四大陸2017 男子FS

四大陸2017 リザルト
韓国の江陵にて開催。男子FSは、現地時間2017年2月19日(日)に行われた。

上記のフジのウェブページで、男子FSの出場全選手ノーカット無料配信中。
ライストで第1グループの途中から見た後、フジのテレビ放送とJスポーツで、全員の演技を見た。フジの解説は、本田武史さん、実況は西岡孝洋アナ。Jスポーツの解説は杉田秀男さん、実況は小林千鶴さん。特に印象に残った選手の演技について、滑走順に感想を書いている。
四大陸のミニマムスコアは、SP 20.00、FS 36.00。ワールドのは、SP 27.00、FS 47.00。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。
◎:何度でも見たい。
○:よかった。好き。
△:悪くない。まずまず。
×:イマイチ。
?:何とも判断が付きかねる。

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●第1グループ
6 Chih-I TSAO チーイー・ツァオ(台湾)

  • SP順位:22,得点:51.02
  • 楽曲:Adios Nonino by Astor Piazzolla
  • プログラム:○

3Aと3Loで転倒。他にも手をついたりオーバーターンが入ったジャンプがいくつかあった。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。
今季、ずっと3Aに挑戦してるけど、なかなか成功できず。今季中にバシッと降りるとこ、見たいなぁ。がんばって☆
前半の流れるような曲想はよく表現でいていると思うのだが、終盤のステップシークエンスのところは、「リベルタンゴ」のシャープで力強い曲想なので、それに見合った動きがほしい。後半、疲れのせいか、動きが鈍くなっちゃうんだよね〜。
フリー118.61、総合169.63で、FSは自己ベスト更新。

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●第2グループ
7 Nam NGUYEN ナム・ニューエン(カナダ)

  • SP順位:13,得点:72.99
  • 楽曲:An American in Paris by George Gershwin
  • プログラム:△

4S<の転倒以外は、全ての要素がGOEプラス。前半4Tと3A、後半4Sと3Aをクリーンに着氷。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル3。
このフリーでは3Aの前傾姿勢がさほど気にならなかった。コレオやステップで、曲想に合わせ、伸びやかに滑っていた。
フリー164.09、総合237.08で、FSはSB更新。

8 Sihyeong LEE シヒョン・イ(韓国)

  • SP順位:17,得点:65.40
  • 楽曲:
    • Take Me to Church
    • From Eden
  • プログラム:△

3Lo<+3Lo<で着氷が乱れた以外は、全ての要素がGOEプラス。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル2。
開催国、韓国の選手の良い演技に、場内大盛り上がり☆
男子でも貴重なセカンドルーパー。ループが得意なようで、トリプル2回、ダブル2回跳んでいる。
表現やスケーティングはまだジュニアっぽく、せっかくの長い手足を十分使いこなせていないけど、使いこなせるようになると、見栄えがぐんと良くなりそう。
フリー130.32、総合195.72で、SP同様、FSも自己ベスト更新。

9 Michael Christian MARTINEZ マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン)

  • SP順位:14,得点:72.47
  • 楽曲:Nella Fantasia
  • プログラム:△

前半はジャンプをクリーンに降りていたのだが、後半、着氷の乱れや3Lzの転倒が見られた。スピンのレベルは3V、3、4。最後のビールマンはやっぱ男子がやると迫力だな〜。ステップはレベル3。
中盤のクリムキン→イーグルからの3Aが決まると、めっちゃ盛り上がりそう☆ 今回はオーバーターンしちゃったんだよねぇ。
ダイナミックに力強く曲想を表現していた。後半少し動きが悪くなったが、終盤のステップは素敵だった。
フリー141.68、総合214.15。

10 Julian Zhi Jie YEE ジュリアン・ジージェイ・イー(マレーシア)

3F+3T<<の両足着氷や3Aの転倒、3Lo<など、ジャンプのミスがいくつかあった。スピンは全てレベル4。ステップはレベル2。
終始フルスロットルで動きっぱなしのプログラム。中盤のコレオでは踊る踊る。終盤のステップではさすがに疲れが見え、動きが鈍ったように見えたが、それでもめいっぱい体を動かしていた。3つ目のスピンの後、豪快なバタフライ三連発でフィニッシュというのも、新鮮。
彼の良さを存分に生かしたプログラムで、誰が振り付けたのかと思ってバイオを見たら、Michael Hopfes さん。コーチ欄にも名前があるので、キスクラに一緒にいる人かな?
フリー130.46、総合202.67。

11 Jinseo KIM ジンソ・キム(韓国)

  • SP順位:18,得点:64.26
  • 楽曲:Singing in the Rain by Gene Kelly
  • プログラム:◎

ユニバのときにしていた右手首のサポーターは変わらず付けたまま。
4T<は転倒。1つ目の3Aがシングルになったので、2Aの予定のところを3Aにしてきた。手をついたけど、彼のマジカルな膝でなければ転倒していただろう。他のジャンプにも回転不足や着氷の乱れがあった。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
ジャンプのミスはあったが、いつ見ても何度見ても、多幸感に包まれて幸せな気持ちになれる。大好き☆
杉田さん曰く、「足首と膝の使い方がすごくやわらかいことは武器になるが、逆の面もあり、座り込んだように見えるから、ジャッジの目にも着氷がクリーンでないと見られやすい」とのこと。あと、「この『雨に唄えば』は、どうしてもカート・ブラウニングのショープログラムと比べられてしまうので、よっぽどうまく滑らないといけない」とも話していた。
フリー130.79、総合195.05で、どちらもSB更新。

12 June Hyoung LEE ジュンヒョン・イ(韓国)

  • SP順位:16,得点:67.55
  • 楽曲:Moulin Rouge (soundtrack)
  • プログラム:△

3A<の転倒のほか、ジャンプの着氷の乱れや回転不足、3Lzにeがつくなど、ジャンプのミスが多く出てしまった。スピンのレベルは3、4、2V。ステップはレベル3。
音はよくとらえていると思うのだが、いかんせん、ジャンプがなぁ…(ため息)。
宮本さんの振付だけあって、振付も編曲も好みなのだが、終盤のステップシークエンスで、音楽が一番盛り上がるところと動きが合っていないように見えて、違和感を感じるんだよね。わたしだけかな?
フリー120.03、総合187.58。

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●第3グループ
13 田中 刑事(日本)

  • SP順位:11,得点:77.55
  • 楽曲:Federico Fellini Movies Soundtrack Medley by Nino Rota
  • プログラム:○

冒頭2つの4Sがトリプルとダブルに、3F+3Tの予定が2F+2Tになってしまい、連続ジャンプが2つしか入らなかった。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
ジャンプの回転の抜けが4つあり、それによる精神的動揺が表現にも影響したかな〜という演技だった。や、悪くなかったけど、もっとできるって分かってるからね…。
フリー142.63、総合220.18。

14 Kevin REYNOLDS ケヴィン・レイノルズ(カナダ)

  • SP順位:12,得点:76.36
  • 楽曲:Grand Piano (soundtrack) by Victor Reyes
  • プログラム:△

4Sと4Tを2回入れた構成だが、転倒したり回転が抜けたり回転不足になったり。加えて3A<もGOEマイナス。でも、後半のトリプルジャンプはきれいに降りていた。スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
前半のステップでは優雅で柔らかい動き、後半のコレオでは力強く激しい動きと、曲想によって演じ分けられていた。
フリー145.95、総合222.31。

15 Brendan KERRY ブレンダン・ケリー(オーストラリア)

  • SP順位:10,得点:78.11
  • 楽曲:Pirates of the Caribbean (soundtrack) by Hans Zimmer, Klaus Badelt
  • プログラム:△

4Sは高さがあった。4Tの予定がトリプルになり、着氷が乱れる。後半、3つのジャンプで手をついた。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。
初めは生き生きと動けていたのだが、後半疲れが出て、動きが鈍くなってしまった。でも、GPのときより断然よくなっている。
フリー149.28、総合227.39で、SP同様、自己ベスト更新。

16 Jason BROWN ジェイソン・ブラウン(アメリカ)

  • SP順位:9,得点:80.77
  • 楽曲:The Scent of Love (from "The Piano") by Michael Nyman
  • プログラム:◎

後半の2Aがシングルになり、3Loでお手つき、3Lz+1Lo<<+2Sは!がついた。スピンとステップは全てレベル4。
怪我がまだ完治していないせいか、後半ジャンプが多少乱れてしまったり、コレオのスパイラルで多少ぐらついたりしたが、全体的に見たら夢のような4分半だった。フィギュアスケートの美しさと魅力がたくさん詰まったプログラム。ピアノの繊細で美しい調べをみごとに表現していた。
フリー165.08、総合245.85。

17 Misha GE ミーシャ・ジーウズベキスタン

  • SP順位:8,得点:81.85
  • 楽曲:The Nutcracker by Petr I. Tchaikovski
  • プログラム:○

冒頭の3Aは加点0だが、他の要素は全てプラス。スピンは全てレベル3。ステップはレベル4。
ジャンプのフォームと流れがきれいで、安定しており、失敗しそうになかった。
バレエダンサーのように、とても優雅で美しいんだけど、激しさや迫力、力強さもある。とりわけ終盤、音楽が盛り上がるところのコレオで、鬼気迫る感じがすごかった。
フリー157.56はSB、総合239.41は自己ベスト更新。

18 Grant HOCHSTEIN グラント・ホクスタイン(アメリカ)

  • SP順位:7,得点:81.94
  • 楽曲:Pagliacci by Ruggero Leoncavallo
  • プログラム:○

4T+2Tはファーストで手をついた。3Aは転倒。4Tは着氷が乱れた。後半、2つ目の3Aはシングルに。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル4。
得点源の4Tと3Aでミスが出たのは痛かった。でも、全米では4Tと3A、3Lzを2本ずつ跳び、2つ目の3Lzがジャンプが1つノーバリューになるという、非常にもったいないミスをしていたが、この四大陸では4Tと3Aだけ2本ずつの構成に修正してきた。…でも今回は、2つ目の3Aがシングルになっちゃったから、最後3T+2Tじゃなく、3Lz+2Tを跳んでよかったんだけどね…。リカバリーって難しいね…(ため息)。
フリー153.78、総合235.72で、どちらもSB更新。

第3グループが終わった時点で、総合1位はジェイソン・ブラウン(アメリカ)。

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●第4グループ
19 Boyang JIN ボーヤン・ジン(中国)

  • SP順位:4,得点:91.33
  • 楽曲:La Strada by Nino Rota
  • プログラム:△

彼が跳んだジャンプ構成は下記の通り。
4Lz+3T 4S 4Lo<(ここから後半)4T 4T+2T 3A+1Lo+3S 3A 3Lz
今大会ではクワドループにも挑戦し、さらに難度を上げてきた。4Sはステップアウト、4Lo<と4Tは転倒、4T+2Tのファーストはお手つき。スピンのレベルは434。ステップはレベル3。
演技が終わった後、さすがにバテてたけど、演技の最中は、動きが鈍ったように見えなかった。2回転倒したけど、TESは100点超え(笑)。
コレオやステップの表現が素敵になったな〜と感じる。プログラムがブラッシュアップされてきた。
フリー176.18、総合267.51。現時点で総合1位。

20 Patrick CHAN パトリック・チャン(カナダ)

  • SP順位:5,得点:88.46
  • 楽曲:A Journey by Eric Radford
  • プログラム:◎

冒頭の4T+3Tと3Aはすばらしい。4Sと4Tで転倒。2つ目の3Aはお手つき。3Lzで着氷が乱れた。スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル4。
「2回転倒しましたけどそれが何か?」というような演技だった。前半は極上のスケーティングにうっとりと夢心地になり、終盤のステップシークエンスで、自然と涙が込み上げてくる。
連続ジャンプが3つ入らなかったんだよね〜。後半、成功したジャンプもあったので、付けようと思えば付けられたと思うのだが。まぁでも、付けて失敗する可能性もあるしなぁ。
フリー179.52、総合267.98。現時点で総合1位。

21 Han YAN ハン・ヤン(中国)

  • SP順位:6,得点:84.08
  • 楽曲:
    • Kissing You (from "Romeo and Juliet" soundtrack) by Craig Armstrong
    • Balcony Scene (from "Romeo and Juliet" soundtrack) by Craig Armstrong
    • Tybalt Arrives (from "Romeo and Juliet" soundtrack) by Craig Armstrong
    • Fight Scene (from "Romeo and Juliet" soundtrack) by Craig Armstrong
  • プログラム:△

3Aは両手をついた。4Tと3Loは着氷が乱れた。2つ目の3Aはシングルに。連続ジャンプが2つしか入らなかった。スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル4。
4つのジャンプがクリーンに着氷できなかったけど、滑りや音楽表現、体の動かし方は、どんどん良くなっていると思う。
フリー151.37、総合235.45で、総合得点はSB更新。現時点で総合7位。

22 宇野 昌磨(日本)

  • SP順位:2,得点:100.28
  • 楽曲:
    • Buenos Aires Hora Cero by Astor Piazzolla
    • Balada para un loco by Astor Piazzolla
  • プログラム:◎

彼が跳んだジャンプ構成は下記の通り。
4Lo 4F 3Lz(ここから後半)3A 4T 4T+2T 3A 3S
冒頭の4Loと4Fはすばらしい。3Aは2つとも転倒。1つ目の4Tはこらえた。スピンとステップは全てレベル4。
冒頭の4Loはあんまりあっさり決めたので、3回転かと思った(笑)。初挑戦でみごと成功☆ でもその後、2度転倒し、連続ジャンプが1つしか跳べず。今季はなかなか連続ジャンプが3つ、フルに入らないんだよね〜。これだけ難しいジャンプに挑戦してるんだから、無理もないんだけど。
ナビゲーター郄橋大輔(笑)が指摘していたように、これだけの高難度構成で、かつ転倒が2度あったのに、疲れた様子がないんだよね〜。スタミナすごいな。
表現面は、さらに進化を遂げており、何も言うことはない。「超絶かっこいい。以上!!」みたいな感じである(笑)。
フリー187.77、総合288.05で、総合得点は自己ベスト更新。現時点で総合1位。

23 羽生 結弦(日本)

  • SP順位:3,得点:97.04
  • 楽曲:Hope and Legacy by Joe Hisaishi
  • プログラム:○

予定の構成と、実際に跳んだジャンプ構成は下記の通り。

  • 予定:4Lo 4S 3F(ここから後半)4S+3T 4T 3A+2T 3A+1Lo+3S 3Lz
  • 実際:4Lo 4S 3F(ここから後半)2S+1Lo 4T 3A+3T 4T+2T 3A

後半の4Sがダブルになった以外は、全要素がGOEプラス。スピンとステップは全てレベル4。
場内スタオベ。
ライストで見ていたときは、「すご〜いすご〜い」と大興奮だったが、わたしはジャンプの種類がよく見分けられないので(時にクワドとトリプルの違いもあいまいに(汗))、演技後、ツイッターフィギュアスケートファンの方々の解説を読むまでは、彼のリカバリー力の真のすごさに気づいていなかった。
演技後の結弦くんのインタビューによると、2Sの後、+1Lo+4Sをつけようとしたんだけど、1Loを跳んだところでやっぱ無理かと思い直し(そりゃ無理だよ!! でも本人曰く、練習では跳べてるらしいよ!!)、3A+1Lo+3Sを4T+2Tに、3Lzを3Aに変更したそうです。演技しながら、ノーバリューにならないように、一つ一つ考えてやったって言うんですよ!! そんで全部きれいに降りてるんですよ!! 人間にそんなことが可能なの!? やっぱり宇宙人なの!?(爆)
流れがすごく良かった。終盤ちょっと疲れたかな〜という印象は受けたけど、そりゃ疲れるわ、こんな高難度ジャンプ構成(しかもリカバリー込み)やれば。
フリー206.67、総合303.71で、どちらもSB更新。現時点で総合1位。TESは 112.33ですってよ(笑)。結弦くんも嬉しそう。オーサー先生とハグ&ハイタッチ☆

24 Nathan CHEN ネイサン・チェン(アメリカ)

  • SP順位:1,得点:103.12
  • 楽曲:Polovtsian Dances (from "Prince Igor") by Alexander Borodin
  • プログラム:○

彼が跳んだジャンプ構成は下記の通り。
4Lz+3T 4F 4T 4T+2T(ここから後半)3A+2T+2T 4S 3Lz 3A
さらに難度を上げ、3Aを2本にしてきた。いくつかジャンプの着氷に乱れがあったが、クリーンに着氷したジャンプでは高いGOE加点を獲得している。2Tを3回跳んでしまったので、1つノーバリューに。スピンとステップは全てレベル4。
つなぎの部分で、「あれ? 今バランス崩した?」と感じた箇所が2、3あったが、要素はきっちりこなしていた。彼にはフリーレッグと姿勢の美しさがあるので、ジャンプだけのプログラムという印象は受けない。
フリー204.34、総合307.46で、自己ベスト更新。総合1位に決定。

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◆総合順位
男子シングルの総合順位は下記のとおり。総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。

  1. Nathan CHEN USA 307.46 1 2
  2. Yuzuru HANYU JPN 303.71 3 1
  3. Shoma UNO JPN 288.05 2 3
  4. Patrick CHAN CAN 267.98 5 4
  5. Boyang JIN CHN 267.51 4 5
  6. Jason BROWN USA 245.85 9 6
  7. Misha GE UZB 239.41 8 8
  8. Nam NGUYEN CAN 237.08 13 7
  9. Grant HOCHSTEIN USA 235.72 7 9
  10. Han YAN CHN 235.45 6 10
  11. Brendan KERRY AUS 227.39 10 11
  12. Kevin REYNOLDS CAN 222.31 12 12
  13. Keiji TANAKA JPN 220.18 11 13
  14. Michael Christian MARTINEZ PHI 214.15 14 14
  15. Julian Zhi Jie YEE MAS 202.67 15 16
  16. Sihyeong LEE KOR 195.72 17 17
  17. Jinseo KIM KOR 195.05 18 15
  18. June Hyoung LEE KOR 187.58 16 18
  19. Chih-I TSAO TPE 169.63 22 19
  20. Andrew DODDS AUS 162.05 19 21
  21. Mark WEBSTER AUS 160.03 20 20
  22. Leslie Man Cheuk IP HKG 146.74 21 22
  23. Kai Xiang CHEW MAS 138.46 23 23
  24. Micah TANG TPE 135.79 24 24

Harry Hau Yin LEE HKG (SP 25位)
Harrison Jon-Yen WONG HKG (SP 26位)

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◆総評
最終グループは、たくさんクワドが跳び交う、大興奮の展開だった。こっちはただ見ていただけなのに、終わった後、ぐったり疲れてしまったよ(苦笑)。ワールドは、彼らにハビとロシア男子2人が加わって、宇宙大決戦(笑)が繰り広げられることになるんだろうな。今からワクワクドキドキする〜☆☆
優勝はネイサン。初出場で初優勝、おめでとう!! いくつかジャンプに着氷の乱れがあったとはいえ、5クワド&2つの3Aのプログラムを破綻なく滑り切った。TES 115.48、PCS 88.86というわけで、TESはもちろん1位だけど、PCSも結弦>パト>昌磨の次に出ている。
総合2位は結弦くん。4クワド&2つの3Aを決め、FSは1位だったが、逆転の初優勝ならず。結弦くんがミスしたら、勝てない時代が来たんだなぁ。…にしても、あのリカバリー力には度肝を抜かれた。そりゃクリーンに滑れれば一番いいけど、なかなかそうはいかない中、ミスしてもあそこまで取り返せる臨機応変さと技術力の高さには、心底驚嘆させられた。
3位は昌磨くん。初表彰台&初4Lo成功おめでとう☆ 昌磨くんの凄いところは、ジャンプにミスが出ても、プログラムの魅力が全く損なわれないところだと思う。今回2回転倒したけど、それでも十分魅了されたもんな〜。あとは何があっても絶対連続ジャンプを3つ跳び切る力が備われば、鬼に金棒だと思う。
4位はパトちゃん。彼がPCSで、しかもSSでも結弦くんの後塵を拝したのは、けっこうショックだったが、冷静になって考えてみると、このFSは、プログラムの流れが肝なので、ジャンプで転倒や着氷の乱れがあると、その流れが削がれ、輝きが薄れてしまうんだよね。わたしは彼のスケーティングの虜なので、彼が何度転ぼうがうっとり見入ってしまうけど(苦笑)。
5位はボーヤン。ネイサン同様、5クワド&2つの3Aというジャンプ構成だが、VBはボーヤンの方が上なんだよね。トップとはPCSで少し差をつけられているが、ジャンプを全てクリーンに着氷できれば、たぶんPCSも伸びると思う。昨季がそうだったし。
13位の刑事くんを含め、ユニバからの連戦組は、あまり良い演技ができず、残念だった。連戦でジャンプの調整が難しかったんだろうなぁ。
開催国、韓国の男子は3人とも、気合入りまくりだったが、それでいい演技ができた選手もいれば、空回りしちゃった選手もいたな〜という感じだった。三者三様、とっても魅力的な選手なので、今後のさらなる成長が楽しみである。