、4。ステップはレベル3。
エキゾチックな振付が織り交ぜられた振付を、体を大きく動かして表現していた。ステップは躍動感があり、音にもよく合っていた。
63.79で自己ベスト更新。
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●第5グループ
25 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)
- 楽曲:Voodoo Child by Stevie Ray Vaughan
- プログラム:○
昨季、国内選手権優勝、ユーロ12位、世界ジュニア8位、ワールド14位。今季、NHK杯6位、国内選手権優勝。
3Aと3Lz+3Tはクリーンに着氷。3Fはステップからただちに跳んでいないと見なされたのか、GOEマイナス。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル4。
GPで初めて見たときは「うっわー、難しそうな曲!」と驚いたものだったが、ここに至って完全に自分のものにしたなという感じ。特にステップでは、体ぜんぶを使って音の緩急をみごとに表現しており、躍動感がみなぎっていた。
79.87でSB更新。
26 ミハイル・コリヤダ(ロシア)
- 楽曲:
- Nightingale Tango
- John Gray by Matvei Blanter
- プログラム:○
昨季、国内選手権2位、ユーロ5位、ワールド4位。今季、GPロステレ4位、国内選手権優勝。21歳。
4T+3Tはとてもよかった。3Aはシングルになり、ノーバリュー。3Lzはすばらしい。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
切れ味抜群のカミソリのように、キレッキレの動きだったので、調子は良さそうだったんだけどなぁ…。成功したジャンプは加点がどしどし付く出来栄えだっただけに、1Aが惜しまれる。
83.96。
27 シャフィク・ベセギエ(フランス)
- 楽曲:It's a Man's World performed by Seal
- プログラム:△
昨季、国内選手権優勝、ワールド20位。今季、GPロステレ及びフランス杯8位、国内選手権2位。
4T+2Tはまずまず。4Sは両足着氷でお手つき。3Aはこらえた。スピンのレベルは3、3V、4。ステップはレベル2。
音楽に合わせて、よく動けていた。ボディームーブメントがもそっとシャープでクリアーになると、さらにクールなプログラムになると思うのだが。
76.19。
28 ヨリク・ヘンドリックス(ベルギー)
- 楽曲:Broken Vow performed by Josh Groban
- プログラム:○
昨季、国内選手権優勝、ユーロ9位、ワールド16位。今季、GPフランス杯6位、国内選手権優勝。
3Aは少しこらえた。3Lz+3Tと3LoはOK。スピンとステップは全てレベル4。
3Aを跳ぶ前の構えの長さがちょっと気になったくらいで、他は全てよどみなく、なめらかな演技だった。ジョシュ・グローバンの伸びやかで力強い歌声が、彼の滑りにハマっている。
82.50で自己ベスト更新。
29 アレクサンドル・マヨロフ(スウェーデン)
- 楽曲:
- Tuli palo hongan juurela by Fredrik Hangasjärvi & Daniel Wikslund
- Leva's Polka Remix
- プログラム:△
昨季、ユーロ11位、今季、GPロステレ12位、国内選手権優勝。25歳。
4Tはこらえた。3Aはよかった。3T+3Tはステップアウトしてお手つき。スピンのレベルは4、4、3。ステップはレベル3。
後半から曲想が変わり、かなりユニークな編曲を使っていた。これぞユーロ名物、変アレンジ!(笑) 彼のバネの強さを生かした弾むような動きが多用されていて、この個性的な曲想をよく表現していた。
78.87。キスクラにお父さんがいない…。バイオのコーチ欄に名前はあるんだけども。まだ元気になってないのかな?
30 イヴァン・リギーニ(イタリア)
- 楽曲:You Raise Me Up by Josh Groban
- プログラム:○
昨季、国内選手権優勝、ユーロ6位、ワールド12位。今季、GPフランス杯11位、国内選手権優勝。
昨季から続行のプログラム。
4Tと3A<は転倒。3Lzタノ+3Tは、ファーストがオーバーターン。スピンのレベルは4、4、3。ステップはレベル4。
体はよく動いていたし、スピードに乗ってよく滑っていたように見えたが、ジャンプ3つ全てでミス。やっぱ足の怪我の影響かなぁ。
岡崎さんが、「ステップでは、スローな曲調の中で、テンポの取り方を変えて速い動きを取り入れたりとか、独特の見せ方をしていて、こちらに迫ってくるものがあり、とてもよかった」とほめていた。
69.96でSB更新。
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●第6グループ
31 マキシム・コフトゥン(ロシア)
- 楽曲:Bahamut by Hazmat Modine
- プログラム:○
昨季、国内選手権優勝、ユーロ3位、ワールド18位。今季、GPスケアメ及び中国杯7位、国内選手権3位。21歳。
4S+3Tはすばらしい。4Tは直前のステップがあっさりだったかも。3Aはこらえた。スピンとステップは全てレベル4。全要素でGOEプラス。
ようやく…ようやく…クリーンな演技がきたーーーー!!!!
ステップ後半でちょっともたつきがあったような気がしたし、最後のヒッチハイクのサムズアップポーズもなんかあっさりだったけど、まぁいいよ!! ジャンプぜんぶ回って降りたから!!
94.53で、自己ベスト更新! 3年ぶりの更新きたーーーー!!!! …な、長かった…長かったぜ…(ゼイゼイハァハァ)。
32 ダニエル・サモヒン(イスラエル)
- 楽曲:Delilah by Tom Jones
- プログラム:?
昨季、国内選手権2位、ユーロ7位、世界ジュニア優勝。今季、GPスケカナ5位。18歳。
3T、2S、1Aと、3つのジャンプの回転が抜け、ノーバリューが2つ。スピンのレベルは3、4、3。ステップはレベル2でスタンブルまで…嗚呼!!(泣)
2010年ワールドの織田くんSPの悪夢を思い出したよ…。もうあんな光景、二度と見たくなかったのに…。
50.33。彼がフリーに進めないなんて…(呆然)。
- 楽曲:The Way You Look Tonight by Jerome Kern, Dorothy Fields, performed by Frank Sinatra
- プログラム:◎
昨季、国内選手権優勝、ユーロ10位、ワールド9位。今季、GPスケカナ4位。国内選手権はフリーで怪我をしたため棄権。10度目出場の26歳。
地元のお客さんの歓声がすごい。
3F+3Tはまずまず。3Lzはよかった。後半の3Aは転倒。スピンのレベルは4、4、3。最後のCCoSp3の足替え後のキャメルポジションで軸がブレてしまった。ステップはレベル4で、超絶かっこよかった。
怪我の影響は大丈夫かなと心配していたが、体の動きは悪くなかった。
78.61でSB更新。
34 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル)
- 楽曲:Chambermaid Swing by Parov Stelar
- プログラム:○
昨季、国内選手権優勝、ユーロ2位、ワールド13位。今季、GPロステレ3位。ウクライナ出身の28歳。
3Aはよかった。4Tはクリーンな着氷だったが、直前のステップがあっさりめだったからか、ジャッジの評価が分かれていた。3F+3Tはよかった。スピンのレベルは4、3、3。ステップはレベル4。全要素はGOEプラス。
クリーンな演技。すっっばらしかった。
初見では、忙しない印象を受けたステップだったのだが、小気味よく軽快な動きだと感じるようになった。何だか癖になる振付なのよね。
岡崎さんが、「レベルの判定に関係ないステップがたくさん入っているのだが、それがすごく音を表現していたり、彼独特のオリジナリティーがあって、曲想ともマッチしていてよかった」とほめていた。それと、「さらに上を目指すなら、ジャンプを跳ぶ前にスピードを落とし気味なので、そこでスピードを出した上で跳ぶようになると、加点がさらに出るようになる」とのこと。
86.68。あー、自己ベスト(86.81)にわずかに届かず。惜しい。
35 アレクサンドル・サマリン(ロシア)
- 楽曲:Come With Me Now by Kongos
- プログラム:△
昨季、ジュニアの国内選手権2位、世界ジュニア4位。今季、JGPファイナル2位、国内選手権2位。ユーロ初出場。
4Tは転倒。3AはOK。3Lz+3Tは、ファーストにオーバーターンが入り、セカンドで着氷が乱れた。まぁでもここでよくセカンドを付けられたよ。がんばった。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
やっぱ緊張してたかなぁ。ロシア選手権のときに比べると、少し動きが硬かったかも。あと背中がちょっと丸まっているのが気になる。
77.26。
36 ハビエル・フェルナンデス(スペイン)
- 楽曲:Malaguena performed by Paco de Lucia and Placido Domingo
- プログラム:◎
昨季、GPファイナル2位、国内選手権とユーロ、ワールドで優勝。今季、GPファイナル4位、国内選手権優勝。
ユーロ五連覇を目指す、ラスボス登場。
4Tでバランスを崩しかけたのに、何で3Tを付けられるのか。しかもなぜ着氷がクリーンに流れるのか。4Sは完璧(GOE 2.29)。後半の3Aは回りすぎそうになったけどこらえた。スピンとステップは全てレベル4。1つ目のFUSp4は、ほんとかっこいいわ〜☆ 大好き!!
ステップはあれだな、「蜂のように刺し、蝶のように舞う」って感じだった(←どんなだよ)。鋭さと柔らかさ、硬さ、力強さ、優雅さ…さまざまなものが絡み合い、素晴らしいハーモニーを生み出している。
危ういところはあったけど、ぎりぎりコントロールしきった演技だった。
104.25で自己ベスト更新!! 100点超え!!
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◆SP順位
SPが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、クオリファイ、名前、国名、得点の順に記されている。
- Q Javier FERNANDEZ ESP 104.25
- Q Maxim KOVTUN RUS 94.53
- Q Alexei BYCHENKO ISR 86.68
- Q Mikhail KOLYADA RUS 83.96
- Q Jorik HENDRICKX BEL 82.50
- Q Deniss VASILJEVS LAT 79.87
- Q Alexander MAJOROV SWE 78.87
- Q Michal BREZINA CZE 78.61
- Q Alexander SAMARIN RUS 77.26
- Q Moris KVITELASHVILI GEO 76.85
- Q Chafik BESSEGHIER FRA 76.19
- Q Paul FENTZ GER 72.68
- Q Kevin AYMOZ FRA 71.26
- Q Ivan RIGHINI ITA 69.96
- Q Ivan PAVLOV UKR 68.94
- Q Graham NEWBERRY GBR 67.79
- Q Javier RAYA ESP 66.67
- Q Maurizio ZANDRON ITA 63.79
- Q Stephane WALKER SUI 62.86
- Q Jiri BELOHRADSKY CZE 60.99
- Q Slavik HAYRAPETYAN ARM 60.69
- Q Valtter VIRTANEN FIN 56.52
- Q Sondre ODDVOLL BOE NOR 55.24
- Q Daniel Albert NAURITS EST 55.14
- Igor REZNICHENKO POL 54.81
- Nicholas VRDOLJAK CRO 53.45
- Alexander BOROVOJ HUN 53.02
- Thomas KENNES NED 52.95
- Anton KARPUK BLR 52.26
- Mark GORODNITSKY ISR 51.72
- Larry LOUPOLOVER AZE 51.30
- Engin Ali ARTAN TUR 50.38
- Daniel SAMOHIN ISR 50.33
- Michael NEUMAN SVK 47.67
- Nicky OBREYKOV BUL 44.83
- Mario-Rafael IONIAN AUT 42.62
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◆総評
SP1位は、事前の予想通り、ハビ。GPファイナルではどうしたことかと心配になったが、超絶かっこよく、強いハビが戻ってきた。嬉しい限り☆
2位はコフトゥン。彼のクリーンなSP演技を見たのって、いつぶりだろう…(遠い目)。メンタルトレーニングの成果がようやく出たんだろうか(涙)。
3位のビチェンコさんは、味わい深い滑りを見せてくれるようになったなぁ。去年のユーロはSP4位、FS4位で総合2位だったため、スモールメダルがもらえなかったらしい。今年はもらえるね! よかったね!
4位はコリヤダ。調子は良さそうなので、かみ合えば、FSで神演技くるかも!
5位のヨリクと6位のヴァシリエフスは、クワドなしだが完成度の高さを磨き、ユーロ最終グループ入り☆ おめでとう!! 選手それぞれ、いろんな戦い方ができるのも、フィギュアスケートの醍醐味よね。
8位のミハルは、母国開催のユーロで最終グループ入りできず、残念だ。でも怪我明けの身で、今できることをがんばってやってると思う。FSで自分の納得いく演技ができますように。
JGPで活躍していたジュニア勢が何人かユーロに出場していたが、13位のエイモズや16位のニューベリーが、実況陣にほめられて、我がことのように嬉しかった。
20位のイジーが、母国開催のユーロでフリーに進めて良かったわ〜。客席にイジーの弟、マティアスが応援に来ており、普段着姿でお友達と一緒にいるところを何度もカメラに抜かれていたのだが、最初は「かわいい子どもたちだなぁ」と思うぐらいで、彼だと気づかなかった(汗)。
サモヒンがまさかのSP33位でフリー通過ならず(泣)。後で知ったことだが、彼はロストバゲージで履き慣れたスケートを失くしてしまい、急きょ新しい靴で滑ったらしい。…そりゃジャンプ抜けるわ…ステップもスタンブルするわ…(泣)。
ところで、解説の岡崎さんは、ヨーロッパの選手のことを、若い選手からベテラン選手まで、下位の選手のことも、よく知ってるなぁと感心した。フィギュアスケートファン並みに選手について分かっている印象を受けた。普段から海外の試合もよく見てるのかなぁ。それとも、解説をするからって調べたんだろうか。